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木彫に使うのは彫刻刀の平刀が主に。

有次の肥後守が道具に加わった。

木を削るとまめに研がないとすぐに切れ味が悪くなる。

研ぎは巧くないけど、なんとか自分でやるしかない、と思って研いでいる。

自分で手入れすると、道具への愛着はひとしおに。


匙、ヘラ、スプーン、木の道具をつくる。_d0221430_22152346.jpg


山桜の枝を有次の肥後守で削って作ったバターナイフ。



匙、ヘラ、スプーン、木の道具をつくる。_d0221430_22161901.jpg


味見用スプーン、塩の匙、

調味料やスパイスをすくうヘラ、そしてバターナイフ。

アイテム用の留め具や前飾りなどを彫る合間に、

少しずつ自家用の道具を作る。

作るのも楽しいし、

それを使っていくのが、また楽し。





by nazunanet | 2020-09-19 22:39 | 日々のあれこれ | Comments(0)
有次で肥後守を購入するとき、

ネットで真鍮製のバターナイフもあることを知った。

でも、金属製や木製のバターナイフは何本か持っていて、

また道具が増えるのもどうかと思って、

そこは少し我慢したのだけど。。。

最近は定期的にパンを焼いているので、

バターナイフは毎日のように使う。

10代のとき、原宿のF.O.B.COOPで購入したものとか、

明治通りのZAKKAで購入した木製のものもあるし、

出雲の鍛冶屋さんの果物ナイフはバターナイフやチーズナイフにぴったりで。。。

最近はジャン・デュボのバターナイフに心惹かれていたけど、

有次の真鍮製のもいいなあ、なんて、

またキッチングッズに心奪われ気味だったけど、

ここは少し冷静になろう。。。


金属製のバターナイフはバターを切りやすいし、

熱伝導の良さもあるから溶けやすいし塗りやすい。。。

でも、なんとなく、パンの表面に金属の刃やヘラが当たるのがどうも抵抗感もある。

使っている木製のバターナイフは刃は勿論ないので、

もったりしていてバターやジャムを塗るとき、パンの表面を押し付けてしまう。

何か良いバターナイフは無いものか。。。

そこで、いつも使っている木の匙を思い出した。

塩やスパイスを少しだけ取るのに便利なように、

茶匙のような趣で自分でこしらえた木匙。。。

山桜の枝を削って作ったまんまの、いびつで素朴としかいいようのない木匙。

でも、長年使っているうちに、なんとも言えない艶も出て、

スパイスや塩をすくうのはこれでないと、と手放せない愛着が湧いてきた。

じゃあ、バターナイフも作ってみよう。

有次の肥後守でバターナイフをつくる_d0221430_18181072.jpg

有次の肥後守で山桜の枝を削って、バターナイフを作ってみた。

有次の肥後守でバターナイフをつくる_d0221430_18402718.jpg


上の小さいのは私用。

下の大きいのはダンナさん用。

3匹のクマのスプーンみたいだなあ。。。


画像では分かりにくいけど、刃部分も薄くエッジが出るように削ったのと、

持ち手の親指がかかる鍔の部分や柄の太さやゆるやかなカーブも、

いびつながら工夫して削ったので、バターを切るのも苦にならない。

とても使い易いバターナイフが出来上がった。

北国の山桜を使ったので、白い木肌のまま未塗装のもの。

そのうちオイル成分がどんどんしみ込んでいって、

艶も味わいも出てくると思う。

手にも、パンにも優しいバターナイフ。

なんだか、作っているときも、

使う時も、心がほっこりしてくる。

暮しの道具を自分で賄う喜び、というのかな。。。



by nazunanet | 2020-08-27 19:01 | 日々のあれこれ | Comments(0)
京都の錦市場の有次。

包丁を有次でいつか購入してみたいと思いながら、

我が家には愛用のものが幾つもあるし、

