バゲットを買いに行く途中、
引っ越した地域猫の様子を見にいった。
以前はマンションの裏にいたので毎日様子を見に行けたけど、
少し離れたところの空き地の隅に猫のお世話係の方が、
猫小屋と共に引っ越しさせてから、なかなか会えないままだった。
夏頃、やっと会えたときは風邪でもひいたのか舌を出してゼーゼーしていた。
やせ細ってしまっていたので、お世話の方も「もうあぶないかも」と。
その後、空き地に地域猫の姿がなくなってしまったので、
まさか、、、、と心配になっていた。
そうしたら、先月になって、道でお世話係の方にバッタリあったので
「雨風がしのげるところをみつけたので、そこへ連れて行ったの、と。
早速新しい引っ越し場所に見に行ってみたら、
地域猫は資材置き場の中で香箱座りでうずくまっていた。
名前を呼んだら目を開けてこっちを見た。
かなり回復して毛並みのフワフワ感も出てきていた。
「良かったーーー」と安心、安心。。。
それで、今日また久しぶりに行ってみたら、
日差しが出て来た歩道の真ん中で地域猫がのびのびと毛づくろいの最中。
近寄っていくとハッと警戒して逃げようとしたので、
ゆっくり後ずさりして少し離れた場所から名前を呼んでみた。
そしたら安心したみたいにじっとうずくまって、
こちらの様子を伺いながら、「にゃあー」と小さく甘えた声で鳴いた。
「にゃあーって鳴いたよ!」とダンナさんの方を振り向いた。
「鳴いたね」
二人で嬉しくなって、しばらくしゃがんだまま猫を見ていた。
もう5~6年くらいになるのかな、陰ながら見守っているけど、
呼びかけに可愛い声で返事をしてくれたのは初めてだったのでビックリ。
あんなに元気がなかったのが信じられないほど、
肉付きも良く、毛並みもフワフワ、艶艶に戻って元気な様子。
夏ごろにやせ細って目がうつろだったのがウソのように。
先日、駅近くの花屋の八百屋さんのところの地域猫も、
余命僅かな瀕死の状態から元気を取り戻した話しを聞いたので、
良かったなあ、と嬉しくなった。(HPのニッキに書いてます。。。)
みんなの愛情や見守っている心が、地域猫の力になっているんだなあ、と。
人間も同じだと思う。。。
前に、何かの記事で読んだのは、
欧米の白人の子供と、ラテン系の子供が重い病気になったとき、
ラテン系の子供の方が比較すると回復傾向になることが多い、とあった。
白人系の家族の場合、夫婦と子供は寝室が別になるなど、
親子間のスキンシップが密接ではないけれど、
ラテン系の家族はハグやスキンシップなどの
身体的コミュニケーションが豊かで、
それが小さな子供の生命力が強まるような影響を及ぼすのでは、とあった。
具合が悪いときとか、しんどいときに手や背中をさすってもらえたら、
とても楽になることがあるのは誰でも経験することだし。
地域猫へのご飯や寝場所の提供は勿論大事だけど、
それと同じくらい、撫でる、愛情、優しい声をかけるって、
小さな動物たちにも有効なんだなと思う。
身体の糧と心の糧、
どちらもなくてはならないものなんだな、とつくづく思った。。。