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山桜の前飾りを彫る

前飾りや留め爪などを彫刻刀で彫る。

材はやっぱり山桜が薺 nazunaの定番。。。

色々な材を試してもみたけれど、

品の良い木目と木肌の色、目の詰まった丈夫さと、

何より、特に何もせずとも月日が経つうちに増してくる色と艶。

そして桜の花が大好きだというのも一番。。。

そんなわけで、留め具は山桜の材を使うことが多いのです。



山桜の皮つきの端材は、都内ではなかなか手に入らない。

材木屋さんで桜の端材を見せてほしいとお願いしたら、

思っていたものと全く違うものがやってきた。

「これは桜ですか?」

「そうですよ。サクラです。」

「・・・桜って、山桜の桜ですよね?」

「山桜じゃないです。

これはね、樺です。樺のことを”サクラ”っていうんですよ」

材木屋さんで「桜」というと、白樺などの樺の木のことをいうそうで。

「山桜が欲しいんですけど・・・」

「うちにはないなあ」



薺nazunaを始めて少し経った頃、

乾燥させていた桜材の在庫が底をつきかけていて、

また仕入れようにも、なかなか見つけられなくて困っていた。

山間部界隈の木材屋さんなら、

間伐採などで薪用に売ってるかもしれない。

地方の木材屋さんの所在地をネットで探したり、

電話して聞き回ったり。

運良く何十年も乾燥させた材を売っているお店を見つけることが出来た。


北海道の山で間伐採した材(といっても10年は乾燥しているけれど)は、

少し白っぽい。

仕上げのオイルを塗布して磨いても、白さはそのまま。

そういう材は”白うさぎ”の前飾りに使っている。

何年経ってもキリリとした色白な肌艶は、

北の大地で育った山桜の色なのかも。


島根の何十年も乾燥させたものは木肌の赤味が濃い。

仕上げのオイルで磨くと、一層色が深く濃く出る。

それで”瑞雲”や”龍雲”のカタチに彫ったり、

網代紋様や鱗文様を彫ったりする。



布と木、革、金属など、

異素材を組み合わせるのが薺 nazuna好みの袋もの。

また留め具を彫って、

布に合わせていこうと思います。





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by nazunanet | 2018-02-28 17:38 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

懐かしのロシアンティー

上京した当時、住んでいた学生専用のハイツ。

敷地の中に4棟ほどのアパートが建っていて、

別段、大学の寮でもないのに、何故かそこの住民全員が仲が良くて、

いまのシェアハウスのはしりのような。

時々集まって鍋パーティーをやったり、夏には公園で花火をやったり、

何かしら自然と集まって話しをしたりお茶を飲んだり、

隣の住人のお姉さんと早朝に一緒にジョギングをしたり。

本当に楽しかった。

最年少だった私は諸先輩方に妹分のように親切にしてもらって、

東京の土地勘も何も全く無かったので、

色んな美味しいお店を教えて貰ったり、連れてって貰ったり。

そんなだったので、ホームシックになる事も無かったなんて、

本当に幸運だったなあと、今思い返してもつくづくと。。。

中でも、今でも忘れられないのが、

小さな喫茶店の自家製ロシアンティーとパウンドケーキ。。。


アパートのメンバーで集まったとき、

「美味しい紅茶を飲みに行こうよ」と誰かが言い出し、

ワイワイと車で出かけた。

(当時の土地勘の無さで場所が分からない。。。)

大通りから小道へと入って路地の角にあったように記憶してる。

山小屋のような、レトロなこじんまりした喫茶店。

遠い記憶の中では、スズキコージの絵に出てくるような(笑)、

はたまた、絵本「三匹のくま」達が暮してた小屋のような、

そんなイメージ。

今のようなお洒落で隙の一切無いような清潔感溢れるカフェじゃなくて、

ガラクタや本や何もかもが雑多な中に混在しているような。。。

小さなランプの灯りがともしてあって、

雑多だけど、暖かみと落ち着ける雰囲気のある喫茶店だった。


店に入ると、「この店で最高に美味しいのはコレ」と教えてくれたのが、

マスター特製のストロベリージャムがたっぷり入ったロシアンティー。

ジャムが苦手な私が一口飲んだ途端、びっくりするくらい美味しかった。

そこで一緒に食べたレーズンとナッツがぎっしり入ったパウンドケーキ。

それもマスターのお手製だったと思う。

(こんな美味しい紅茶とパウンドケーキ、食べたことない・・・)