台所道具は毎日使いこんでいく楽しみというものがあるから、

そうそう何本も包丁を持っていたって仕方がない。。。

それに有次は京都に行かないと購入できないんだし。。。

と思っていたけれど、

電話で通販希望と問い合わせると、無料でカタログを送って頂けるようで。

最近は大きな鋼の包丁がどうも手首に痛くて使い難くて。

切れ味鋭いペティナイフなら、

手に力をこめずとも、スッと気持ち良いほどよく切れるのでは。

ということで、自分なりに道具を新調する大義名分が出来たので、

早速注文することに。

ペティナイフは鋼のものの他に、

”平常一品”や”和心”といった一般家庭向きのものがあるとのこと。

ステンレスで鋼の刃をサンドしてあるので表面が錆びにくいらしい。

いやいや、せっかく有次で包丁をオーダーするのだから、

ここは鋼の”特製”のペティナイフを注文しないことには。。。


我が家にも勿論、ステンレスの包丁はある。

若い頃に二人それぞれが独身時代に揃えた包丁が残っている。

濡れたまま置いても錆びないので便利かもしれないけど、

やっぱり切れ味、使いこまれていく美しさと言えばやっぱり鋼に限る。


鋼は錆びるっていっても、使ったらすぐに洗えば大丈夫。

布で水気をすっかり拭いてしまえば錆びることなんてない。

私はもうクセになっているので面倒でも何でもないけれど、

やはり思い返すと、初めて使い始めた頃は確かに面倒ではあったかもしれない。

木屋で鋼の包丁を購入したとき、

担当の店員さんが洗い方から研ぎに至るまで手入れの仕方を丁寧に教えて頂いた。

それをずっとやり続けてきたので慣れると何ら面倒でも大変でもなく、

自動的な作業になっている感じ。。。

良い道具を使うためなら、やはり手入れは必要不可欠なのだもの。


そんなこんなで、

ペティナイフは鋼に決めたけど、

さあ、あとはサイズ。。。

15cmと12cm。さあ、どっちにするか。

有次ユーザーの方のブログを読んだとき、

ペティナイフは15cmが断然お勧めと書いてあったけど、

それは男性ユーザーのお話し。

私は女性で、おまけに小学生並みに手が小さい。。。

いつも使っている立派な鋼の木屋の包丁がつらいのも、

手が小さい上に最近手の筋力が落ちてきたせいもある。

それならもうペティナイフは12cmで決まりでしょう。。。


送って頂いたカタログには夢のような料理道具、台所道具が勢ぞろい。

どれも見ているだけで胸が高鳴る。

10代の頃からお小遣いやバイト代が入ったら、ティーセットを揃えたり、

ケメックスや手回しコーヒーミルを買ったりと、

洋服や化粧品、アクセサリーよりもキッチングッズに眼がなかった。

高校生の頃に好きだった雑誌は「暮らしの手帖」や「クロワッサン」だった。。。


有次のカタログにあるプロの料理人が使う包丁の写真をワクワクと見ていると、

その中にちょこんと肥後守があった。

「あれ、こういうのもあるんだ・・・」

最近、彫刻刀での木彫をお休みしている。

彫る方の右手は問題ないのだけど、支える方の左手がどうも良くない。

彫る力が内側に向くせいで、手の平や肘を痛めてしまった。

でも、肥後守なら鉛筆を削るようにするので、

削る力が外に逃げていく。

これなら、最初の力を使う荒削りの作業が楽になるかもしれない。

そう思って、肥後守も注文することに。

ファックスで名入れの刻印もオーダーしたら、

あっという間に届けてくださった。

有次のペティナイフと肥後守_d0221430_18170730.jpg


二つの包みを開けるときのワクワク感が半端ない。。。

有次のペティナイフと肥後守_d0221430_18181072.jpg
有次のペティナイフと肥後守。

裏には名前もちゃんと入ってる。


これがやってきてからというもの、毎日のごはん作りがどれほど楽しいことか。

ガーリック、マッシュルーム、プチトマト、

いつもの食材を切るときの気持ち良さといったら!

