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山桜の前飾りを彫る

前飾りや留め爪などを彫刻刀で彫る。

材はやっぱり山桜が薺 nazunaの定番。。。

色々な材を試してもみたけれど、

品の良い木目と木肌の色、目の詰まった丈夫さと、

何より、特に何もせずとも月日が経つうちに増してくる色と艶。

そして桜の花が大好きだというのも一番。。。

そんなわけで、留め具は山桜の材を使うことが多いのです。



山桜の皮つきの端材は、都内ではなかなか手に入らない。

材木屋さんで桜の端材を見せてほしいとお願いしたら、

思っていたものと全く違うものがやってきた。

「これは桜ですか?」

「そうですよ。サクラです。」

「・・・桜って、山桜の桜ですよね?」

「山桜じゃないです。

これはね、樺です。樺のことを”サクラ”っていうんですよ」

材木屋さんで「桜」というと、白樺などの樺の木のことをいうそうで。

「山桜が欲しいんですけど・・・」

「うちにはないなあ」



薺nazunaを始めて少し経った頃、

乾燥させていた桜材の在庫が底をつきかけていて、

また仕入れようにも、なかなか見つけられなくて困っていた。

山間部界隈の木材屋さんなら、

間伐採などで薪用に売ってるかもしれない。

地方の木材屋さんの所在地をネットで探したり、

電話して聞き回ったり。

運良く何十年も乾燥させた材を売っているお店を見つけることが出来た。


北海道の山で間伐採した材(といっても10年は乾燥しているけれど)は、

少し白っぽい。

仕上げのオイルを塗布して磨いても、白さはそのまま。

そういう材は”白うさぎ”の前飾りに使っている。

何年経ってもキリリとした色白な肌艶は、

北の大地で育った山桜の色なのかも。


島根の何十年も乾燥させたものは木肌の赤味が濃い。

仕上げのオイルで磨くと、一層色が深く濃く出る。

それで”瑞雲”や”龍雲”のカタチに彫ったり、

網代紋様や鱗文様を彫ったりする。



布と木、革、金属など、

異素材を組み合わせるのが薺 nazuna好みの袋もの。

また留め具を彫って、

布に合わせていこうと思います。





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by nazunanet | 2018-02-28 17:38 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

以前、オーダー頂いた干支の前飾りのついた袋物。

藍染木綿の刺し子の古布で仕立てた巾着袋。
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画像では見えにくいけれど、

表の両面の刺し子布と、側面には柄の違う刺し子布を、

箱マチに合わせて仕立てた巾着なのです。

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薺nazuna好みの瑞雲のモチーフに寄せて彫った未の前飾り。

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薺nazunaの巾着は、

すべて手かがりで作る絹糸や麻糸のループ。

藤色の絹糸で一つ一つボタンホールかがりで作ったループは、

紐を引き絞った時に美しい。。。


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表は凛々しく、藍木綿の藍尽くしで、絹の花田色の組紐に、

1700年代から1800年代のオランダ玉。

内布は、鱗文様の吉兆柄と、

女性らしいおもちゃ尽くしの絹布を。


色のお好み、干支のご指定はあるものの、

全てお任せ下さり、布や緒締玉などの素材が集まるまで、

気長に待っていただいて仕立てたお品。


一つ一つお仕立てしたものが、

大切なものを仕舞う袋物として、

ご愛用頂けて嬉しい限りです。




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by nazunanet | 2017-06-14 15:20 | バッグ かばん 袋物 | Comments(0)
うさぎの小物入れと同じく、

大切な我が子への記念にと、

オーダー頂いて、制作しました小さな小物入れ。

もう一つは、辰年のお子様へと、御誂えの小物入れ。
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ボタンサイズの留め具を龍に彫るのは初めてで。

何度も試作して、彫った龍の前飾り。

喜んで頂けて何よりうれしくて。
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こちらも内布に勇壮な龍の染め布。