と思った。

あまりの美味しさに感動して、

その後、何度か自分で買って来たジャムを紅茶に入れてみたけど、

何度試してもあの味とは全然違う。。。



その後も、時々、カフェや喫茶店に入ったときに、

メニューにロシアンティーがあると頼んでみたりするけれど、

やっぱりあの時の味にかなわない。


当時、学生ばかりが集っていたアパートだったので、

あの時の詳しいことを尋ねられないまま、

皆、卒業と就職やらで次々と住人同士のサヨナラがあって、

時が過ぎ。。。



遠い遠い、かすかな記憶を辿ると、

お店へ向かう車の中から、

暗闇の中に浮かび上がる異様に高いノッポの煙突が見えたっけ。。。

高井戸界隈にあった焼却炉の煙突の風景だったと思う。

当時、大阪にはそんな巨大煙突を見たことが無かったので覚えてる。


高井戸だったかな。。。

荻窪?西荻。。。?

記憶を辿ろうにも、当時は上京したてで皆目土地勘もなかったので、

どうしても場所が分からない。。。

あのお店の名前も、場所も、殆ど覚えていないのが残念。

でも、もしまだ続いているなら、

誰かがお店を引き継いでいるなら、

もう一度行ってみたいと思う。。。


今でも紅茶を飲むと、

時折、あのとびきり美味しいロシアンティーの味がふと蘇る。。。

忘れられない思い出の味。






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by nazunanet | 2018-02-28 00:42 | 日々のあれこれ | Comments(0)
発掘品のストーンビーズのブレスレットを愛用していたことがある。

いつも出かけるときはお守り代わりに手首に巻いて。

博物館を見学していて、

ふと左手を見ると、無くなっている。

いつ落ちてしまったのか見当もつかない。

落とし物で案内所に登録したものの見つからず。(悲)

そんなことが一度ならず二度、三度とあったとき、

落ちないブレスが欲しい。無いなら自分で作ってみようと思うに至った。


引き輪やホックなどの金具があっても、

輪っかになってなければ、

引っかかった拍子に金具が外れて落ちてしまう。

落下防止の極細チェーンをつければいいかもしれないけど、

極小ビーズのブレスに金属チェーンがついているのは違和感もある。。。

それで出来上がったのが、

金具を使わない、紐とビーズ、天然石だけのブレスレット。


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1.5mmから2mmほどのビーズの小さな穴を通すための糸は、

強靭な繊維”シニュー糸”と呼ばれるものをごく細く裂いて編んだもの。

当初は天然素材の麻糸や絹糸を使いたかったけれど、

天然素材はどうしても切れやすい。。。

大事なビーズや石を落としたくないというのが作るキッカケでもあったので、

最も強靭で、ビーズや天然石に色や素材感が馴染んで、

身につけたときに、テグスやワイヤーのようなつっぱり感がなく、

絹や麻の糸を通したような自然な揺れを表現できるもの。。。

そんなあれこれを満たしてくれるのは、

数ある中でシニュー糸が一番だと思ったわけで。。。


そんなシニュー糸も貴重な糸になりつつあります。。。

製造元が長く続けてくださることを願うばかり。


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大玉に通して輪っかになっている紐を、

ビーズでキュッと絞る。

金具や引き輪でキッチリ止めるタイプじゃないので、

ちょっとルーズな感じ。

長くなった紐を本体にクルクルと巻き付けて。。。

その紐とビーズのルーズ感が、

手首にユラユラ、サラサラと。

なんか心地良いのです。。。

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合成繊維の強靭な糸なので、水に濡れても大丈夫。

海に入ったあとは、塩でビーズや糸が痛まないように、

よおく真水で洗ってから乾かしてください。

これからの季節、春夏にぴったりなブレスレット。

HPのnazuna.netのおしなもののページ、

”装身具 腕に巻くもの”に詳細が載ってます。

是非、チェックしてみてください。

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by nazunanet | 2018-02-26 23:09 | 身につけるもの | Comments(0)
焼菓子専用粉”エリクチュール”で焼くバタークッキー。

久しぶりに焼いたら、これまでで一番美味しく出来た。

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バター80g 薄力粉180g ベーキングパウダー1/2小さじ

