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春から楽しみにしていた「縄文」展!

やっと、行ってきた。

夏休み前だったからか、比較的空いていたのでゆっくり見学。

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展示の殆どが撮影禁止だったのが残念だけど、

その分、ゆっくりじっくり、
縄文時代草創期BC1万1000年からの歴史をみていく。。。

すでに当時から土器に漆を使用したものが作られていてビックリ。
装飾も美しく実用にも秀でた土器の完成度が高い。
年代を追ってみていくごとに、土器は装飾豊かになり、
更に紋様の磨きが洗練され、
江戸時代の名工が制作したかのような美的感覚に優れた土瓶まで。。。

土偶や土器、装身具の数々は、
どれも緻密な彫りや装飾がなされてて、
感覚的に思いつきで作られたものではなく、
きっと、「名人」と呼ばれる人達が存在したのだろうなあ、と思わせる。
家族の中の誰かが思い思いに作る、というよりは、
集団の中に、土器、装身具、狩猟道具、宗教的土偶など、
それぞれの名人たちがいて、
他の地域との物流など、物々交換で交易があったのじゃないか、と思う。。。

国宝で有名な火焔型土器は新潟で作られ、
黒曜石の採れる産地は限られていたようで、
北海道、本州では長野県のものが関東から北陸に広く出回っていたことが、
各地の遺跡発掘した調査から特定されたようで。。。

生きることに直結する道具に使われてきた黒曜石。
矢じりや槍、モリ、獲物をさばくためのナイフ、
それらも全て、割った石を更にエッジを包丁の刃のように、
切っ先をナイフのように薄く鋭利に仕上げていく技の見事さ。
今でいうところの刃物職人や刀鍛冶のように、
そういう工房があったんだろうなあ、と思う。

もう、カタチが本当に流麗で、そのままペンダントヘッドにしたい感じ。
翡翠や貝殻や鹿の角など、装身具に使われたものなど、
カタチも見目麗しく、特に凝りに凝っていたイヤリング。
当時の女性のファッションも目に浮かぶ。

残された発掘品を順を辿って眺めていくうちに、
何と美的意識の高い民だったかと感嘆する。

のちの弥生時代、古墳時代になると、
凝った装身具などは権力者の墓から見つかることが殆ど。
縄文時代は皆で収穫を分配する狩猟採集生活なので、
誰か一人だけが独り占めするのではない。。。

縄文期の人々が、いかに美しいものを自由に身につけ、
装飾に凝った土器や土偶を大事にして、
日々の暮らしを潤いのあるものにしていたかを感じる。

なんといっても、一万何千年以上もの長い時間の中で、
熟成されていった文化、価値観というものを、
自分はまだ想像することができない。

いにしえの民が作り出していた美の数々。
その後の現代にまで続く中で、
これほど自由にモノづくりしていた時代もないんじゃないかと思う。

館内で唯一撮影できたのは、岡本太郎氏が所蔵していた土器だけ。


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力強い土器からのエネルギーが岡本太郎氏の創作の源にもなった。。。

土器の渦巻き、中には雲紋様というのもあって、

私も縄文土器に魅了される一人なのかも。


ふと、思い出すと、実家の床の間に遮光器土偶が飾ってあったっけ。

物心つくまえからこういう土偶を普通に見ていたというのも、

不思議と縄文の美にワクワクする理由の一つなのかも。。。

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特設ミュージアムショップで縄文展グッズをゲット。

日々愛用している測量野帳が縄文コラボになってて、

これは迷わずゲットでしょう!

クッキー型の火焔型土器もあったので、これで縄文クッキーを作らねば。


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私の大好きな「縄文ポシェット」がポストカードになっていた。

縄文中期BC3000年頃のもの。

ポシェットの中には、くるみの殻が入ってた。。。

山や森の中に採集しにいくときの、おやつポシェットだったのかな。

可愛いーー。

私が丁度持っていた籠バッグと色も編み方も同じだった。

現代でも人気の山葡萄やくるみ、あけびや竹の籠、

そんなお洒落が古代と変わらないのもいい感じ。


ぐるりぐるりと博物館を見て回って、

表へ出たら、もうとっぷりと日が落ちていた。

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各地の博物館でちょっとずつ見てきた縄文の発掘品、

一挙に見学できて、満足満足。。。

今度は、関西地方の古墳も見に行きたいなあ。。。




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by nazunanet | 2018-07-21 17:45 | art、 music,movie,etc | Comments(0)


