200年前にヨーロッパで作られ、
アフリカ諸国との交易で使われていた数々のガラスビーズ。
薺nazunaの小物入れや袋もの、
装身具にも使ってきたアンティークのビーズ。
色が褪せていたり、粒も不揃いだったり、
穴の位置も一粒一粒違っているせいで、
連にして繋いだときに、ラインがガタガタしているところもある。
現代に作られているビーズは色も鮮やかでカタチも均一で、
連にしたときのラインも真っすぐ。
でも、やっぱり心惹かれるのは、アンティークの不揃いビーズ。
小さなケシの種ほどのビーズは髪の毛さえも通らないほどの細かさだったり。
そんな小さな小さなビーズは極細のワイヤーだったら通るけど、
でも、ワイヤーの硬さや張り感が、アンティークのビーズに不似合いなことも。
そういうときは、強靭な人工シニュー糸を最も細く裂いて、
一つ一つ通していく。。。
交易ビーズがカラフルなものが多いのは、
今も変わらずアフリカ諸国の人々が多様な色を好んだため。
交易ビーズの色の取り合わせが美しく、また可愛くて。
先日、ビーズコレクターのギリシャ人のバイヤーから、
珍しいオパール色のビーズを送って貰った。
虹色に輝く乳白色のビーズ。
そんなビーズをふんだんに使ったネックレスやブレスレットは、
アフリカの人々の肌の色にどんなに美しく映えただろうか。。。
古いものや古代のものは、少し欠けていたり、歪んでいたとしても、
遠い昔の、歴史へのロマンを感じます。
物の背景にある物語に心惹かれてしまいます。
希少なビーズを組み合わせて、
また何か心躍るものや心和むものが作れたらと思います。