塩1/2小さじ 砂糖80g 卵25g バニラエッセンス少々

バターは常温にして、塩を加えてクリーム状に練り混ぜる。
砂糖を3回に分けて加えて、よおくすり混ぜる。

砂糖がしっかり混ざったら、

卵を溶きほぐしてからバニラエッセンスを加えて、

3回に分けてバターに少しずつ混ぜていく。

ここのすり混ぜが一番目のポイント。よおく混ぜておく。

ベーキングパウダーを混ぜた薄力粉をふるいにかけ、

バターの入ったボウルに一度に加える。

大き目の木べらでさっくり混ぜます。

なければしゃもじが一番good。

しゃもじの大きな面が少ない動きでしっかり混ぜられるので、

シリコンヘラより混ぜるのに便利。

混ぜすぎないで、粉っぽさがあるくらいでいい。

その方が焼き上がりの口当たりや歯ごたえが美味しくなると思います。

これが二番目のポイント。

ラップに平たく包んで冷蔵庫へ。

(粉っぽいポロポロのときはバットにラップを敷き詰めてまとめるとやりやすい。)

小一時間、冷蔵庫で寝かせたら、

台にラップごと生地を出して、包んだまま押して棒状に形作る。

オーブンは180℃にセットして温めておく。

ポロポロのままだったら、一度ボウルに開けて、

しっとりなじませるように木べらかしゃもじでまとめていく。

台の上で、棒状に丸めて伸ばしたら、厚み8mmほどのスライスして

オーブンシートを敷いた天板のトレーに並べて、

180℃に設定のオーブンで15分から20分焼きます。

(我が家はデロンギコンベクションが小さい庫内なので、

10分から14分ほどできつね色になってきます。

お使いのオーブンに合わせて、時間や温度を調節した方がいいかも)

焼きあがったら、網付きのバットに出して冷ましたら出来上がり。

美味しい紅茶や珈琲と一緒に、午後のおやつにピッタリです。



薄力粉は色々あると思うので、

普通のメリケン粉と呼ばれる万能タイプの薄力粉よりも、

焼菓子用に特化した粉は、

仕上がりがホロホロ、サックサクになって本当に美味しいです。

是非お試しあれ。。。









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by nazunanet | 2018-02-25 00:22 | キッチン | Comments(0)
去年の春頃以来、会えなくなってた地域猫。

近所で元気に暮らしてるよと聞いてはいても、

今年の氷点下にもなってた寒い日々を、小屋もなくて如何に暮らしているのかと

時々姿を探しに行くけど、ずっと会えないまま。。。

 

今日、道で”猫のお世話係”のおばさまを見かけたので、

今日は会えるかも!と、頻繁に見かけるという界隈へ行ってみた。

空き地の奥に、真っ黒なまん丸い塊を発見。(喜)

枯れた草地の上に丸くなって寝ているので、

よく見ないと猫だと気づかない。(笑)

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名前を呼ぶと、ちょっと面倒くさそうに(笑)、

でもちゃんと顔を見せてくれた。

これが彼の愛敬のあるところ。本当にナイスな猫。

毛艶も良くて元気そうだった。

良かった、良かった。。。

 

我が家のスズメ温泉は現在閉館中。。。

外壁工事が遅れに遅れて、洗濯もままならない日々が長く続いて。

ネットやビニール、足場に覆われて、

先月からずっと部屋にも日が射さないので、なんだか調子もあがらないのだった。


時折、スズメ達は決死のダイブ(?)で作業員さんらがいるベランダにやってくるけど、

水盤のないのを確認すると、すぐに帰っていく。

「あっ!来てたんだ!」と思って急いで水盤を持っていくけど、

次はなかなか姿を現さない。。。

もうすぐ工事が終わるから、それまで達者で暮らせよー、と独り言。(笑)


工事が終わったら、戻ってきてくれるといいなあ。。。

 

ベランダの野花たちは部屋の中へ避難中。

でも、今年の冬は寒気が酷かったので、氷点下にさらされたら、

いくら強い雑草系のスミレ達といえどもダメになってしまってたかも。

サボテンだって、せいぜい0℃までだろうし。。。

 
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部屋の中に入れていたせいか、スミレやシャムロックたちが本当にたわわに育っている!

