28. 神無月(SAT) くもりのち雨
(10月のHPのニッキから。
本の写真を撮ったので、追記としてアップします。)
昨日の神田散策、「竹むら」を出た後、てくてく神保町へ。
いつもの画材屋さんの「文房堂」をワクワクとひやかして、
すずらん通りをそぞろ歩く。。。
奇しくも古書まつりが丁度開催中。
本って並んでるのを眺めるだけで何か幸せな気持ち。
神田古書街は何時間でも遊んでいられる。
帰り道すがら、児童書専門店の「みわ書房」も覗いてみる。
童話、絵本好きな私にとっては、ここで何冊もの探しものを見つけて貰ったっけ。
子供時代に読んだ絵本や童話をもう一度読みたくて、
どこにも無いのでいつかは出会えるんじゃないか、と
何度も店に通って探したのも懐かしい。
今ならネット検索が使えるけど、本屋をあてどなく巡るのも無駄なものでもない。
知らなかった本や興味なかったジャンルのものに出会えるチャンスでもあるし。
ネットは目的のものをピンポイントに絞るので、
逆に知らないものはネットでは見つけられない。。。
本棚の片隅に、子供の頃に大事に持ってた「鏡の国のアリス」があった。
クラシカルな挿し絵が美しくて大好きだったなあと懐かしい。
挿し絵といえば、
あえて挿し絵を描かなかったという童話
「偉大なワンドゥードゥル 最後のいっぴき」を思い出した。
作者で女優のジュリー・アンドリュース氏が想像力を発揮して貰いたいから
挿し絵は一切入れなかった、という童話。
まさに想像力を発揮させることで冒険が進んで行くお話。
昔、学校で友人が「すごく面白いよ」と貸してくれて、どんなに胸をときめかせて読んだことか。
本は口コミで読みたがっていた何人ものクラスメートの手にわたって、
それぞれが読み終わったあと感想を綴った読書ノートを回しあって、
どんな風に感じたかをワクワクと話し合ったのを覚えてる。
大人になって、「またあの本を読みたい」と思ったとき、どこにも無くて。
やっぱり「みわ書房」で見つけたんだっけ。。。
当時はクラスメートに限らず他のクラスもまたいで面識の有る無し関わらず、
本や詩、漫画で色んなコたちと繋がってたというか。
ミヒャエル・エンデや五味太郎、谷川俊太郎、寺山修司、中原中也などなど、
どちらかといえば詩人の作品を好んで皆で回し読みしたり、詩を書いて読みあったり。。。
思い返すと懐かしさでいっぱいになる。。。
当時はスマホもタブレットもPCも無かったけど、
便利なものが無い割に、なんかイイ時代だったなあと思う。。。
「・・・ワンドゥードゥル」、何度も読んだけど、また読み返したくなってきた。
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