”史上初!縄文の国宝6件が勢ぞろい 『縄文―1万年の美の鼓動』

報道発表会より見どころをレポート”


展示の詳細なども載っていて、
縄文好きとしてはドキドキワクワク、です。

詳しくは下記リンク、または東京国立博物館HPをご覧ください。
https://spice.eplus.jp/articles/175106

-----------------------------------------
イヤハヤ、
これまで殆ど陽の射さない時代の芸術だったけど、
ここに来て、やっとやっとの、まさかまさかの縄文ブーム!?(喜)

一堂に会する縄文の美を堪能できる機会はそうそう無い、です。
縄文の火焔型土器の宝庫の新潟の博物館にも行きたかったくらい。。。
今から楽しみで仕方がないです。。。

なんで、私がこうも縄文に惹かれるかというと。。。

縄文人は、
日本固有の日本最古の古代芸術を生み出した人たち。
その後、圧倒した勢力で日本を統治した弥生や古墳時代とは、
全く異なる独自の美意識を持ち、
1万5000年以上も平和に、
自然と動物と共に暮らした人たちの足跡を辿りたい。。。
その独自の死生観、宗教観、美の神髄に是非とも迫りたい。。。

文字を持たなかった民族なので、
誰にも詳細は分からない。
けれども、遺跡や発掘品、土器のデザイン、装飾品、
生活の痕跡などで推し量るのみ。。。

文字を持たないのは”文明”とは呼ばない、などと欧米の主だった学者などは言う。
おまけに、総じて文明レベルが低い、などというレッテルを貼るけど、
そうじゃないと私は思う。。。
争いや略奪を繰返す文明の方がよっぽどレベルが低い、と(笑)。
(現代でもニュースでよく見るね。災害時に略奪や暴力に走ったり、とか。。。)
文字をあえて持たずとも、
高い精神性、哲学、理念や文明を持った民族もあった筈。
なんでも自分の時代の物差しのみで推し量るのはどうかとも思う。

以前の記事にも書いたことがあるけれど、
漢文学者の白川静博士の著作によると、
古代に文字というものが生み出された背景には、
権力の社会構造があったとされているそうで、
権力者が広大な領地を領民を統治するために生まれたもの。。。
白川博士の著作には、”文字”はいわば敵方、敵国への呪術のようなもの。
羽生結弦さんの演じた”陰陽師”の中で、
安倍清明のセリフに同じようなのがあったような。。。
そういえば、別冊太陽で白川静特集の巻末に、
漫画の方の”陰陽師”の作者岡野玲子氏との対談があったっけ。。。)

話しは大いに逸れてしまったけれど、
太古に日本列島に暮していた縄文人と私たちが呼ぶ存在が、
どんな風に暮らし、どんな言葉を話し、
どんな風貌で、どんな秩序の中で営々と長い年月を送っていたのか。。。
想像すればするほどに、果てしなく。。。

でも厳しい自然と共存しての暮らしだったわけだし、
近年までですら、日本の厳寒の農村や山間部で、
”姥捨て山”というような民間伝承が残っていたのを思うと、
かなり厳しく非情な掟もあったのでは、と勝手に想像したりしていたけど、

博物館の展示などを観覧する中で、
生まれつき四肢が不自由であっても、
家族や集落で大事に育てて皆で助け合って暮らし、
長く生き延びることが出来ていたという痕跡などを、
発掘された墓での遺体の状態などで推測出来た、とあって。。。

なんと助け合いの心が行き届いていることか、
なんと平和で穏やかな民であったのだろうと感動したのをキッカケに、
ぐいぐいと縄文時代に魅せられていったワタシ。。。

以前の”縄文期の日本人にも触れたけれど、
人口密度が低かったり、食物が広く分布されていたりと、
日本の縄文期はその他の海外の同じ時期の狩猟採集時代と比べると、
明らかに暴力での死亡率は1%だったという。

記事の中で、
(以下抜粋----山陽新聞デジタルより引用--------
岡山大大学院社会文化科学研究科の松本直子教授(認知考古学)、
山口大国際総合科学部の中尾央助教(科学哲学)らの研究グループが、
全国の縄文遺跡で出土した人骨を調べ、暴力による死亡率を分析。欧米などのデータと比べ5分の1以下の「1%台」と算出し、英国の科学雑誌に30日発表した。

-------中略-------
(詳しくは”縄文期の日本人 ”
もしくは、山陽新聞デジタルの記事を参照してください)