すっかり咲いてしまいました。(嬉)

知らない間に、こんなに可憐な姿になってた。。。


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どんどん鉢にすみれの小さな芽が沢山出てきてる。

スミレ、ベビーラッシュです。

可愛いー。


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by nazunanet | 2018-02-24 23:50 | 日々のあれこれ | Comments(0)

冬の麻

「麻の重ね」を制作中。

藍、型染、亮布、南部麻、蚊帳麻、苧麻などなど。

とんぼ玉やアンティーク玉なども合わせて、

日々の暮らしの中に、

ちょっと心和む袋ものを。

もうすぐ完成します。


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by nazunanet | 2018-02-23 13:17 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
金銀を獲得した男子に続いてほしいと願いつつも、

メダルや点数は気にせず、

自らの世界を表現することに没頭してほしい、とも思う。

ケガで一年近くもの長い時をリハビリで過ごして復活した宮原選手。

試合に臨む姿勢、演技での凛とした美しさ、

本当に素晴らしいのひとこと。

いつも、ひたむきな姿勢に感服する。

この選手の日常や練習風景を見てみたいと思う。

どういう風に身体や心を整えて、試合に向かうのか。

日々の練習の量をコーチ自身が「尊敬する」というほどの選手。

この先ずっとフィギュアに携わってほしい人、と思う。

ずっと活躍を続けて、自らが望む高みへと昇ってほしい。



いずれはその努力や技術やノウハウを

是非後輩たちに授けてほしいなとも思う。


ところで、

アメリカ代表のカレン・チェン選手の

ショートプログラムの使用曲が気になって調べてみたら、

映画「黄昏」の中の「on golden pond」という曲。

美しいネイティブアメリカンフルートの音色から始まって、

(たぶん、インディアンフルートだと思うけど、

フクロウの軽やかな鳴き声かもしれない。

ネイティヴのフルートの音色はフクロウの鳴き声を模しているのもあるから。。。)

とても素敵な曲。

爽やかな風が胸の中に吹いてくるような、

もう一度聴いてみたい。。。



p.s.
ネイティブアメリカンフルート奏者のカルロス・ナカイ(carlos Nakai)の

音楽も素晴らしいと思う。

澄み切った湖、風が渡る河、夜の森で鳴くフクロウ、

自然の中で生み出される音楽。

まさにヒーリングミュージック。

木々の中で静かに焚火をおこしながら聞いてみたい音楽の一つ。

キャンプに持っていきたいアルバムかも。。。


大騒ぎなキャンプじゃなくて、

静かに木々や川のせせらぎの音に耳をすませるキャンプの夜に、

ぴったりの曲。。






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by nazunanet | 2018-02-21 19:28 | 雑記 | Comments(0)
女子はまだ望みをつないだけど、

男子は残念ながら韓国に完敗して予選リーグ敗退。。。

韓国代表は日本のミスを逃さず、
キチンキチンと攻めてくる完璧な試合運びだった。

数試合前の調子良かったあとから、
ミスが続いたまま連敗もあって。
不調が修正できないまま、終わってしまって本当に残念。
もっと男子のカーリングも見たかった。
でも、今後に期待したい。
きっと未来につながっていく筈。

ニッポン、がんば~~。

p.s.
カーリング、もぐもぐタイムのカットにネットで怒りという記事のあと、
軒並みテレビ局がちゃんともぐもぐタイムを中継。(笑)
でも、男子のは無かったような。。。


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by nazunanet | 2018-02-21 18:33 | 雑記 | Comments(0)
前回のフィレンツェの記事を読んでいて、
ふと、思い出した。
不可思議で、恐ろしくも妖しく、
美しくもあった夜のこと。。。
(ご注意。ちょっと怖いかもしれないので。。。)

旅行に行くときは、その間、友人夫婦がにゃんこ先生を預かってくれていた。
臆病な大きい猫の面倒を快く引き受けてくれていたので、
2週間弱の旅を満喫できていた私たち。

でも、長くにゃんこ先生と離れ離れになるのが寂しくて、
行きの飛行機の中でも「今頃どうしてるかなあ」とそればっかり。。。

当時、今のような格安航空もなく、
一番割安だったのがアリタリア航空。
ボロボロな状態でも飛んでいたのも有名で。
壁のコンセントからコードが出っぱなしとか、
映画を観たくてもイヤホンが壊れて使えない、
上の荷物入れの蓋がちゃんと閉まらない、などなど。。。
でも、一番格安だったので文句は言えない。

