人気ブログランキング |
着物の着付けや布を広げての作業、

アイロンするときなど、毎日のように使っている衣裳敷。

パリパリする合成紙で出来た衣裳敷がどうにも好きでなくて。。。


子供の頃から実家にあったのは、和紙の衣裳敷だったっけ。。。

それをうちでは”畳紙”(たとうし)と呼んでいたと思う。

こちら(東京)では着物を包むもののことを言うようなんだけど、

大阪や京都ではそれは”文庫”と読んでいたなあ、なんてことを思い出した。

今はパルプ紙とか合成紙の衣装敷が一般的だし、

勿論安価で手に入りやすいし。

そういうご時世なので和紙で作られた衣裳敷なんて、

あったとしても高価なものになってしまう。

何か和紙を見つけて自分で作れないだろうかと思ったりも。。。

そんなとき、部屋の襖の傷みも気になってきて、

大きな和紙で破れた襖を貼ったり、衣裳敷も張り合わせて作れないかな、と。。。


そんなとき、ずいぶん前に購入したネパールのロクタ紙のことを思い出した。

数年前、小田原へ小旅行で訪れた際、

暮らしの道具屋さんで手漉き紙の束をみつけた。

ロクタという植物から作られた手漉き紙。まさに和紙と同じ製法で作られたもの。

しっかりした厚みもあって、しぼのある雰囲気もなかなか良い。

これを襖に貼ってみたら、皺が入ろうが歪んで貼ってしまったとしても、

非常に味わい深い雰囲気になって具合がいい。

あっという間に使い切ってしまったけれど、

ロクタ紙を西洋民芸のグランピエさんが扱っているのを知り、

早速取り寄せて、衣裳敷も作ってみた。

四枚をつなげて大きく拡げて真ん中に補強の一枚を貼り、

同じものをもう一枚つなげて、大きな二枚を貼り合わせて衣装敷の完成。

衣裳敷をロクタの手漉き紙で作る。_d0221430_23170816.jpg

ちょっと画像では分かりづらいかも。。。

でも、贅沢にも手漉き紙を貼り合わせて作った衣装敷は、

広げているだけでなんか心地良くて。

これに油を塗り重ねていったら”油団”になるのかなあ、なんて。。。


ロクタ紙はネパールでは国宝の書画にも使われるそうで、

防虫やカビにも強いというので、襖や壁紙としても安心。。。

ネパールの手仕事、とても良いものに出会えました。

まだまだたっぷりあるので、色々活用できそうです。



by nazunanet | 2020-12-15 23:40 | 日々のあれこれ | Comments(0)

刺し子のふきん

先のニッキの続きだけれど。。。


時々、余りキレの麻や木綿の布を幾重に折ったところへ、

ざくざくと木綿糸で刺し子した、簡易なふきんを使ったりしている。

調理台を拭いたり、鍋敷きに使ったり、長く使っているけれど、

本当に、何年も使っても薄汚れてこないので、

なんでだろうなあ、と不思議思っていた。

やっぱり”多孔質”の性質のものだからなのかな?

麻の繊維の穴の多いのが通気性や速乾性に優れている理由だし、

刺し子の糸も木綿を縒って作られたもの。

それを刺し子して何重にも多孔質になっているからなのかなあ。。。


骨董など古布屋さんで刺し子したふきんなどを見かけるけど、

昔使われた古い雑布なのに、どうしてこうも美しいのだろうと思っていた。

(勿論、私がザクザク縫いしたふきんとは大違いだけども。。。)

天然素材に、更に手仕事を施すことで何か良い効果が生まれるのだとしたら、

夢のようだなあ、と思う。


大地に還らないプラスティックや化学製品が、

海や土や空を汚してしまうのだったら、

少しでも自浄作用や抗菌作用のある天然素材を大事にしていきたいなと思う。。。

by nazunanet | 2020-06-14 23:33 | 日々のあれこれ | Comments(0)

