生成りや白の帆布やリネン、ヘンプの衣料や袋ものは、
純石鹸成分で洗濯するに限るのですが、
経年のうち、洗濯を繰り返すうちに、黄ばみが出てくることがあります。
なんか黄ばんじゃった、とお嘆きのみなさまへ。
身体や手などの皮脂や石鹸成分が積み重なっていくうちに
酸化して黄ばんだりします。
そういうときは、
すすぎの時に「クエン酸」を用量に合わせて投入してみてください。
黄ばみが濃かったり、上記のすすぎのクエン酸でもダメなときは、
洗濯物を洗う前に、クエン酸を溶いた水に長時間浸しておくと良いです。
洗濯槽に溜めた水に多めにたっぷりのクエン酸を溶かして、
その中に布類を浸しておいてみてください。
黄ばみ具合によって長めにするといいです。
一晩とか半日とか丸一日でも。
このクエン酸が、石鹸成分などで酸化した繊維の黄ばみを中和してくれるようです。
タオルやTシャツの黄ばみなんかも、この方法で改善されると思います。
その後、クエン酸の水は一度脱水してから、
改めて、粉せっけんや純石鹸でお洗濯を始めてみてください。
念入りの場合は、
すすぎの時にクエン酸を少し入れてアルカリ成分を中和してもいいと思います。
これでかなり黄ばみがとれます。
重曹、クエン酸、酵素系漂白剤などを有効に使うと、
お洗濯後の心地良さが断然違います。
石鹸洗剤でリネンなどを洗ったあと、
クエン酸を投入してすすぐと、
洗いあがって、乾かしたときのあの気持ちよさ。
白いリネンなど、曇ったベールを脱いだような白さが際立つこともあります。
是非試してみてください。
生成りや白の布ものを
「汚れやすいから」と敬遠される人もいらっしゃるかもしれないですが、
洗いを重ねられるのが良いところです。
でも、たとえ洗えないアンティークやビンテージの生成りや白にも、
経年の味わいや美しさを感じて貰えたらと思ったりします。。。
どうぞご参考までに。
苧麻、おお麻、南部麻などの布で袋ものを作る。
江戸期の南部麻(おお麻、ゴリゴリ麻)はまだハサミを入れていないけど、
是非、「麻の重ね」のシリーズとして仕立てたい。
日本のおお麻と韓国のサンベとくらべると、どちらも大麻布だけど、
韓国のものはモシ(苧麻)のような薄手に作られている。
柿渋染めのサンベ(大麻布)は日本の生成りの”アサ”にもよく合う。
蚊帳として作られたという生成りの”アサ”。
大昔の手織のカヤ織りというのは、”蚊帳”ではなく、
植物の”カヤ”ではないのかな、と思うに至る。
江戸期の蚊帳と、
比較的新しい明治から昭和に掛けての蚊帳は、
織りや繊維の質が随分違っているように思う。
そんなかや生地を使ってポーチや小物入れを仕立てたのが、
自分でも結構気に入っている。
作るのはウチくらいなんじゃないかと。。。
おお麻や南部麻、昔の苧麻なども、
そんなプリミティブな風情のものを作りたい。
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