小気味良いとは、まさにこのこと。


届いたときのペティナイフの刃の輝きはまるで日本刀のように美しくて。

その輝きを曇らせたくないとばかりに、

使い終わったらすぐに石鹸洗剤で包丁を洗う。

洗剤で洗っただけだと刃に食材のアクがついて、ところどころ黒っぽく曇る。

クレンザーをスコッチブライトの不織布タワシにちょっと取って、

包丁の刃に一方向でサッサッと磨く。

肉や野菜を切ったときに付いたアクなどがすっかり取れてピカピカになる。

これをやっておくだけで、新品の時と変わらない輝きのままで使い続けられる。

ちょっと曇ってきたら砥石で研いで、またクレンザーで磨けばピカピカに。

そしてタオルで拭いて、しばらく布に包んで置いておく。

すっかり乾燥してから、包丁専用の引き出しにしまう。



そして有次の肥後守。。。

刃自体、重厚感ある鋼製で、

鞘本体も厚みがあって真鍮独特のとろんとした手触りに、

もうすっかり魅了されてしまった。

糸切りハサミ用の手製の革ケースがぴったりなので、

それを肥後守用にしてワクワクしつつ使っている。



包丁やナイフというのは、男性の嗜好品というけれど、

すっかり私好みの品に、料理も作業も毎日楽しくて仕方がない。。。

良い道具に巡りあう、

そしてそれを使って物をつくる喜び、

しみじみと。。。




by nazunanet | 2020-08-27 18:24 | 日々のあれこれ | Comments(0)

留め具製作 いろいろ

留め具をいろいろ彫る。

留め具製作 いろいろ_d0221430_11393561.jpg

写本から活字印刷についての書籍の中で、

14世紀末のパリの印刷工房のプリンターズマークが良い感じだったので、

留め具にしてみようと思い立った。

留め具製作 いろいろ_d0221430_11445891.jpg

日本の古来からある紋様も美しいけれど、

中世の西洋の紋様、デザイン、宗教美術や装飾も素敵なので、

自分のデザインに落としこめていければと思う。


by nazunanet | 2017-04-10 11:52 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

留め具を製作

留め具を手彫りしているのだけど、

「これも手作りなんです」と言っても、

私自身が作ってるとは思わない方もおられたので、

一応、ちゃんと自分でゴリゴリ作ってますよと、

メイキングもお見せしようと思い、写真をアップ。

留め具を製作_d0221430_16224333.jpg

出雲の木材屋さんから板状で仕入れた古い山桜の材を糸ノコで切り出していく。

ゆうに30年以上は乾燥された材なので、木目が詰まっていて非常に硬い。

かぶせ用の前飾りの留め具や革紐につける留め爪など様々な大きさに切り出す。

幾つも切り出していると二の腕がパンパンになってしまう。

留め具を製作_d0221430_16211798.jpg

かぶせ用の前飾りの留め具をつくる。適当な大きさに糸ノコで切って、

大体の形を書いておく。

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彫刻刀の平刀で大まかな輪郭を削り出していく。

以前までは手袋と革のプロテクターをがっちりつけて彫っていたけど、

最近は加減が慣れてきたので指サックだけで彫る。時折、白木綿の手袋をはめたりもする。

分厚い手袋だと彫りづらくて。

彫刻刀は平刀でなんでも彫る。左や右の印刀もあるけれどこれが一番使いやすい。

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今日は網代網の模様を彫る。

見当の下絵をおおまかに書いておく。

留め具を製作_d0221430_16250077.jpg

網代網の模様を彫ろうと思ったとき、簡単だと思っていたら甘かった。

普通にエッジを彫っていくだけだと市松模様になるので、短冊の格子を彫ってから、

網代網になるように要所要所に凹凸の見当をつけていく。

留め具を製作_d0221430_16261119.jpg

格子模様にならずに、網代網模様になったかな。

留め具を製作_d0221430_16262742.jpg

細かな彫刻刀で網目の部分を立体的に彫り込んでいく。

留め具を製作_d0221430_16270944.jpg

かぶせに留めつける糸を通す穴を開けて。

あとは数段階の紙やすりで磨いて仕上げていけば、

完成。。。



by nazunanet | 2017-03-08 16:40 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

