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母の手作りの服

子供の頃、母がいつも洋服や手提げ鞄を手作りしてくれた。

刺繍やアップリケをふんだんに施した手提げ鞄は、

一番のお気に入りで姉と取り合いっこしたものだった。

洋服も、夏に気軽に過ごせるムームーや、

プールや海に大活躍のタオル地で作ったポンチョ。

幼馴染の友人がいまだに思い出すという母のお手製のスーツまで。

冬はフェアアイル的な細かな編み込みのセーターも編んでくれたっけ。

思い返すと、家は呉服業で商売をしていたので父母も年中忙しくして、

毎日夜7時に帰って来て、それから晩御飯を作ったり家事の後、

夜遅くまで機械編みのザーザーという音がしていたっけな、と思い出す。


子供の頃はそんな母の手作りの服が少々野暮ったいような思いがして、

同級生達が着ているイマドキの洋服を羨んだりしたものだった。

でも、大人になって振り返ると、なんて贅沢なものを手にしていたんだろうなと思う。

子供の時は素直に喜べなかったけど、

思い出すだけで、本当に嬉しい気持ちでいっぱいになる。


そういう影響からなのかな。

洋服もバッグも手作りするのが大好きな大人になってしまったのは。(笑)
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by nazunanet | 2014-05-26 13:31 | 布のこと | Comments(0)

大麻布

ここ数年、薺nazunaで使用してきた大麻布「南部麻」。

探していても、一年に1~2度出会えるかどうかという布になってしまった。

同じ大麻布でも、九州・対馬地方で織られた「対馬麻」というのものある。

生成の地に、浅葱色や藍染めの縞が入ったもので、

津軽のものよりも織り組織が密にがっしりと織られている。

その昔、対馬地方から日本海沿いに交易があって運ばれたのか、

北陸の骨董屋さんからその布のことを教えてもらった。

東北ではこぎん刺しの復興と共に織られているところもあるそうだけど、

対馬麻は今では完全に無くなってしまった手仕事の布。


そんな布たちを使ってバッグや袋ものを作っているので、

普通の布のものよりも、多少高価なものになってしまっているのも否めない。

時々、こういう数少ないアンティークの布を使うのは勿体ないのでは?

と言われることがある。

確かに、ただ手にとって眺めていたいくらいのものもある。

でも布も「道具」なので、

使い手の役に立ってこそだと思う。

少しずつでも面白いものが手に入ったら、

喜んで使って貰える袋ものを作りたいなと思う。
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by nazunanet | 2014-05-26 13:13 | 布のこと | Comments(0)

藍染

布の整理をしながら、

ルーペで糸や織り組織の様子や染めの具合などを見ていると、

藍染めなどは特に面白い。

何度も使用されて洗濯を繰り返した藍布は、

藍の色が鮮やかに見えるけれど、

逆に、古いものなのに未使用のものなどは、

ルーペで見ると、少しくすんだような色が全体を覆っているように見えて、

藍の染めがクリアーではない。

これは藍染の際の、灰汁を使ったあとなのだという。

藍染は何度も何度も水をくぐらせていくと、

どんどん灰汁が落ちてきて、透明感のある藍の色が際立つのだという。

このことが「アク(灰汁)抜ける」から「アカ抜ける」という言葉の由来とのこと。


未使用だった布を洗うと、茶色いような灰色のようなくすんだ色が出る。

何度か洗いを繰り返すことで、

冴え渡るような藍染の色を楽しむことが出来るという。

しかし、

バッグだとそんな風に洗うことが難しい。


シンプルで芯材を使わないバッグを作れば、

洗ったあとの風合いを楽しめるのかな、などと思案中。
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by nazunanet | 2014-05-26 12:57 | 布のこと | Comments(0)

