12年経ったけど、学校のダンス必修科目に素朴なギモン・・・

2012年に中学校の義務教育で、ダンス、武道と必修科目になって、

素晴らしいダンスを観せてくれる学生が沢山輩出されてきた。

それは素晴らしいことなんだけど、

でも、なぜ、日本独自の舞踊を必修じゃないんだろう？

ってずっと思ってた。

必修科目になるって決まったときも、日舞や民族舞踊を学ぶのは素晴らしいことだな、と思ったら、

ヒップホップなんだと、唖然としてしまった。

まあ、日本人だけじゃなくて、様々な国のルーツを持つ人たちが住んでいるので、

義務教育的に日本舞踊や邦楽というのは押し付けられないのかもしれないけれど、

それだったら、洋楽ダンスと邦楽舞踊を希望する人や興味のある人に分けてもいいのに？！

ジャズダンスやヒップホップなどのストリートダンスもいいんだけど、

他の国々の人々は、どれほど自国の、または自分の生まれた地方の伝統的な音楽や、

舞踊や歌、言葉を後世に伝えようと必死な努力をしているのに、

なぜ、中学校で”ヒップホップダンス”が必修になるんだろう。。。

もちろん、そういったダンスも素晴らしいけれど、

邦楽や日本舞踊、もしくは民族舞踊など、学校で必修という形でないと、

身近に経験者がいない場合は、日本の伝統芸能に入っていく機会は現代ではそうそう無いだろうから、

ぜひ、学んでもらいたいし、もっと広く知って貰いたいなと思うのになあ。。。

こういう風に言っている私自身も子供の頃から着物に触れ合ってきた暮らしだというのに、

バレエとジャズダンス沼にはまって、レッスンに明け暮れていたこともあった。（今は昔。。。汗）

だけど、その後、着物に囲まれた暮らしを送っていたのに、

和ものの事、日本の文化のこと何も知らないな、と2０歳をすぎたころ、

三味線を習い、地唄舞を習い始めてから、

静の中に抑えて抑えて歩み続ける力強さと美しさを知り。。。

天へと向かおうとするクラシックバレエと、

大地に根を降ろし拡がっていこうとする和の舞踊との対比も面白く。

その後、着物のことにもっと興味が出て、

着物の柄を、季節と共に楽しむこと、布を織る仕事のこと、日本が古来から生み出した色のこと、

また江戸時代のことを知り、

今、SDGsなんて言葉やモッタイナイなどいう言葉が踊っているけれど、

日本人こそが昔の昔から、その精神を守ってきてたんだ、

物を大事にする社会を400年以上も保っていたってこととかを知り。。。

自分の国の文化を知ると本当に素晴らしいことに沢山出会えるなと思う。

もちろん自国の歴史を紐解くと負の歴史も目の当たりにするけれど。。。

でも、最近は漫画やアニメの『鬼滅の刃』にはまって着物に興味を持つ子供さんや若者が出てきたのも、

なんか嬉しい。。。

必修科目で洋楽のダンスを深く会得した後に、

ぜひ、邦楽、日舞、和の舞、民族舞踊の世界も踏み出してほしいなと思う。。。

日本で暮らしている外国生まれの人たちも、もともとの自国の文化を学んだりしているわけだから。

ぜひ、日本の子供たちや若者もそういったことに触れ合える機会が増えることを願う。

国内の、昔から培われてきた良いもの、続いている文化を大事にしないって何だろうね。。。

・・・・まあ、言いにくいけれど、敗戦国だからなんだろうな、とは思うけれどもね。

そうは言っても、自分自身のルーツを見失わず、大事にしたいと思う。。。