松本教授は「縄文期の日本列島は、
狩猟採集できる食糧がまんべんなく分布し、人口密度も低いことから
集団間の摩擦が少なかった」と分析。
さらに「人類が必ずしも暴力的な本能を持ってはいないことも示す。
戦争の原因を人の本能に求める風潮に再考を迫る一歩になる」としている。

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この言葉、深くココロに刻みたい。。。

「人類が必ずしも暴力的な本能を持ってはいないことも示す。
戦争の原因を人の本能に求める風潮に再考を迫る一歩になる」

日本の和の精神は、ここから始まっているのかなあ・・・と。

宗教の原典などで人間は生まれ持って罪深い、とか
人間は欲望や暴力を利己的に優先する性悪説など言われたりしていたけど、
縄文時代の発掘や見直しによって、
人間本来は性善説でも成り立つのだということは本当に大事。。。

縄文時代の後からこの土地を治めた民族、
そしてどの時代でも、
それは世界中の国々も同じ、
現在も尚、一度だって戦争がやむことがない。。。

”戦争”は恐ろしい。。。
でも、それはヒトの本能ではない、と言ってくれている。。。

”戦争”は、
国家やヒトの精神状態が負の極限になったもの。
それが”狂気”というのものであって、
狂気は人間の本能の一つではない、特殊な状態をいうのだと思う。

「日本は戦争をせざるを得ない」
などと言い出すトップが出てこないよう祈るばかり。。。

戦争や権力、貧富の差、そんな暗いもので世界が満ちる前に、
豊かな大地や山や川や海を分かち合いながら、
存分に楽しんでいた民族が”縄文人”だった、と想像する。。。

アレレ、指輪物語のホビット族みたい。。。?

リアル中つ国の話しが現代で継続されているのか、と錯覚しそうですが。。。

一応、日程など掲載されていた記事を抜粋しますね。

--------------------------------------------

特別展『縄文―1万年の美の鼓動』
会期:2018年7月3日(火)〜9月2日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後5時
(毎週金・土曜は午後9時まで、日曜および7月16日(月・祝)は午後6時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし7月16日[月・祝]、8月13日[月]は開館)、7月17日(火)
会場:東京国立博物館 平成館
観覧料:当日一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生900円(700円)中学生以下無料
・()内は20名以上の団体料金。
・前売券は4月3日(火)〜7月2日(月)まで、東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、展覧会公式サイト、
各種プレイガイドにて販売。

--------------------------------------------

是非是非行ってみたい。
ええ、ええ、行きますとも。。。

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by nazunanet | 2018-03-05 00:14 | art、 music,movie,etc | Comments(0)

先日、ネットで見つけた情報サイトの記事。


”史上初!縄文の国宝6件が勢ぞろい 『縄文―1万年の美の鼓動』

報道発表会より見どころをレポート”


展示の詳細なども載っていて、
縄文好きとしてはドキドキワクワク、です。

詳しくは下記リンク、または東京国立博物館HPをご覧ください。
https://spice.eplus.jp/articles/175106

これまで殆ど陽の射さない時代の芸術だったけど、
ここに来て、やっとやっとの、まさかまさかの縄文ブーム!?(喜)

一堂に会する縄文の美を堪能できる機会はそうそう無い。
縄文の火焔型土器の宝庫の新潟の博物館にも行きたかったくらい。。。
楽しみで仕方がないです。。。


縄文は日本固有の日本最古の古代芸術。
その後、圧倒した勢力で日本を統治した弥生や古墳時代とは、
全く異なる独自の美意識を持ち、
1万5000年以上も平和に、
自然と動物と共に暮らした人たちの足跡を辿りたい。。。
その独自の死生観、宗教観、美の神髄に是非とも迫りたい。。。

一応、日程など掲載されていた記事を抜粋しますね。

--------------------------------------------

特別展『縄文―1万年の美の鼓動』
会期:2018年7月3日(火)〜9月2日(日)
開館時間:午前9時30分〜午後5時
(毎週金・土曜は午後9時まで、日曜および7月16日(月・祝)は午後6時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし7月16日[月・祝]、8月13日[月]は開館)、7月17日(火)
会場:東京国立博物館 平成館
観覧料:当日一般1,600円(1,400円)、大学生1,200円(1,000円)、高校生900円(700円)中学生以下無料
・()内は20名以上の団体料金。
・前売券は4月3日(火)〜7月2日(月)まで、東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、展覧会公式サイト、
各種プレイガイドにて販売。

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by nazunanet | 2018-03-04 22:29 | art、 music,movie,etc | Comments(0)

