HPのニッキ アーカイブ
母屋のHPのnazunaニッキは2年分だけ残してあるので、
以前のニッキをブログにアーカイヴとして残すことに。
私が初めて東京に住み始めたときから(ン十年前)、
九段下に異様な迫力をもって存在していた九段下ビル。
仕事の行き帰りに通る度に、
一度入ってみたいと思いながら、叶わなかったけれど、
ビルが解体されることになったと聞いて、
是非とも見ておきたかった場所。
丁度東日本大震災があった年。
このビルのそばにある九段会館でも天井が落ちて大変な被害があった。
この地震があって、耐震の規格にそぐわないビルは
この後、幾つも解体されていくことになる。
(神田のフルーツパーラー万惣のビルも解体されることになった。残念)
東京は関東大震災や空襲があって古いものが殆ど無くなってしまった都市。
それでも震災や空襲をなんとか免れて残った古い建物も、
3.11以降、
耐震性の問題や再開発でどんどん姿を消していく。。。
国内も海外も、
旅行や街散策していて思う。
真新しい箱のような、
同じようなデザインのコンクリートのビルが建ち並んだ街は、
ホントに味も素っ気もない。。。
古い道、石畳の道、曲がりくねった江戸時代以前の道、
時代を経た建物、建造物、年月を経て手入れされ続ける木造の家、
そういった時を重ねた面影の残るものが、
大事にされているところほど、面白いものはない。。。
東京こそ、
できることなら、古いものも残していってほしいと思う。
-----以下はHPのニッキから----------
26.師走 MON 晴れ
九段下にある今では異質な雰囲気を漂わせていた九段下ビル。
それがもうすぐ取り壊されることになってしまった。
住人である画家の方がギャラリーとして一部の内部の公開をされていると聞いたので、
これは是非見に行かねばと行ってきた。

公開は今日まで。12月26日月曜日最終日は17時まで。

いまはネットでビル全体を覆われているけど、
上京して初めてこのビルを見た時もこのレトロな雰囲気が大好きだった。
青山、代官山の同潤会など様々なレトロな建物が耐震構造や老朽化が原因で
取り壊されていくのを眼にして、寂しい気持ちになったものだけど、
ここも遂に無くなってしまうのかと思うと、
どんどん東京は新しい街になっていくんだなと思う。
こういう昔の面影を残しつつ、変えていけないのかなと思うけど、
その方が何倍も費用が掛かるんだろうな。

中で公開されているアーティストさん達の展示もさまざま。

フロア全面に砂で覆われていました。

内部の様子も、建設当時のまま、という感じ。

屋上も一部公開されていました。
表の様子からもっとボロボロなのかと思っていたけど、
階段も屋上も部屋も頑丈でビクともしないって感じでした。先の大地震でも何の被害も無かったそうです。
明治や大正のものは、100年以上持たせてやるぞ!という気概で作られていたんだと思う。
東京の鉄橋や石組みも明治時代のが現役で何の損傷もなく残っているもの。
いまもそんな明治の人たちと同じ気概を持って作って欲しいな。