ミラノからフィレンツェへの国内線の乗り継ぎで何時間も待たされて、
ようやくフィレンツェの郊外にある空港へ到着したのは、
日をまたいだ未明の真夜中。
ラゲージエリアでトランクを手にした客が、
次々と猛ダッシュで出口へ向かって走っている。
「なになに~?」
何事かと思うほどの勢いに、私たちもワケも分からないままに
トランクを引きずりながら猛ダッシュで彼らの後を追う。
出口にはタクシーが待っていて、
次々に走っていった客はタクシーに乗り込んでいく。
あっ、もう一台しかない!
後ろから迫ってくる年配のおじさんを振り切ってタクシーに乗り込んだ。
「旧市街まで」とホテルの住所と地図を見せる。
タクシー運転手はイタリア人タレントのジローラモ氏にそっくり。

携帯を片手に猛スピードで運転。
前の車との車間距離は数十センチといった具合。
恐怖で凍り付く私とダンナさん。
そんな状態でも片時も携帯を離さず、
「プロント、プロント」とずっと早口でおしゃべりに熱中。
自分がイタリアに住むとしたら、こんな人達と運転を競いたくない。
ここでは運転なんて絶対にできないと思った。(笑)

電話でのおしゃべりに夢中のジローラモ(?)だったが、
スムーズに迷うことなくホテルまで連れて行ってくれた。
ホテル入り口に荷物を運んでくれて、
建物を見上げ、「メディチ、ヒュ~~」と口笛を吹く。

「チャオ~」と陽気に去っていくジローラモのタクシーを見送り、
ホテルへ入っていく。
入り口は狭く、建物的にも大きいわけではないけれど、
中へ入ると奥行きがあるホテル。
内装は新しくなっているとはいえ、
中の造りは確かに中世からの歴史が感じられる。

ルネサンス期にフィレンツェを治めていたメディチ家の
邸宅の一つだったと旅行会社のホテルガイドに書いてあった。。。

でも、そもそも、このホテルに泊まる予定ではなかった。
旅行会社に飛行機のチケットとホテルの予約だけをお願いして、
ホテルのリストから第一候補から第三候補を選んで担当者に渡した筈なのに、
決定事項として出てきた書類に、選んでないホテル名が書いてあった。

「あの、ここは選んでないですけど・・・?」
と尋ねたら、担当者が突然声を荒げて、
「ここしかないんで、ここでお願いします!いいですか!」
と何故か怒っている。。。
「は、はあ。。。」
と私たちはあまりの勢いにキョトンとしたまま。
まあ、そこでもいいんだけど。。。
というわけで、半ば強引な感じでそのホテルに滞在することになった。

旅行は好きだけど、私もダンナさんも団体旅行が苦手。
短い日程の中で時間を小刻みにあちこち大急ぎで巡るよりは、
一か所滞在型が好き。
その街に暮すように旅をしたい。
なので、エアチケットとホテルの予約だけを旅行会社に依頼して、
やって来た花の都”フィレンツェ”。

空港からのタクシー争奪戦が恐ろしかったので、
ホテルまでの送迎も予約しておけばよかった、と思いつつ。。。
チェックインしたのは真夜中で、
レストランもカフェやバールも閉まっている。
夕食もありつけないで空腹のままだったけど、
もうクタクタで、すぐにベッドで就寝。。。

と、真夜中、ふと目が覚めた。
真っ暗な中で妙な気配が部屋中に漂っている。
「なんか怖いよ~」
と隣のベッドのダンナさんを見ると、
ぐっすり眠っているけど、うう~ん、うう~んとうなされている。(怖)
起き上がって彼を起こそうとした時、
突然、金縛りになって全く身動きが出来なくなった。

声を出そう、起き上がろうともがいている間に、
部屋の空間という空間に、中世の貴族の人たちがびっしりと出現。
あまりの光景に驚いてビビッていたけど、
(真っ暗闇で見えない筈なのに、カラフルなドレスや衣装が綺麗。すごい。。。)
などと何故かマジマジと観察。(笑)

リアルな人間そのものな感じじゃなくて、
ルネサンス絵画からそのまま抜け出してきたような感じ。

(なんだ、これは。。。こんなの初めて見た。不思議だなあ。。。)

まさに絵画に描かれた人物たちが動いてしゃべっている。
二次元的というか、ストップモーションアニメのような。
なので、怖さもほんのちょっと和らいでるというか。。。(苦笑)

