薺nazunaをオープンして間もなく、
熊本の瓢古庵さんにオーダーして作って貰った花手箱。
平家の落人の里として有名な人吉の、
手仕事の品、花手箱を考案されて制作されていた瓢古庵さん。
その後、花手箱は型押しに均一に塗られたものが大量に生産されていったみたいだけど、
瓢古庵さんは一筆一筆、丹念に描いて作ってくださって。
熊本の民芸としてサイトに連絡先が書かれていたので、まずはお手紙で注文したい旨を伝えて、
注文方法や支払い方法など尋ねたら、
あっさりと電話が掛ってきて、気さくにオーダーに応じてくださった。
『ナズナ』の柄を注文したら、しばらくして、
「季節はずれだったので図書館の植物図鑑をスケッチしたけど、それでもいいですか?」って。
見事にナズナを描いてくださって、手元に届いたのを見たとき、どんなに感激したことか。。。
瓢古庵さんとはしばらく年賀状のやりとりをさせて頂いたけれど、
あるとき、宛先不明で葉書が戻ってきて、
何度出しても戻ってきてしまっていたので移転されたかもしれない。。。
それからずいぶん経って、熊本で大震災もあったので消息を調べようとしたけれど、
ついに分からないままになってしまった。。。
今もお元気にされているといいなと思うけれど。。。
夏の間は絵の具が乾かないから作らない、と。
木を切って、箱を作るところから手づくりされて。
花の絵柄などは基本実物を見て、写生してから絵付けに入る。
こんなに手間のかかる手仕事を手に出来て、良かったなあと今も思う。
15年近く愛用して、白木の色がだんだん飴色になってきて、
良い艶もでて、なんとも言えない風情になってきた。
椿の箱は、アクセサリー入れに。
ナズナの箱は、裁縫道具を入れて、毎日愛用している。
実は量産ものの花手箱も持っている。。。
上京して間も無い頃、たしか九州のお土産で頂いたもの。
それが”花手箱”との最初の出会い。
その後、ふと、裁縫箱用に小さいサイズが欲しくなり、
”花手箱”という民芸の品を調べていて、
最初の考案者である”瓢古庵”さんを知ったといういきさつ。。。
量産ものも、それなりに可愛いけれど、
やっぱり瓢古庵さんの手描きの箱にはかなわない。
瓢古庵の手描きの箱は、私の大事な宝物です。。。
バレンタインデーは我が家はもっぱら和菓子です。
そういう話しをしていたら、すぐにも食べたくなってしまい、
和菓子を買いに『玉川屋』へテクテクと。
丁度、桜餅の出始めの頃。
”桜餅”といったら関西ではもっぱら”道明寺”が普通。
でも、こっちで”桜餅”といったら、これなんです。
私はなんといっても道明寺派なので、あまりこの桜餅を食べることはないのですが、
まだ道明寺は出してないと言われて、仕方が無く。。。
でも、久しぶりに食べてみたら、美味しかった!
薄皮がモチモチしてて、餡の味、桜の葉の塩気も絶妙で。
色んなお店の、このタイプの桜餅を少なからずも食べてきたけど、
大抵、乾いてるというか、粉っぽい感じであまり好きではなかった。
でも、『玉川屋』さんのはモチモチしてて美味しかった。
また一つ好きなものが増えました。
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