夏も薄いリネンを重ねて

涼感素材のウェアが様々に開発されて販売されているけれど、

やっぱり夏はリネンや麻が心地よい。

細番手のリネンは透けやすいのでインナーのキャミソールや、

ベストも極薄のリネンで仕立てたものを組み合わせて。

麻やリネンは重ねても見た目も涼やかで、

汗をかいてもすぐに乾く。

風をはらんで心地よい。



透けるように薄いセミの羽のような布を何枚も重ねて着こなしたのが、

かつてマハラジャが存在した頃のインドの上流階級の女性のサリーなのだとか。

蜘蛛の糸のような手紡ぎ糸で手織りした布は今では幻の布。

そんな着こなしに憧れてしまうけれど、

そこまで薄い布は現代ではなかなかお目にかかれない。

だからこそ、シャツやワンピースには極細番手のリネンやコットンで仕立てたい。


そんな手縫いで作るリネンのブラウスやワンピースには、化繊の芯地を使わない。

どうしてもパリッとさせたいメンズシャツのときだけは、

張りのある極細番手の苧麻を芯に使う。

化繊の繊維の強さがリネンやコットンを打ち負かしてしまうので、

経年による傷みが加速してしまう。

何年も何年も、修繕しながら着込んでいきたい手縫いの服。

擦れや破れには糸でちくちく繕いして、

その糸の跡も愛着の湧くものに。


もっともっとアイテムとしての”手縫い服”も、

自家用ものも縫っていきたい。

手縫い服を仕立てていく楽しみがやっと分かってきた頃だから。

by nazunanet | 2020-06-11 01:23 | 手縫いの服 | Comments(0)
19世紀初頭のパン職人のワークスタイルが可愛くて。

ナチュラル色のリネンやヒッコリーの生地で作ったらピッタシ、と思いつつも、

ダンナさんは写真家なので、

なるべく目立たないような黒かネイビーの服が多くて、

ちょっと遊び心を取り入れたくて、

ガーリーなピンドット柄をあえてチョイス。

パン職人のシャツをモチーフに。_d0221430_18125920.jpg

台襟と襟の感じがちょっと通常のメンズシャツとは違うのですが、

私が撮ったスナップ写真だと判りずらいかなあ。。。

ボタンもこだわりの白蝶貝に鳥足のステッチで。。。

シャツインしないでいいように、裾はフラットに。

腕を動かしやすいように、袖ぐりの脇にマチを目立たないようにいれてあるので、

仕事でも愛用できればいいなあ。



by nazunanet | 2020-04-26 18:23 | 手縫いの服 | Comments(0)
バニラ色のフランネルリネンで仕立てたローブコート。

白や生成色、フラックス色のシャツやベストと相性抜群。

そういうナチュラル色と藍やネイビーを合わせるのが薺nazunaの定番に。


先日、紺屋の白袴を返上するべく、

せっせと自家用の布ものも作っている。

フランネルリネンのコートは試作として作ったもの。

着心地や着回しが良さそうだったら、

アイテムとしてまた作ってみようと思っている。

今年みたいに、春の気候が長ければいいけれど、

少し厚手のリネンコートは、春先でもあまり出番がないまま、

4月から5月になれば夏のような気温になってしまうので、

もっと薄手のリネンがいいかなあ、と思案中。。。


でも、今年、今の季節にはフランネルリネンがぴったり。

冷たい風を感じても、目の詰まった起毛したリネンが風さえ跳ね返してくれるし、

手織り木綿のストールを纏えば、日が落ちても暖かくて。


ちょうど、桜の花も散り始めた頃なので、

冬の重いコートや暗めの色から脱して、

季節を楽しめるのは本当に心地よいなと思う。


自分で手縫いしたコートやシャツ、チュニック、ボトムスなどは、

シンプルで素朴なもの。

巷の流行やハイブランドでは全くないけれど、

どれを組み合わせてもしっくりくる。。。

そして、買い物ついでにウォーキングする時に欠かせないのが、

薺nazunaのミニショルダー。

アンティークの藍染めの麻や木綿で仕立てたサコッシュに、

ガマ口のお財布とスマホやケータイなどをポイと入れて、

革のショルダーベルトを斜め掛けにして、軽やかにウォーキングも。

日用のお買い物に出かけるのが楽しくなる衣類やバッグ。

