我が家は緑茶は最近とんと飲まなくなってしまった。
数年前から、どんなに美味しい緑茶を頂いたりして飲んでも、
なんだか、お腹がキューっときて、エライことになってしまう。
普段は紅茶をミルクティーにして飲んだり、
珈琲を飲んでいるけれど、
緑茶のシーンに登場するのは、そういうわけで大抵、蓮茶を飲んでいる。
蓮茶はベトナムのお茶だけど、
色んなポットで入れてみて、一番美味しく感じたのは、
中国茶器の小さな茶壷でいれたもの。

これは雑貨屋さんで台湾茶房のものを販売されているところから購入。
宜興紫砂の急須。(と言っていたと思う。。。)
この小さくて繊細なつくりで陶器というのは、
日本の焼き物の土とは全然違うんだろうなあと思う。
これでお茶を入れて飲むと、本当に美味しい!
丹波焼きや京焼、美濃焼、常滑、益子、磁器製などなど、
あとはホーローポット、ガラスポット、
色々な素材、土の違う陶器のポットで入れてみたけど、
やっぱり蓮茶や中国茶は、中国茶器で入れるのが本当に美味しい。
はあ~~~っと、深いところから心地よい感じが身体中にしみてくる感じ、
といったらいいのかな。
お茶を飲む、ちゃんと急須やポットで入れたお茶を飲む習慣というのは、
サプリや健康食品を採るのに匹敵というか、
もしかしたら、それ以上かも、と自分では思っている。
この一杯、まずお茶を淹れて飲む、嗚呼この幸福よ、という感じ。(笑)
まず、銅のやかんでお湯を沸かすのが日課。
銅で沸かした白湯が美味しいので、きっとお茶も美味しくなっているはず。

中国茶は中国茶器がいいなんて言っておきながら、
小さい茶壷(ちゃこ)が二つあるくらい。(笑)
雑貨屋さんで購入した台湾茶房の小さなもの。

通常茶器はセットでよく売られているけど、全揃いを置く場所も困るし、
そうでなくても、カップやマグ、湯呑類が集まってしまって困る。。。

茶盆は祖父母が使っていた松の木のくりぬき盆を毎日使っている。
急須を受けるのは、19世紀アメリカで使われていたピューターの粥入れ。

nazuna_antiqueでも以前、ピューター皿などを扱っていて、
ヨーロッパではコレクターがいるほどの大人気だけど、
日本ではなかなか興味を持つ人も少なくて。
オランダ製の中世のピュータースプーンを見つけたときなどは感激して、
絶対、人気が出る、と思ったら、あまり反応がなくて。(苦笑)
一つ二つ、我が家で使うことにしたもの。
急須から茶こしで注いでおく茶海もないので、
煎茶用の小さい急須を片口代わりに。
茶こしはいつも竹で編んだものを使っているけど、
蓮茶には銅製の茶こしの方が香りが生かされる感じがして、
インドのアンティークの銅のティーストレイナーを使っている。
湯呑は小ぶりのアンティークの蕎麦猪口と江戸時代の煎茶器。
どちらも随分前に見つけたもの。

少しヒビが入って商品には出来ないのを我が家で使っている感じ。
こういう、一つずつお気に入りのものを使うのが好き。

ピューター製の食器は、ヨーロッパでは本当に根強い人気がある。
鈍い輝きのピューター皿や食器、スプーン、
ワタシもダンナさんもすっかりその魅力にはまってしまった方。
もっともっと普段使いにしようと思う。
こういうお皿に、前菜やおつまみを載せて、グリーンや食用花で飾ると素敵だし。
クラッカーやブリ―と、生クリームを添えたキャビアのオードブルなんて最高。。。
かつては欧米で貴族や上流階級、富裕層の銀食器に対して、
庶民のピューター食器という感じのものだった。
日本に馴染みのないピューターだけど、
その佇まいは侘びさびの美学を持つ日本人にはきっとぐっと来るはず。
アンティークは飾るよりも、どんどん使って日常を楽しみたい。
また海外のコレクターから譲って貰えたら、
nazuna_antiqueで扱おうと思っている。。。