岡本太郎と縄文

2011年の岡本太郎の展覧会。

今、振り返ると、東日本大地震で混乱の真っただ中。

岡本太郎氏のエネルギーが来場者に勇気を与えてくれた気がする。。。


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フランス留学した岡本氏は、その後縄文土器から

インスピレーションを得ていく。

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規格にとどまらす多岐にわたる岡本氏の芸術活動の様子が展示されていて、

言葉の一つ一つがまた芸術だった。

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アヴァンギャルドなポップアートと同じくくりの中へ入れられてる感もあるけど、

ものすごく原点回帰の、ある意味ル・ネッサンス。。。

縄文、そして地母神的な大自然へも。

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こんなフォルムや、表情が岡本太郎氏の作品とリンクする。


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当時、展覧会会場で大人気のガチャガチャでゲットしたもの。

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これをカラフルにしたら、まさにタロウワールド。


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古代の縄文人の火焔型土器の装飾は、何をモチーフに象ったのだろう。

長い長い年月、何万年もの間に

育まれていく生活様式と文化、死生観と美意識。

過酷な自然と対峙したとき、

自分たちを取り巻く環境を安楽なものに変えようとしたのではなく、

困難に耐える心を成長させていった森の人々。。。

生活そのものの中に、美と芸術があり、

それを高らかに、謳い上げる必要など無かったんだと想像する。

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岡本太郎氏が縄文文化を着目し、

世の人々の再確認を促した功績は計り知れないと思う。



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by nazunanet | 2018-01-30 18:29 | art、 music,movie,etc | Comments(0)

縄文時代の日本人は今とは全く違う民族で、

違う人種だと思う。

この大らかさ、自由さ、

何より平和を好む、穏やかな、森と山の民。。。
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時折、海外の文化を知るドキュメンタリーなどで、

ネイティブアメリカンや北極圏に生きるイヌイットやアイスランドの少数民族、

そんな人々を見るにつけ、

縄文の人々の気配を感じるような気持になるときがある。。。

ネイティブアメリカンの文化や造形物の中に、

イヌイットや北極海の少数民族の風貌の中に。

自然と共に生き、自然や生きとし生けるもの、大きな動物達に向ける

畏怖、畏敬のまなざしに。。。

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それらを大事にしてきた人達にだけに表現できる芸術。






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by nazunanet | 2017-11-12 18:50 | art、 music,movie,etc | Comments(0)

08. 文月(SAT) 晴れ


土曜日に、「発掘された日本列島2017」の展示を見に行く。

両国・江戸東京博物館へGO!

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3万年前の旧石器時代の百花台遺跡(長崎県雲仙市)の発掘や、

海に埋もれている水中遺跡の発掘調査など興味深い。

 

旧石器時代から近代、現代まで、遺跡や遺構の発掘が行われているものの展示。

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青磁茶碗の色、紋様が美しい。

 

岩手県宮古市の高根遺跡。

東日本大震災の復興道路建設のために、事前調査が行われて発掘された縄文時代中期の大規模な遺跡から。

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縄文土器はやはり何度見ても美しい。

この独特の紋様、様式美、世界広しと言えども似たようなものはどこにもない。

唯一無二のもの。

最近になって縄文土器の評価が年々高まってきたとのことなので、

縄文時代に生み出された発掘品の数々の希少性が高まってくると思う。

 

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可愛らしいキノコの土製品。これは紛れも無くシイタケに間違いない。(笑)

 

今日は週末ということもあって、博物館はいつになく大勢の観光客で大にぎわい。

博物館の他の展示コーナーには外国人の姿が多いけれど、「発掘された日本列島展」は日本人が多い。

展示コーナーのそれぞれの説明文に英文表記がないせいもあるので、素通りして行ってしまう。

もっと内外の人達にも知って貰いたい気もするけれど。。。

 

以前の展示のときに、欧米系の観光客らしき家族が見学しているのを見かけた時のこと。

中でも熱心に見入っているおじいさんと孫という感じの二人が、

「信じられない。。。アメージング」という言葉を連発しながらじっくり展示物を見ていて、

一つ一つを幼い少年に色々説明しているようだった。

それを聞いていた孫らしき少年も驚きの表情で発掘品を見入っている。

やはり3万年とか1万5千年前の石器や土器などの発掘品に驚かれている様子だった。

分かる人には、ここにあるものがどれほど凄いものなのかが分かる筈なんだけどね。。。

 

