2011年、没後150年歌川国芳の展覧会で国芳ブームに。

これまでは原宿にある浮世絵の美術館など小さなギャラリーで、
間近に版画がゆったり余裕で観覧できたけど、
大人気の今では大きな美術館で、
版画などの小さな作品を、
押し合いへしあいで観覧するようになってきた。

豊洲のギャラリーでの国芳の猫絵の展覧会も楽しかった。
猫人形の作家さんの作品も一緒に展示されてたり、
当時購入した図録もお気に入り。

猫展はギャラリーショップのポストカードに群がってしまう。
様々な展覧会で集めに集めた浮世絵や絵画作品の
猫絵葉書コレクションがいっぱい。。。(喜)

国芳は着物の上に羽織った綿入れ半纏の懐に、
猫を抱えながら絵を描いていたほどの大の猫好き。
お気に入りは、鼠避けの猫絵と、金魚を狙う猫、
猫飼好五十三疋の図が素晴らしい。
(後日、画像をアップします)

2015年の6月から9月に、丸の内、三菱一号館美術館での画鬼暁斎展。


暁斎のエネルギッシュな作品は見ているだけで気持ち良い。
三菱一号館美術館での展示はロケーションもgood。
展示作品の中に春画があって、そこはR18で青少年は見れないコーナーに。
中を覗くと熱気むんむんで熱心に見ているのは殆どがご婦人方。
殿方連中は端に追いやられていたのがおかしかった。
暁斎が毎日つけていた絵日記がなんともいえない味があって。
絵日記、出版されたらいいのになあ、と思う。
絵日記に登場するのは、毎日ひっきりなしにやってくる客人の
手土産など到来物にはハンコを作って押していたり。
そのハンコが可愛いの。
これはギャラリーショップで売っていたハンコのピンズ。

これを見たら、もう即、買いです。。。

その2年後には渋谷のBunkamuraミュージアムでも暁斎展。
やっぱり大人気。

こういう大衆向けの浮世絵は面白い。
お武家好みの大画家の日本画も良いけれど、
日本は古来から庶民の芸術文化が発展していて、
それは世界的に見ても稀有なことだそう。
欧米では芸術は権力者、上流階級のものであって、
中世では庶民の中では芸術、美術は生まれ得なかったのだそうで。。。

妖怪画も展覧会があると聞くと、こぞって出かけてました。
現代の妖怪画家はもちろん水木しげる氏。
鬼太郎、大好き。


なんといっても、これまで列挙した画伯の創作の源は、
平安文化が花開いた頃の、
この絵巻物から始まっているはず。。。
鳥獣戯画といい、百鬼夜行絵巻といい、浮世絵といい、
日本の絵画は面白い。