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カテゴリ:薺nazunaの手仕事( 55 )

袋ものというのは、使うためにあるものなんだけど、

時に、希少な布を手にしていると、

袋ものに仕立てたいけれど、

あまりに繊細で、

あまりに凝った織りや染めの布だと、

ただただ、眺めていたくなり、

日用に使うものにどうしてできようかと思ってしまうことも。


けれど、

やはり布は縫い合わせて、布と布を重ねると、

より美しさが現れてくるように思うので、

やはり”袋もの”というカタチをした、

”布を愛でるもの”を作りたいなと思う。。。


それなら何も袋ものじゃなくても、と思うかもしれないけれど、

たとえば、留め具をつけた小物入れの仕上がったときの形や、

巾着の、糸で編み込んで作ったループに、

組紐や革紐を通して、緒締玉で引き絞ったときの形、

そういったものの中にある美しさが好きで、

やはり”袋もの”でなくては、と思ってしまう。


素材を少しずつ時間を掛けて集めて、

それらが合わさって、

出来上がるときを待っている感じ。。。

そうして、それを気に入った”お使い手”が現れたときに、

全てが完成するのかも。。。

今年も一つ一つそんな風に仕上げていこうと思う。





by nazunanet | 2020-03-07 22:26 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
古布の麻と藍木綿や着物の裏や長襦袢に使われていた染めの布。

襦袢の染めは、たおやかな女ものよりも、

いなせな男ものが格好良いなと思う。

着物も、縞や格子や伝統柄の染めなどの、いわゆる男着物が好みな薺nazuna。

布好きが始まった頃は、絹の華やかなアンティークはぎれを集めていたというのに。

目黒の池田さんに通って、

モダンでレトロな昔キモノのハギレを買い求めていた頃は、

藍木綿は殆ど眼中に無かったと言ってもいい。。。

それが、ある古民家の骨董屋さんで一枚の藍染め木綿に出会ってからというもの、

昔の木綿の布、麻の布、藍染め、絣、縞、格子にどんどんはまっていって。。。

今は華やかな絹モノは、蚊帳の外に置かれてしまっているのかも。。。

でも、絹布だって、

素敵なもの、格好いいものを見つけたら、やっぱり集めてしまう。

天然の紅花染めや紫根染めの絹布の美しさや、

華やかな男襦袢の絹地の色っぽさなど。。。



もう今ではなかなか容易に見つけられなくなってきたから、

古いものでなくても、と思うこともあるけれど、

色や柄、そして織りの良さを思うと、やっぱり古布を探してしまう。

でも、古布も未使用のものから、何度も水をくぐったものまで様々。

袋ものに使うとき、木綿なら木綿、麻なら麻、といった感じで、

布を二重に重ねて縫っている。

無地の麻の裏に、鮮やかな色や柄の麻を重ねたり。


以前は、通常使われる化繊の芯地をアイロン接着していたけれど、

古くなって修繕したりした袋ものの擦り切れが、

案外、裏打ちした化繊の芯地の硬さと

古布の柔らかさが重なって痛みが早まったりしているような気がして。。。

柔らかい綿素材に、化繊の繊維の布は硬くてこすれると痛いだろうな、と思った。

アイロンで接着するから、接着剤がついてるので、

それを修繕するときにはがすと、古布の絹などは破れてしまう。

繕いできるように、作らないといけないとも思ったのも理由の一つ。。。

ふんわり心地よくて選んだ布を、

やっぱり出来上がったときも、ふんわり感を感じてほしいと思うから。



完成まで、もう少し。

出来上がりましたら、おしなものへアップします。









by nazunanet | 2020-02-04 00:57 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

藍染めという美しいもの

藍染め木綿の上質な布。

藍の色が深く濃く、木綿の厚みも豊か。

なかなか現代の布では探せないもの。

どれほど流行り廃りが繰り返されても、

この美しさは不変。

時代を超えて残っていくものが、日本の藍染め。

音楽で言えば、

華やかなメロディが色やテキスタイルデザインだとしたら、

藍染めはドラムスやベースにあたるもの。

古代から現代までずっと紡がれていっている布の歴史の中に、

これがずっとベースにある。

殆どの先進国は古来からの布作りをやめてしまっているところも少なくないのに、

日本やインドやアジアはずっと古代からのものづくりが続いている。

これほどの科学技術が発展して大都市を保有する日本が、

布に限らず古代からの製法にこだわるものづくりを続けているのは、

本当に素晴らしいな、と思う。

その藍染めの良さ、素晴らしさがもっと広がっていけばいいなと思う。。。

でも、あんまり流行ってしまうのも。。。

価値を知っていて、大事にされる方に届けたいから、

流行り廃りの波に藍染めは乗せたくない、というのが本当の気持ち。

薺 nazunaのような小さなものづくりをしているところには、

上質な布が回ってこなくなっちゃうのも困るね。。。(笑)






by nazunanet | 2020-01-17 12:41 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

