考えてみたら、子供の頃から何かしら作っていたワタシ。。。
子供の頃はテレビを見て過ごすよりも、
絵を描いたり、工作したり、手芸して過ごすことの方が多かった。
一番は絵を描くのが大好きだったけど、
他にはぬいぐるみや人形を作ったり、お面を作ったり、マフラーやひざ掛けを編んだり。
何か物を作るのが好きだったのと同じように、
色々と物を壊したり分解したりもした。
時計の中の歯車がどうなっているのかを知りたくて、
祖父から貰った腕時計を分解したときは、結構な剣幕で叱られたっけ。。。
「物を大事にしないんだったら、もうあげない!」って。。。
好奇心からのことだったので、複雑な思いでしょげてしまったけど。
中学生の時には、重い革の学生鞄を持っていくのがつらくて、
布でファスナー開閉の箱型のボストンバッグを作ったっけ。
なので、こういう手仕事をしはじめたのも、
ある意味、自然な成り行きなのかもしれない。
男性が自動車や時計にはまるように、
女性はジュエリーはもとより、
バッグやお財布やポーチにはまるんだとか。。。
私も、鞄はどうにも惹かれてしまう。
革バッグの宝庫、イタリアに行ったときなど、
鞄を買い求めるのは観光と同じくらいの至上命題だった。
でも、その後、ゆったりした生活を好むようになって、
手織りの布や、昔の手仕事された布や籠の袋物などに接するうちに、
どんどん生活スタイルも洋服の好みも様変わりして、
これまで持っていたバッグがどうも合わないように感じてしまって。。。
市販のバッグを探してみても、何かそぐわない感じがあって。
そんな頃、
たまたま入った骨董屋さんの、
片隅にあった古布の藍染布に眼がいった。
その掠れた青の美しさ、藍の染めというものに出会って、
いっぺんで魅了されてしまった。
こんな色の布は、どこにも売ってないんじゃないか。
こんな透明感のある色の生地で仕立てた服なんて、どこにもないんじゃないか、って。
そんな古布の藍染布を使った鞄を作って出かけていたら、
知らない人から「あなた、それ、すごくイイわ」とほめられたりして。
だんだんと鞄作りに夢中になっていった経緯。。。
柔らかな手織りの布や手縫いで作ったバッグは、
重い荷物をバンバン入れて使い潰すようなカバンではないけど、
手に持っているだけで、心の奥で思わずハミングしてしまうような気分になれると思う。
先日出来上がったバッグは、
昔ながらの力織機で織られた上質な厚手木綿のバッグ。
赤耳のある帆布は、綿糸が豊かで織り目も詰まった手触りの良いもの。
真鍮とオイルレザーを配して、
薺nazunaのバッグで今まで作っていなかったタイプ。
生成や白の帆布は汚れるからと敬遠されがちだけど、大丈夫。
汚れたら水洗いできるので綺麗に使えます。
他にもこれからの季節にぴったりなバッグや袋物、
布仕事のものを仕上げていきます。
お品の数が揃ったらHPのおしなものページでお披露目します。