幾何学紋様は雷を表すもの。雷、稲光は龍の顕現。

以前にもこの生地を用いて長財布を作りました。

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南部麻の長財布の前飾りは、雲のモチーフ。

でも、いつものふんわりした瑞雲ではなくて、

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これは龍雲をモチーフにしたもの。

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内布は、本藍染の厚手の麻に縞。勢いのある雨を表す縞と、

前飾りの龍雲。

どこにも龍の姿はないけれど、

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ポケットの中に、稲光に一瞬姿を現す龍の姿が。

こんな古布と前飾りの柄合わせの遊びが楽しめる小物入れ。

江戸っぽい粋な気がして、手前味噌ながら気に入っている。


また龍の前飾りに挑戦中。

根付のように密に彫り込みたいと思うけれど、

なかなか難しい。。。



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by nazunanet | 2017-06-14 14:59 | 小物入れ | Comments(0)
以前制作しましたうさぎの小物入れをご紹介。

大切な我が子への記念にと、

オーダー頂いて、制作しました小さな小物入れ。

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手紡ぎ手織りの上質な藍木綿と、

内布にはうさぎの柄。
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お子様にも喜んでもらえるように、と

うさぎの顔を彫りました。


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うさぎの前飾りは、好きなモチーフの一つ。

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自分の干支はうさぎ年ではないのですが、

何故か幾つも彫ってしまう。

うさぎのフォルムが彫っていて楽しいのかもしれません。


追伸:2015年2月10日にも、うさぎの前飾りの蛇腹式長財布があります。


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by nazunanet | 2017-06-14 14:57 | 小物入れ | Comments(0)

留め具製作 いろいろ

留め具をいろいろ彫る。

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写本から活字印刷についての書籍の中で、

14世紀末のパリの印刷工房のプリンターズマークが良い感じだったので、

留め具にしてみようと思い立った。

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日本の古来からある紋様も美しいけれど、

中世の西洋の紋様、デザイン、宗教美術や装飾も素敵なので、

自分のデザインに落としこめていければと思う。


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by nazunanet | 2017-04-10 11:52 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

留め具を製作

留め具を手彫りしているのだけど、

「これも手作りなんです」と言っても、

私自身が作ってるとは思わない方もおられたので、

一応、ちゃんと自分でゴリゴリ作ってますよと、

メイキングもお見せしようと思い、写真をアップ。

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出雲の木材屋さんから板状で仕入れた古い山桜の材を糸ノコで切り出していく。

ゆうに30年以上は乾燥された材なので、木目が詰まっていて非常に硬い。

かぶせ用の前飾りの留め具や革紐につける留め爪など様々な大きさに切り出す。

幾つも切り出していると二の腕がパンパンになってしまう。

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かぶせ用の前飾りの留め具をつくる。適当な大きさに糸ノコで切って、

大体の形を書いておく。

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彫刻刀の平刀で大まかな輪郭を削り出していく。

以前までは手袋と革のプロテクターをがっちりつけて彫っていたけど、

最近は加減が慣れてきたので指サックだけで彫る。時折、白木綿の手袋をはめたりもする。

分厚い手袋だと彫りづらくて。

彫刻刀は平刀でなんでも彫る。左や右の印刀もあるけれどこれが一番使いやすい。

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今日は網代網の模様を彫る。

見当の下絵をおおまかに書いておく。

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網代網の模様を彫ろうと思ったとき、簡単だと思っていたら甘かった。

普通にエッジを彫っていくだけだと市松模様になるので、短冊の格子を彫ってから、

網代網になるように要所要所に凹凸の見当をつけていく。

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格子模様にならずに、網代網模様になったかな。

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細かな彫刻刀で網目の部分を立体的に彫り込んでいく。

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かぶせに留めつける糸を通す穴を開けて。

あとは数段階の紙やすりで磨いて仕上げていけば、

完成。。。



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by nazunanet | 2017-03-08 16:40 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