でもこんな体験したら怖いことには間違いないので、
心の中で「助けて~、神様仏様~」とひたすら祈る。(笑)

すると突然私の胸の上に、
ふんわりとした柔らかいものがそっと乗ってきた。
その気配、その重さ、その柔らかさ、間違いようのない存在感。
(にゃんこ先生!)
姿は見えずとも、その気配と感触は確かにそう。。。
思わず心の中で叫んでしまった。

それと、にゃんこ先生が喉をゴロゴロ鳴らして私の上に乗った瞬間、
(にゃんこ、可愛い~!)
という気持ちが反射的に湧きおこった途端、
身体がわずかに動けるようになった。
そしたら部屋中にびっしりといた怖いものが全部いなくなって、
金縛りも完全に無くなった。
と、同時ににゃんこ先生の気配も消えてしまった。

ベットサイドの灯りをつけて、
「起きて、起きて!」とダンナさんを揺り起こした。

目を覚まして驚くダンナさんに、これまでの経緯を説明した。
にゃんこ先生が天使になって助けてくれたんだったとしたら、

「にゃんこ先生に何かあったのかもしれない!」

と半ばパニック状態ですぐに日本に国際電話を掛けて、
にゃんこ先生を預けている友人に、
「にゃんこ先生はどうしてる?何かあった?!」と聞いてみた。
友人はキョトンとして、
「どしたの?ぐっすり寝てるよー。元気だよー」と。
突然のことで驚いていたけど、心配しなくて大丈夫だよと言ってくれた。

あれは何だったんだろう。
にゃんこ先生は確かに、私を助けに来てくれたと思う。。。

とダンナさんに言ったけど、彼はちょっと苦笑い。
今でも半信半疑だと思う。。。

ホテルで怖い思いをしたのはその夜だけで、
あとは楽しい日々ばかりで、
旅の間はすっかりそんなことも忘れてしまった。

我が家の巨猫さんが”にゃんこ先生”と呼ばれるようになったのは、
そういう不思議な出来事があったからで。

大きなふわふわの猫に変身して、時空を超えて助けてくれたのかな~。
「夏目~」なんて。。。(笑)

あれは私の妄想なのか、夢なのか今となっては定かでないけど、
確かに当の本人(猫)は全く自覚もないようで、
それ以降も相変わらずの食っちゃ寝の巨猫のままだったし。。。

たしかにあの一夜はあまりに驚いてしまって怖かったけど、
日本にはない、濃厚な歴史の詰まった時間の幻影を見たのかなとも思う。

見事なまでに美しかった。
何故なら、ボッティチェリの絵画がそのまま抜け出して来ていたから。
”生きた”ルネサンス芸術そのもの。。。
あの濃密で豪華絢爛な中世ルネサンスの息吹を
”ライブ”で見て、感じられたなんて、
なかなか体験できるものじゃない。。。
貴重な体験になったのかも。(喜)

また行けたらいいなあ、フィレンツェへの旅。。。





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by nazunanet | 2018-02-21 18:25 | 旅と街歩き | Comments(0)
羽生選手&宇野選手のワンツーフィニッシュは圧巻。

羽生選手、フェルナンデス選手と続いた最終滑走で、

宇野くん、本当に強心臓。

誰もが緊張して当たり前なくらいなのに、

他の選手の演技もしっかり見た上で、自分の演技に集中できてるなんて。

緊張やプレッシャーやストレスも、

ありのままをそのまま受け入れて自分のなすべきことをする、って。。。

あの若さで悟りを得ているかのような心のありように驚いてしまった。

すごいとしか言いようのない二人に心からの拍手を送りたい。


スポーツは一瞬一瞬の中で全身全霊で研ぎ澄まされた技を行うので、

どのスポーツを観ても感動を覚える。。。



カーリング女子も順調のようだし、決勝トーナメントに出てほしい。


当初は今年の五輪にそれほどはまるつもりは無かった。。。

お昼間だと意外になかなか見れない。

あと、日本人選手が出場していない種目は

殆ど報道されないのが、ちょっとねえ。。。。

スノーボードクロスの競技、タイミング逃して見れなかった。

海外では大人気で、見ていてとても面白いんだけど。

民放では再放送してくれる気配もなし、かな。



とにかく、連覇の羽生選手の気迫と演技が凄かった。

いいもの見れたなあ。。。














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by nazunanet | 2018-02-18 00:03 | 雑記 | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


by nazunanet
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