既に発掘された遺跡や古墳の石室など、熊本での大地震で崩れてしまったものもあって、

近年の災害などで損壊してしまったものも多いようだった。

地道な発掘調査や修復がなされているので、これからもこのシリーズが楽しみでもある。



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by nazunanet | 2017-07-10 15:42 | art、 music,movie,etc | Comments(0)

出雲大社の御柱(追記)

国譲り神話に登場する大国主命を祀った出雲大社。

縄文文化を色濃く残すお社。
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丸い円は、この場所から御柱が出土されたという印し。

一つの直径が人と比べると、どれほど大きかったか分かります。

そしてそれを三つ束ねて、一つの御柱に使用されたらしいのです。

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こちらは神社に隣接する博物館に展示されている発掘された柱。

かなり朽ちているけれど、しっかり残っている。

このような御柱を持つお社がどんなだったかというと。。。

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高さ48m、階段の長さは109mだったと推定されるそう。
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この大階段を上って神託を受けていたというのは、どんな人だったろうか。

古代日本へのロマン。。。

(追記)
この発掘された御柱の時代は鎌倉時代頃らしいのですが、

青森にある縄文の三内丸山遺跡にも、

同じような巨大な柱を建てた痕跡の遺構があるのです。

縄文時代の宗教観の名残が出雲に受け継がれているのかもしれない、と

本当に古代日本へのロマンが掻き立てられます。

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巨大なお社の千木。

日本の神社は決まった年毎に全てを新しいものに建て替える。

古代からの信仰のカタチでしょうか。
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島根は和鉄の産地。

大量に発見された古代の奉納の剣。

世界中で鉄は産出されるけれど、

日本の土壌から産出された和鉄は非常に優れた鉄なんだそうで。

ただ一辺倒に硬いだけでなく、バネがあるのだとか。

和鉄を鍛錬した刀や包丁は、外国の鉄器と格段の差を感じる。

でも、日本古来の自然鉄はもう殆ど無いのだと聞いたことがある。

刃物などの鍛冶職人さんは純粋な和鉄を得るために、古い和釘を探すのだとか。。。



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by nazunanet | 2016-06-24 17:58 | 旅と街歩き | Comments(0)

縄文期の日本人

今日、ネットニュースの記事で気になるものを閲覧。
山陽新聞デジタルが伝えている記事。


「縄文期は争い少なめだった?
暴力死亡率1%台 岡山大教授ら人骨分析」

というタイトル。
以下に記事も引用。。。
-------------以下引用----------------
 縄文人の社会は争いが少なく平穏だった―。岡山大大学院社会文化科学研究科の松本直子教授(認知考古学)、山口大国際総合科学部の中尾央助教(科学哲学)らの研究グループが、全国の縄文遺跡で出土した人骨を調べ、暴力による死亡率を分析。欧米などのデータと比べ5分の1以下の「1%台」と算出し、英国の科学雑誌に30日発表した。

 発掘調査報告書で、出土人骨の状態が確認できる国内242の遺跡から、成人の人骨1275体のデータを収集。13遺跡の23体に何らかの武器で攻撃を受けた痕跡があり、割合は1・8%だった。子どもも含めると0・9%まで下がる。岡山県内では津雲貝塚(笠岡市、国史跡)など5遺跡の113体のうち、船元貝塚(倉敷市)の1体だけ、胸部に石鏃(せきぞく)が刺さっていた。

 欧米やアフリカでは、縄文期と同じ狩猟採集時代の遺跡から大量虐殺を示す人骨が発掘されるなど、暴力での死亡率が十数%を占める研究データがある。テロや紛争が頻発する世相と絡めて、人類学や哲学の分野で「戦争は人間の本能」との考えが広がりつつあるという。

 今回の結果を、松本教授は「縄文期の日本列島は、狩猟採集できる食糧がまんべんなく分布し、人口密度も低いことから集団間の摩擦が少なかった」と分析。さらに「人類が必ずしも暴力的な本能を持ってはいないことも示す。戦争の原因を人の本能に求める風潮に再考を迫る一歩になる」としている。

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これまで、ずっと不思議だな、と思っていたことが、

最近になってやっと国内外の考古学研究者の方々の発言ですっきりとしてきたように感じる。。。

以前HPのニッキにも記したけれど、

上野にある国立博物館の日本の考古学発掘品の展示室を眺めながら、

そして1万5千年に渡る縄文の年代表を眺めながら、

「これがどんなに凄いことなのか、何故、人々はもっと感嘆しないのだろう。。。」

とずっと不思議に思っていた。

1万5千年以上も続く文明、文化!

