布の美術館

アジア、インド、中南米、日本、ありとあらゆる布の手仕事を集めた美術館。

そこに入ると、えもいわれぬ芳しい香りがする。

お香を焚いているのかと思ったらそうではないのだそう。

何か清らかな、澄み切ったような空気に包まれる。

所蔵されているコレクションの全てが、

販売する目的や、それを観覧させるビジネスの為に集めたものではなく、

すべて、館長が「これは」と思うものを集めたものだけだからなのか・・・。

名工が作ったものだけじゃなく、

農婦、一介の主婦、名もない針仕事の職人、母が娘に、

家族が家族のために、

そんな愛情の名の元に、

丹念に、膨大な時間をかけて、手間暇を惜しまず作られたもの。。。

それらの布たちが放つ光と風のようなものに、

この場所は包まれてる。。。

そんな場所で過ごすことができる幸せを実感。。。。