
手織りの大麻布(ゴリゴリ麻)の袋もの3種。
それぞれ織り手の違う布、
同じ大麻糸を使い、藍染めのものだけれど、
どれも手触り、風合いが全く違う。
明治から大正期にかけて織られた手織りの布。
自家栽培した麻の糸を手紡ぎして手織りした布は、
布の表情も豊かで使うほどに味わいが増します。
初めてこの津軽南部の麻に触れたとき、
なんともいえない心地よさに、すっかり魅了されてしまいました。
それから、薺nazunaを始めてから10年の間に、
少しずつ集めてきた布も、だんだん残り少なくなってきました。
出会ったときですら、一年に一度手に入るかどうか、というくらいで、
どこにも見なくなってきていたのが、
最近は更に希少性が高まってしまって入手が困難になってしまいました。
これまで手に入れた布はどれも状態が良くて、
織り手や使い手がいかに大事に着用したり、
使わずに大事に仕舞っていたかが分かります。
この麻に限らず、どれもなかなか簡単に切り刻むことが出来なくて、
なるべく一枚で使えるようにしています。
現代のものにはない布の面白さを味わって頂ければ、と思っています。
今回は手彫りの前飾りではなく、オリジナルのとんぼ玉とコラボしてみました。
とんぼ玉を作って下さったのは、
長く舞踏などの芸術写真を撮られてきて、また、とんぼ玉製作もされている方。
紐の緒締め玉にしたいという薺nazunaの希望をカタチにしてくださいました。
光を浴びて輝くとんぼ玉の美しさを楽しんでいただければ、と思います。
なずな