確かに、世界各国の文明は偉大なものを発明してきたし、

巨大な国土を作り上げてきたと思う。。。

世界中の国々が、古代文明から今の現代ですらも、

一度も止むことのない争いと略奪と暴力の歴史が繰り返される中で、

縄文人は、平和な営みを1万5千年も継続可能にしていた。。。。

今の年代が「西暦2016年」という単位を考えても、

環境にも人にも生物にも「優しい」文化だったからこそ、

そこまで続いているんだ、と思っていた。

記事の最後にあった一文が光る。
------------以下引用------------------------

「人類が必ずしも暴力的な本能を持ってはいないことも示す。
戦争の原因を人の本能に求める風潮に再考を迫る一歩になる」としている。
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追記;

そういった平和で穏やかで共に励ましあう心の名残が、

大震災や津波に遭ったときの譲り合う心で励ましあった東北の人たちの姿に垣間見えた気がする。。。

も、もちろん、縄文期は東北、北海道のことだけでなく、

日本全土に渡っていたもので、次第に大陸からの流れで、

縄文の精神を受け継ぎ、大地と自然と共に生きる人々は、

北へ北へ追いやられてしまった、というのが歴史で伝えられていることだけど。。。

いにしえの日本の大地に暮らしていた、心穏やかな知恵者たち。

その人たちのことを、

もっと、もっと知りたいと思う。。。
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by nazunanet | 2016-03-31 13:02 | art、 music,movie,etc | Comments(0)

HPのニッキは2年分しかnet上で残していないので、

以前のニッキの中から少しずつブログの方へ移す作業。

カテゴリーやタグごとに分類されるので、

便利だということにやっと最近気づく。。。

整理整頓。


2015年 文月 7月8日 WED

毎年恒例の「発掘された日本列島」展を見に、江戸東京博物館へ行く。

 

機織りをしている人物の埴輪が出土。

バラバラになっていたものを復元したのがこちら。

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驚いたのは、実際の埴輪はこんなだったという完全復元模型。

赤と白の草間弥生風の水玉の衣装と、白と黒の台座のデザイン。

モダン!


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古代の弥生人(勿論、縄文人も)は日本人の祖先だけど、

文化も宗教も風習も言葉も違えば、もう現代の日本人とは完全に異質で違う民族のようだと思う。

発掘物や当時の(おぼろげながら分かる)宗教感などを垣間見ると、

同じ土地に生きてこそいるけれど、固有の伝統の文化を受け継がなくなったら、

同じ民族とはいえないのかも。。

それほどまでに古代日本人はいまの日本人と全く違う気がする。

 

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衣服や装飾品の華美に勤しむことが無駄なものでは一切なく、

逆にいかに美しいものを作るか、研鑽して、また心を込めて作っていたような気もする。

どんな風にすれば美しく仕上るか、着飾れるか、

こういったことは本能からくる欲求なのではないのかな、と思う。

鳥類のオスが彩りの美しい羽をまとってメスに求婚するように、

(野生動物の多くは配偶者を選ぶ決定権をメスが握っているからなのかも。。。)

他者と区別する、個を際立たせる、という行為。

採集や狩猟生活をしていた時代は、1日1日を食べていくことだけでも大変だったはず。

それでも細々と暇を見計らってだろうけど、長い時間を装飾品を作ることに費やしていただろうと思われるような、

凝った作りのアクセサリーなどが出土している。

勿論、採集と狩猟生活から稲作生活に変わって貧富の差が生まれたことで、

貢ぎ物として宝飾品を作る職人達が生まれただろうけど。

古代に限らず、着飾るという本能はかつて江戸時代に華美に着飾ることを禁止されたり、

身分によって絹の美しい着物が御法度だったり。そんな時代の人々の智恵と執念(?)から、

現代にも受け継がれる様々な美しい伝統工芸が生み出されている。

飾りたい!という欲求がなければ、こぎん刺しだって染めだって、絣や紬だって生まれていないし。。。

 

それにしても、殆ど素材が何もないところから「美」を生み出す日本人の才能はなんなんだろうと感嘆する。

古来の日本人とは違う民族、などといったけれど、

環境に順応していきつつも、根底にあるものはそうそう変わらないということなのだろうか。

ワクワクするような古代日本人への興味はつきません。

 

 



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by nazunanet | 2015-07-08 20:14 | art、 music,movie,etc | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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