「アリス・ウォータースのおいしい革命」という番組を見た。
アメリカ・サンフランシスコ近郊バークリーで
40年前からスローフードを提唱し続けてきた
美味しいレストランオーナーのアリス・ウォータース氏。
一番良いものをお客さまに味わって貰いたいという信念のもと、
開店当時から旬の食材を使ったメニューは一種類だけだったらしい。
こういったレストランがアメリカに40年も前からあったなんて驚き。。。
といったら失礼かもしれないけど。
番組の中で天然酵母を使ったこねないパンのレシピが披露されていて、
水をたっぷり含ませた生地を長時間寝かせることで、
全くこねずにパンを焼き上げるというもの。
これまでパン作りにはまったときもあったけど、
バンバン、コネコネとひたすら汗だくで捏ねる作業が疲れるので、
次第にパン作りから遠ざかってしまった。
でも、手作りパンの美味しさを知っているので、
混ぜておいておくだけでパンが出来るなんて夢のような話。
天然酵母のパンの元種を持っていないので、
ドライイーストのみで作りたい。
ネットで検索して色々なレシピを参考にしつつ、
水分量や発酵時間、焼く時間、などなど、
自分で調節しつつ作ってみる。
一番のポイントは、
まぜるだけで全くこねる作業がないこと、
そしてひたすら放って置くだけ、というこの二つ。
.........分量................................................
強力粉..................500g
ドライイースト.......大1/2
塩.........................大1/2
ぬるま湯(約32度)............300gから350g(加減を見ながら)
お好みで粉を全粒粉を半分にしたり、クルミやレーズンをいれても。
*粉など500gに対して水分量を250gとするレシピがあったんだけど、
粉が全部混ざらず。。。
で、少しずつ加えてみたのでちょっとしっとり系のパンに。
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大きめのボウルに、ぬるま湯、ドライイースト、塩を混ぜて
そこへ小麦粉を投入。
ヘラなどでまぜて粉に水分を含ませる。
(くるみなども入れてまぜる。)
ひとかたまりになったら、軽く蓋を載せて室内のどこでも(!)放置。
寒くもなく暖かくもないところに3時間くらい。
3時間後、そのまま冷蔵庫へ。
ラップ、濡れ布巾なしで軽く蓋するのみでオッケー。
一晩以上、冷蔵庫で放置。
冷蔵庫から取り出した生地を、
打ち粉(強力粉)をまぶした台に載せて、
ぐるっと軽く転がして少し楕円というか筒状にする(こねない)。
スケーパーなどで半分に切って、粉を振ってボウルに入れて
30分ほど室温で休ませる。
その間にオーブンを予熱260℃にセット。
庫内にはピザ用ストーン、なければ耐熱皿、キャセロールなども入れて熱しておく。
30分経ったら生地をピザ用ストーンまたは耐熱皿に載せて
霧吹きを庫内に吹きかけて25分ほど焼く。
大きさなどによっては上部が焦げやすいので、アルミホイルを載せて調節しつつ焼く。


クルミパンにしてみた。
外はパリッパリ、中はもっちりしたパンが出来上がり。
全くこねてないなんて信じられないほど、ぎっしりと、
粉の味や風味が濃いパンに。
いままでのひたすらこねるパンは何だったの??
ドンドンバンバン、コネコネ、グイグイって。。。。
何にもしなくても、長時間放置するだけで必死でこねたのと匹敵するくらい、
イヤ、粉の味が美味しいパンになってる。
市販のドライイーストのちょっと気になるニオイがあまりしない。。。
また作ろう。ほんとに、簡単なんだもの。。。
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「アリス・ウォータースのおいしい革命」、
素敵な番組だった。
一度食べてみたい、彼女のレストランで。
20数年前にバークリーへ旅行したときは、
街は学生街の良いムードもありつつ、
でもどこか少し荒んだ感が漂っていたように記憶している。
その頃からそんなに美味しいレストランがあったなんて全然知らなかった。
またいつか旅行する機会があるなら、是非行ってみたいけれど、
「予約が取れないレストラン」だから、難しいかな。。。