瑞雲のカタチ、いろいろ

手仕事屋さん、薺nazunaです。

袋物屋さん、と銘打っているけれど、

薺nazunaを始めたキッカケは、木彫遊び、なんです。

木彫で留め具を作ったのがキッカケで。。。

「これを何に使ったらピッタリ合うかなあ。。。」と探しているうちに、

日本の麻や木綿、絹の古布に辿りつき、

現在に至る。。。

独学我流の木彫は牛歩のごとく歩みですが、

彫るのが楽しくてしようがない。

今はユーモラスな雲、瑞雲のカタチに夢中。

これまで彫った瑞雲あれこれ(ごく一部。。。)

瑞雲のカタチ、いろいろ_d0221430_2327215.jpg

瑞雲のカタチ、いろいろ_d0221430_2328725.jpg

瑞雲のカタチ、いろいろ_d0221430_23321561.jpg

瑞雲のカタチ、いろいろ_d0221430_2333077.jpg

瑞雲のカタチ、いろいろ_d0221430_23334977.jpg

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by nazunanet | 2016-03-21 23:40 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
最近、布と布、留め具のカタチ、とんぼ玉など、

色んな素材をあわせるときに、

うろこ尽くしや兎つくし、

縞と格子や刺し子合わせなど、

さまざまに、

自分なりの「物語り」を作りながら仕立てていると、

どうしても一つのピースが揃わない、、、というときもあったりして、

そんなときは大渋滞になってしまってます。



猫好きでもあるので、猫をモチーフに何か面白い趣向になるものが出来ないかな、

と随分前に彫ったものの、長いことお蔵入りになっていた猫の前飾り。。。

やっと言葉遊び、物あそびが揃ってきたので、

やっとやっとで日の目を見ることに。。。

自分の趣味趣味で作っているので、

気に入った方が現れれば良いし、

お嫁入りできなかったら、出来ないで、葛篭の中で眠り猫になっておけばよいし、

とウキウキ気分で仕上げにまい進しております。。。
by nazunanet | 2016-02-23 23:39 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
蛇腹式とは薺nazunaオリジナルの小物入れのこと。

アコーディオンウォレット、ギャルソンウォレットととも呼ぶものですが、

パリでカフェのギャルソンが使っていた財布を手に入れて、

それを手本にして布製で仕立てたものです。
龍雲の蛇腹式長財布(大麻布、おお麻)_d0221430_0102795.jpg


ゴリゴリ麻ともよばれる津軽南部の麻を、

蛇腹式長財布に仕立てました。

かぶせの蓋の前飾りは薺nazunaでお馴染みの瑞雲ですが、

吉兆の瑞雲の中から、今回は龍雲を彫ってみました。

雲は渦(うず)の表れで、渦は宇宙の銀河、大気、水の流れ、

そしていのちの形(DNA)にも表されるもの。

美術工芸の世界で、時に龍は雲に見立てて表現もされます。

大きなエネルギーを蓄えた雷(イカズチ)を伴う龍雲です。

かぶせの前飾りは龍雲なので、龍の姿は隠れています。

どこにあるのかといわれれば・・・

龍雲の蛇腹式長財布(大麻布、おお麻)_d0221430_0112674.jpg


内側のポケットに、稲妻の光に照らされた勇壮な龍の姿を見ることが出来ます。



黒に近いほど濃く染められた藍の布を黒雲に、

縞の麻を雨に見立てて、前ポケットには藍の算崩し紋様の木綿布を。

龍に崩されてしまった算木(和算や占いに使う木の道具のこと)、と掛けました。

 

江戸期に流行った莨入れ(たばこいれ)の、

根付や前飾りや布の合わせの遊びを真似て。

龍雲をモチーフに渋い取り合わせにしてみました。
by nazunanet | 2015-02-28 00:12 | 小物入れ | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


by nazunanet
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