瑞雲のカタチ、いろいろ

手仕事屋さん、薺nazunaです。

袋物屋さん、と銘打っているけれど、

薺nazunaを始めたキッカケは、木彫遊び、なんです。

木彫で留め具を作ったのがキッカケで。。。

「これを何に使ったらピッタリ合うかなあ。。。」と探しているうちに、

日本の麻や木綿、絹の古布に辿りつき、

現在に至る。。。

独学我流の木彫は牛歩のごとく歩みですが、

彫るのが楽しくてしようがない。

今はユーモラスな雲、瑞雲のカタチに夢中。

これまで彫った瑞雲あれこれ(ごく一部。。。)

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by nazunanet | 2016-03-21 23:40 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
最近、布と布、留め具のカタチ、とんぼ玉など、

色んな素材をあわせるときに、

うろこ尽くしや兎つくし、

縞と格子や刺し子合わせなど、

さまざまに、

自分なりの「物語り」を作りながら仕立てていると、

どうしても一つのピースが揃わない、、、というときもあったりして、

そんなときは大渋滞になってしまってます。



猫好きでもあるので、猫をモチーフに何か面白い趣向になるものが出来ないかな、

と随分前に彫ったものの、長いことお蔵入りになっていた猫の前飾り。。。

やっと言葉遊び、物あそびが揃ってきたので、

やっとやっとで日の目を見ることに。。。

自分の趣味趣味で作っているので、

気に入った方が現れれば良いし、

お嫁入りできなかったら、出来ないで、葛篭の中で眠り猫になっておけばよいし、

とウキウキ気分で仕上げにまい進しております。。。
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by nazunanet | 2016-02-23 23:39 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
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蛇腹式とは薺nazunaオリジナルの小物入れのこと。

アコーディオンウォレット、ギャルソンウォレットととも呼ぶものですが、

パリでカフェのギャルソンが使っていた財布を手に入れて、

それを手本にして布製で仕立てたものです。

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かぶせにある前飾りは、薺nazunaでお馴染みのうさぎですが、

今回は眠りうさぎを彫りました。

うさぎはぴょんぴょん跳ねる姿から飛躍、飛翔を連想させる吉兆です。

また沢山増えていくことから繁栄のシンボルでもあります。

眠りうさぎは、エネルギーを蓄えて、眼を覚ましてまさに跳ぼうとしている様を彫りました。

どんな夢を見ているのでしょうか。。。
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by nazunanet | 2015-02-28 00:17 | 小物入れ | Comments(0)
蛇腹式とは薺nazunaオリジナルの小物入れのこと。

アコーディオンウォレット、ギャルソンウォレットととも呼ぶものですが、

パリでカフェのギャルソンが使っていた財布を手に入れて、

それを手本にして布製で仕立てたものです。
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ゴリゴリ麻ともよばれる津軽南部の麻を、

蛇腹式長財布に仕立てました。

かぶせの蓋の前飾りは薺nazunaでお馴染みの瑞雲ですが、

吉兆の瑞雲の中から、今回は龍雲を彫ってみました。

雲は渦(うず)の表れで、渦は宇宙の銀河、大気、水の流れ、

そしていのちの形(DNA)にも表されるもの。

美術工芸の世界で、時に龍は雲に見立てて表現もされます。

大きなエネルギーを蓄えた雷(イカズチ)を伴う龍雲です。

かぶせの前飾りは龍雲なので、龍の姿は隠れています。

どこにあるのかといわれれば・・・

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内側のポケットに、稲妻の光に照らされた勇壮な龍の姿を見ることが出来ます。



黒に近いほど濃く染められた藍の布を黒雲に、

縞の麻を雨に見立てて、前ポケットには藍の算崩し紋様の木綿布を。

龍に崩されてしまった算木(和算や占いに使う木の道具のこと)、と掛けました。

 

江戸期に流行った莨入れ(たばこいれ)の、

根付や前飾りや布の合わせの遊びを真似て。

龍雲をモチーフに渋い取り合わせにしてみました。
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by nazunanet | 2015-02-28 00:12 | 小物入れ | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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