先日『おしなもの』とiichiにお披露目しました古代カーネリアンの装身具。
紀元前千年に加工された美しいカーネリアン。
幾つか同時代に発掘された石を使用しましたが、
このネックレスの石は他に類を見ないもの。。。
この石は直径5mmという小さなもの。
カーネリアン・サードニクスといわれる、石に縞模様が現れているものです。
この石が珍しいなと思うのは、
石が内包している縞模様をどのようにカットすれば、
このようなデザインになるかを意図して加工されたのだということ。。。
本当に小さな石なので、はっきりとこの文様を見るにはルーペが必要ですが、
古代の人はこれを裸眼で見て、このように縞が文様として現れるように削り、
正確な穴の位置を決め、丹念に穿孔したものと思うのです。
現代から考えるとそんな手仕事は本当に凄いことだなと。。。
きっと、この石の仕上がりを誇らしく思い、
大事にされ、愛でてきたものだと思うと、
こうした石に出会えた奇跡を感じます。。。
この文様をレンズを通して発見して、
ワクワクと好奇心と浪漫を掻き立てられたのは言うまでもないですが、
同じように思いを共有してくださった方の元へ送り出せてよかったです。
どれも、一つ一つが一点もの。
どれもそれぞれの物語を持っている。
そしてそれを身につけて下さる方々の物語が時と共に紡がれていく、と思うと、
手仕事の品を作り続けていこうという思いが強くなりました。
有難うございます。
感謝!!