気づけば、自分で使うもの、身につけるものすべてが薺nazunaのものばかりに。

鞄やお財布ばかりだったけれど、

今では冬用のコートからジャケット、シャツやワンピースまで。。。



これからもまた少しずつ、

薺nazunaのHPショップやIICHIに、

新しいアイテムをお目見えさせようと思ってます。

暮しに彩りを添えてくれる手仕事のものを、

もっともっと楽しんで頂ければと思います。





by nazunanet | 2020-04-08 22:17 | 手縫いの服 | Comments(0)
明治に織られた柔らかな型染布に出会った。

「もう古くて良いものはなかなか出てこなくなりました」と

お店の方はおっしゃる。

残そうと思わなければ、あっという間に無くなってしまうものだけど、

少しでも、手から手へと繋いでいけるように、

無駄にしないよう、心ある物づくりをしていきたい。。。




機械で紡績した糸と、

ゆっくりと手で紡いだ糸はやっぱりふわふわ感が違う。

機械で紡いだものは、

やっぱり繊維の毛羽が削られたように無くなっていて、

その分、細く均等な糸なんだけど、

布になったときの柔らかさが全然違う。

明治の古い布が新しい布に比べて、

綿花を摘み取ったままのような柔らかさなのは、

それが手で紡いだ糸のみで手織りされたものだからだと思う。

そういう希少な布は日常使いの袋ものには向かないけれど、

でも、こうした布はなかなか出会える機会がないので、

手に取って楽しんで貰いたいと思う。。。

布の感触や染め色で目も楽しめて、

心和むものが出来たら、と思います。



by nazunanet | 2019-11-19 01:51 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

フランネルのリネン

練乳色のフランネルリネンを手にとったら、

ふわふわとした、ほんのり起毛した手触りが、

まさにフランネル。

密に織られているけれど糸はとても繊細な生地なので、

柔らかな肌触りに。

そのまま布端を三つ折りしたり、フリンジを作って

ストールやひざ掛けにも良さそうだし、

ふわっと羽織るナイトガウンにも良さそう。

冬のおでかけにグレーのコートや、スモーキー色のガウンに合わせたい。。。

空いた時間のちくちく縫いなので、

いつ出来上がるかな。。。







by nazunanet | 2019-11-19 00:58 | 手縫いの服 | Comments(0)
洗いざらしも心地良いし、

水をくぐらせていくと布の風合いも良くなって、

と、言っていますが、

でも、やっぱり、

洗剤を使って洗濯機で洗うと、どうしても傷むのです。。。

ドライモードといえども、

回転洗いの際や脱水のときなどに、

洗濯槽の内壁に当たって傷んでくるのだと思うのです。

なので、お洗濯の回数をなるべく減らすのが

一番長持ちする秘訣、ではあるのですが。。。

シャツや肌着などは毎日のように洗濯するのは当然だし。。。

汚れがそれほどなければ重曹を使ったり、

襟や袖口など部分的に石鹸で手で洗ってから、全体を洗ったり。

そういうのがいいのかもしれないなあと思います。


ウールも使っていると毛玉が出来てしまって気になったりするけれど、

だからといって、出来た毛玉をカットしてばかりいると、

どんどん生地やニットが痩せていってしまうので、

それよりかは、洋服ブラシでブラッシングをするだけでからまりが取れるので、

その方がいいなあと思います。

白い馬毛のブラシがウールや純毛ニットに良いと言われたけれど、

結構高価なものなので、小さめの旅行用のサイズを試しに買ってみたけれど、

やっぱりブラッシングすると、ウールは革と同じで元気になる感じがします。


こういうのを書いていると、すごくキッチリした暮らしをしていると

思われてしまいそうでコワイですが。。。(笑)


薺nazunaで作っているものをご覧になっている方には、

結構すべてにキッチリと完璧主義なのでは、と言われたりすることがあるのですが、

全然、全然です。。。(笑)