つづら

藍染の木綿や麻を葛篭(つづら)から引っ張り出して手入れする。

竹で編んだ葛篭は通気性が良いので布の保存に最適。

古道具屋さんで古いけれど状態の良い葛篭や衣装箱を見つけては使っている。

日本の職人さんが作ったものは、竹で編んだ部分がささくれが出ない。

アジアの籠なども使っているけれど、

竹の種類が違うのか、竹を裂いたあとの処理が違うのか、

手に鋭いささくれが刺さって痛い思いをすることも。

比べてみると、見た目にはそれほど変わらなくても、

よく見てみると、竹を細く裂いたあとのエッジの部分をまろやかになめしてあったり、

表面がつるつるに磨いたようになっていたり、

日本の手仕事はなんと細やかに行き届いているのだろうと感心してしまう。

先日、人形町へ行った折、

甘酒横丁を通るたびに通りから眺めていた葛篭屋さんのお店の跡に、

新しい建物が建つのか工事が始まっていた。

廃業されると知ったときもどれほど惜しい気持ちがしたことか。

ここで漆(カシューだそうだけど)塗りの、

家紋や名前入りの衣装箱を誂えるという憧れもいまや叶わず。。。


昔の手仕事で作られた道具箱や、

衣装箱、文庫など、身近に置いておきたくて、

集めてきたものがある。

多少の歪みや古さはあるものの、

プラスティックや大量生産品にはない温かみと豊かさがある。

また少しずつnazuna_antiqueでお披露目できれば、と思っている。
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by nazunanet | 2014-05-26 12:42 | 日々のあれこれ | Comments(0)

低温発酵パン

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またしても自家製パンを焼く。

低温発酵パン、または 長時間発酵パン、

もしくは「ほったらかしパン」。

本当にほったらかしで出来る。

コマコマした手順もいらず、怪力で粉と格闘しなくても出来るパン。

前に購入した2.5kgの強力粉はあっと言う間に無くなってしまった。

今回、試してみたのは、富澤商店の「トラディショナル」。

メゾンカイザーとコラボして開発したというハード系パン用の準強力粉。

石臼挽き「春よ恋い100%」全粒粉も。

前回まで焼いていたパンに使用していたのは、強力粉「ベルムーラン」。

皮はちょっと厚めでパリパリ、中はしっとりズッシリモチモチ。

これも美味しかったけど、今回の「トラディショナル」と石臼挽き全粒粉で焼いたものは、

それよりも軽い食感と皮のパリパリ感が絶妙!

これからは断然「トラディショナル」かも。

香りも良いし、フィリングを挟んでサンドウィッチにしても美味しそう。

今度は小さめに幾つも成形して、海老とアボカドのサンドにしてみようかと思う。

 

ご飯も大好きで色々な鍋で炊いてみたりと実験中だけど、

パンはやめられない。

何か元気のない時は美味しいパンを食べると元気が出て来る。

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粉500g(準強350g+全粒150g)、水355g(ぬるま湯)

イースト3g、塩10g、ハチミツ大1と1/3

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この用量で焼いてみた。手順は前のと同じ。

ボールの中で粉類と水、材料を全てフォークかヘラで混ぜ合わせる。

粉っぽさがないくらいでOK。そのまま軽く蓋をして室温で放置4時間くらい。

その後、冷蔵庫へ。一昼夜ほど。

もっとそのまま保存しておいても大丈夫みたい。

石皿を一緒に熱した260℃の余熱オーブンへ。焼く際は霧吹きを庫内に吹き掛ける。

表面が焦げ易いので、アルミホイルなどを載せて調節しつつ、焼く。

皮がパリパリッ、で中はしっとりモチモチの香り豊かなパンの出来上り。
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by nazunanet | 2014-05-02 18:52 | 手作りパン | Comments(0)
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酒袋と帆布で仕立てたブレッドバッグです。

ブレッドバッグというのは、

軍隊などで兵士たちが携帯していたバッグのことです。

各々、応急キットや裁縫セット、軽食などを入れて使用していたバッグです。

そんな風に必要最低限の身の回りのものや、

お気に入りの愛用の品を仕舞って、

颯爽と散策や旅に出かけたくなるバッグをつくってみました。
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by nazunanet | 2014-05-02 18:50 | バッグ かばん 袋物 | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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