出雲の野鍛冶「高橋鍛冶屋」さん。
今も昔ながらに火造りの手打ち包丁を作っておられる鍛冶屋さん。
ずいぶん前に、駒場の民藝館の売店で果物ナイフを見たときに、
もう、ガガーーンと一目ぼれで購入。(下右端の果物ナイフ!)

使っては洗うを繰返しているうちに、
包丁の柄にある金属の輪っかが外れてしまった。
なかなか自分ではもとに戻せなくて、
口金がブラブラと移動してしまい使いづらかった。
先日、高橋鍛冶屋さんのHPを見ていたら、
商品の修理や研ぎは無料で修理してくれるとのことで。。。
早速連絡を取り、修理を依頼。
他店で買った包丁の柄の取り換えもお願いしてみたら、
快くお引き受け下さった。(他店のは有料です)
近所で包丁の修理をやってくれるところがなかなか無い。
あっても、研ぎで2000円からだし、
しかも1か月から2か月ほどお待ち頂きます、と言われてしまい。。。
毎日使っているものだから、一か月~二か月待ちはきつい。
そんなわけで不具合のまま長いこと使っていたという始末。。。
高橋鍛冶屋さんの所在地は島根県出雲。
HPにも書いてあったけど、
同店の品物なら修理や研ぎも送料のみで仕上げて下さるというので、
有り難くお願いすることに。。。
先日早速送らせてもらったら、あっという間に直して返送してくださった。

上の万能包丁は他店のもの。でも同じ奥出雲の鍛冶屋さんの包丁。
高橋鍛冶屋さんオリジナルの果物ナイフは、
日本民藝館を創設された柳宗悦の指導で制作されたものだそう。
姿も美しくて、切れ味もステンレスや普通のスチールものとは全く違う。
手が小さいので、大きい包丁は重さで切れるけど、
大きい包丁は使っているうちに疲れてくる。
でも、この果物包丁の形状が野菜を切るのに力もいらずに本当に便利。
玉ねぎのみじん切りがサクサクと切れる。
勿論お肉も切れるし、カボチャなどの大物や固いものじゃなければ、
この包丁で全部やってしまっている。
果物ナイフというよりペティナイフとして愛用。

白木の柄に銅のハカマがはまってるのがお気に入りのポイント。
野鍛冶と称する昔ながらの鍛冶屋さんの手打ちの包丁って感じなのがいい。
修理に送り出したとき、手元に無いのが寂しい気持ちになったけど、
あっという間に戻ってきて本当に嬉しい。。。
またこれからも長く愛用させて頂きます。