基本、制作作業以外は、おおざっぱな性格なので、

布の洗いや手入れも、

不器用な自分が試してみて、

ちゃんと続けていけることだけをお伝えできればと思っています。



布でも何でも奥が深くて分からないことだらけです。

色々教わったことを試してみると、本当だなあと感心ばかりしているワタシです。

薺nazunaの製品をお求めくださった方々や、

私も含めて布を大好きなヒトたちが、

長く楽しんで愛用できればいいなと、

ちょっとずつ自分で実践して納得したものだけを、

ニッキに記していきたいなと思います。



by nazunanet | 2019-11-14 20:29 | 布のこと | Comments(0)
数年前に仕立てたリネンのシャツ。

洗うときは重曹や石鹸成分の洗剤と、

すすぐときにクエン酸を加えて洗うと心地よい仕上がりになる。

手で洗って、絞って、ハンガーに掛けて窓際に干したシャツ。

麻のカーテンから入って来る陽の光に当たっている。

ピンタックやギャザー、カフス、貝ボタン、襟の合わせ、

そんなシャツのパーツの一切合切が、洗いを重ねてくったりしながらも、

麻特有のパリッと感を感じられて、

どこも着古した感じやくたびれた様子がないのが、少し驚きでもある。

綿のシャツも心地良いけれど、綿の方が繊維が柔らかい分、

少し毛羽立っていき、くったりした感じが出やすいのに比べて、

リネンは何度も何度も水をくぐっても、どこか爽やかな気配をずっと保っている。

これがリネン、麻が愛されている所以なんだな、と思う。

お出かけにはアイロンで伸ばした方がいいんだろうけれど、

洗って干したままのシャワシャワとした手触りのシャツに、

袖を通したときの心地よさ。

そして着ていくにつれて、くったりとしてゆく。

リネン、麻を好きな人は夏も冬も季節を通して愛用しているのもうなずける。

少しずつ麻の衣類を増やしていきたいなと思う。









by nazunanet | 2019-11-07 22:16 | 手縫いの服 | Comments(0)

もうすぐ8月も終わり

もうすぐ8月も終わり_d0221430_22103085.jpg

これは先週の空。ピンク色の雲と水色の空が美しかった。

アングルを決めている間に、秒単位でどんどん色が変わっていく。

夏至の頃は夜は7時でもまだ明るかったけど、

空はもうすっかり秋の気配。

5時には夕方の空に変わっている。

もう少し夏を堪能したいなあ。。。


腱鞘炎は少しずつ良くなってきた。

針を持って動かしている右手のときは、激痛ではあったけど結構早く治ったのに、

左手は慢性になっていたのでかなり掛かる。

これはもう長くお付き合いしていかなくちゃいけないものなのかもしれないなあ。

縫い物しない日々は結構つらいものがあるので、

様子をみながら、少しずつリハビリを兼ねてちくちく縫いを再開。

ちょっとガタつく縫い目でも自家用キルトなら大丈夫、ってんで、

三角形や四角を切りためておいた布を縫い合わせて作るキルトをリハビリに採用。

図柄を考えずに始めたけれど、

なんとなく出来上がっていくモチーフがまた楽しい。


もうすぐ8月も終わり_d0221430_22384745.jpg


(画像は以前の記事から引用)

縫い物をしながら、音楽を聴いたり、ラジオを聴いたり。

音楽はインストゥルメンタルのものが好きな方。

全般的に洋楽派。

幼少時代に親の影響でジャズやR&B、フレンチポップス、カントリーなどなど、

ロックも映画音楽もクラシックも、

大人になってからは先輩方の影響でゴスペルも好きになって、

そしてフラメンコまで、どっぷりワールドミュージック派なので、

あまりJポップスは聴いてない方かも。。。

最近はバンブーサックスが再燃しているのでサックスのナンバーをよく聴いている。

コルトレーン、いいなあ、なんて。

樹脂製リードは思った以上に良いので、練習するのも楽しくて仕方がない。

バンブーサックスに使用するのは天然の葦リードの方が味わいがあるけど、

ポケットサックスにはぴったり。

手軽に使えて耐久性に優れているので、

扱いがまだまだの初心者にはもってこいだし。

時間のあるときに、30分くらいスケールとロングトーンの練習をして、

好きな曲を鼻歌を歌うように吹いている。(笑)

ちょっとずつだけど、軽やかに吹けるようになってきたのも、また楽し。

樹脂製リード、消費税アップする前に買っておかなくちゃ!(笑)



そろそろアイテム制作に取り掛かろう。。。





by nazunanet | 2019-08-28 22:58 | 日々のあれこれ | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


by nazunanet
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31