布合わせと留め具作り

新年仕事始め。

布と布を合わせて、

作っていくものを決める。

使うのはやっぱり昔布。

木綿だったり、麻だったり、絹だったり。

古布で作るアイテムと、

リネンやコットンで作るアイテム。

どれも手触りの良いものばかり。


木彫りの作業も合間に続ける。

彫刻刀で彫る作業は布を縫うのとはまた違って楽しい。

山桜を彫る。

彫って磨いていく作業がまた楽しい。

今年もどんなアイテムが出来上がるか、

自分自身も今からワクワクしているところ。。。



完成しましたら、おしなものとIICHIへアップします。




by nazunanet | 2020-01-09 18:37 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
明治に織られた柔らかな型染布に出会った。

「もう古くて良いものはなかなか出てこなくなりました」と

お店の方はおっしゃる。

残そうと思わなければ、あっという間に無くなってしまうものだけど、

少しでも、手から手へと繋いでいけるように、

無駄にしないよう、心ある物づくりをしていきたい。。。




機械で紡績した糸と、

ゆっくりと手で紡いだ糸はやっぱりふわふわ感が違う。

機械で紡いだものは、

やっぱり繊維の毛羽が削られたように無くなっていて、

その分、細く均等な糸なんだけど、

布になったときの柔らかさが全然違う。

明治の古い布が新しい布に比べて、

綿花を摘み取ったままのような柔らかさなのは、

それが手で紡いだ糸のみで手織りされたものだからだと思う。

そういう希少な布は日常使いの袋ものには向かないけれど、

でも、こうした布はなかなか出会える機会がないので、

手に取って楽しんで貰いたいと思う。。。

布の感触や染め色で目も楽しめて、

心和むものが出来たら、と思います。



by nazunanet | 2019-11-19 01:51 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
久しぶりのおしなものの更新でしたが、

お越し頂きまして本当に有難うございます。

意図してスローペースで制作しているわけではないのですが、

もともとが少しずつのところにきて、

なんだか私事のハプニングがあって、

長いブランクのあと、やっとおしなものを完成させたところでした。

本当に有難うございます。


この数年、色々なことがあって、

思うように制作できなかったりすると、

これを果たして続けていていいのだろうか、

と思ったりもしてしまいますが、

またこれからも頑張ろう、と思いました。

有難うございます!


来年、東京オリンピックの年、2020年でオープン15周年になります。

長きに渡って薺nazunaを応援下さるお客様、

このブログで出会った皆さまや、

iichiに出店したことで初めて出会ったお客様へ、

これからも、心和むもの、心嬉しくなるものをお届けできますように、

また精進してまいります。

どうぞ今後とも薺nazunaをよろしくお願い致します。


感謝

なずな









by nazunanet | 2019-10-17 16:07 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

小物入れとバッグ

薺nazunaの手縫い服。

新しい挑戦に取り掛かって、

少しずつ完成してきたので、

バッグや小物入れなどの布小物の制作も平行して進めることに。



色んな新しい布に触れて、

質の良い古布にも触れて、

手になじむ、日々の暮らしにとけこむ布の道具の制作を。

木彫りの留め具を作ることから始まった布手仕事の薺nazuna。

手彫りした未塗装の木肌や、

質の良い布とのコンビネーションを味わってもらえるようなアイテムを、

と思っています。

薺(なずな)は、英名でシェパーズパース(羊飼いのバッグ)ともいいます。

野草の薺と羊飼い。。。

そんな屋号を感じられるような、

ブナの林に風が吹き渡っていくような、

心地よさを感じて貰えるような、

アイテムを制作していければ、と思います。



製作真っ最中でしばらく更新が滞っておりました。

またちょこちょことブログとニッキも綴っていきます。

どうぞ宜しくお願いします。
























by nazunanet | 2018-10-27 18:23 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

関東は梅雨明け

連日の猛暑に、はやくもぐったり気味ですが。。。

来週の商品撮影に備えて、

最後のアイテムの仕上げ、ちくちく縫いの真っ最中。

絹の布を縫い繋いで仕上げた袋もの。

生紬のような生成の絹は、

真綿上布という珍しい絹の布。

絹のようななめらかな麻生地という”絹麻”とは全く違って、

絹なのに、手触りがパリパリッと麻のような手触りのもの。

”真綿上布”というものだと教わったけれど、

10年以上前に出会ったきり、

他で見かけたことも、名前を聞いたこともない。

京都の問屋さんや悉皆屋さんでも珍しい、といわれたもの。。。

ほんの少しだけ、過去にアイテムで使用したもの。

大事に少しずつ使わせて貰っています。

大切なものを仕舞う袋もの。

手にしたときのワクワクと嬉しくなる気持ちが湧くように、

仕立てたいと思っています。。。



by nazunanet | 2018-06-30 22:19 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
新しいアイテム、着々と完成しています。_d0221430_02573565.jpg

少しずつ新しいアイテムが仕上がっています。

数を揃えて、全部出来上がりましたら

母屋の”おしなもの”ページへ更新します。

それまで、もう少しお待ちください。

新しいアイテム、着々と完成しています。_d0221430_02565542.jpg


新しいアイテム、着々と完成しています。_d0221430_02571771.jpg


梅雨のじとじと感と暑さが増してきましたね。

大阪、京都で地震もあって、

ライフラインが止まってるのでご不便もあろうかと思います。

早く安全と都市機能が回復されますように。。。

東京も地震の揺れがしょっちゅうなので他人事ではないです。

御見舞い申し上げます。。。


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もうすっかり、紫陽花の見頃も終わりになってきました。

沢山の花の集まりの紫陽花と思っていたら、

新しいアイテム、着々と完成しています。_d0221430_02562754.jpg

この花は”花”ではなくて、

花々の奥にあるのが本当の花なんだそうで。。。

新しいアイテム、着々と完成しています。_d0221430_02563968.jpg

小さな、小さな花。

今年、初めて知りました。


我が家のすずめプールも毎日盛況です。

最近、大騒ぎの団体さん達が来ないのでちょっぴり寂しいけど、

おひとりさま、カップルたちが静かに遊びに来ています。

小さなスズメたち、可愛くてしようがない。(笑)





by nazunanet | 2018-06-25 03:06 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)
連日、サッカー話しのブログですみません。(笑)

日々、ちゃくちゃくとおしなもの完成に向けて作業中です。

「身につけるもの」は「装身具」のブレスレットを第一弾として

春にお披露目させて頂きました。

自分でも毎日使っている極細紐の天然石と交易ビーズのブレスレット。

軽くて、水に強くて、毎日ぐるぐる巻いても結構丈夫。。。

蜜蝋を施した強靭な繊維は、

ネイティブアメリカンが革細工で使用しているもの。

かつては動物の腱を細く裂いて糸として使っていたものを、

現代の技術で合成繊維で作り上げたもの。

極細のフィラメント様の繊維は切ろうと引っ張っても、

全く引きちぎれない強靭なシニュー糸というもの。

数あるシニュー糸の中でも、今では作り手が危機的状況にあるという

ネイティブアメリカン製の希少な糸。

(この貴重な糸の製造が続いてくれるように祈るばかりです。。。)

そんなシニュー糸を細く裂いて極細に編み、

一つ一つ細かなビーズを選んで組みあげたもの。。。

画像で見ると色がカラフルすぎると思われるかもしれないけれど、

手首に巻くと、色がすんなり落ち着いてくれるのも、

アンティークビーズならでは。。。

これからの季節に、幾つも重ねて巻いたりしても邪魔にならないのもいいです。



そして目下のところ、

「身に着けるもの」第二弾のウエアを制作準備中です。

心地よい衣類を仕立てられるよう、あれこれと試作しています。

さて、どうなることやら。

完成しましたらHPのおしなものへアップします。

是非またチェックしてみてください。






by nazunanet | 2018-06-02 01:38 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


by nazunanet
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