2023年 02月 23日
オリーブのクロックで作るパスタソース
「イタリア料理の本」のレシピから、
トラーパニ風のニンニクソースのパスタをつくる。
パスタは手打ちのものじゃなくて、
市販の乾燥ロングパスタを使用。
ニンニクとアーモンドとバジルとオリーブオイル、トマトで作る。
すべてをオリーブの木のクロックに入れてペースト状になるまで叩き、擦る。
私とダンナさんの好み的には、
アーモンドも美味しいけれど、クルミを入れて作るのが好き。
そしてトマトは無しで、
代わりにイタリアンパセリをたっぷり。
クルミとアーモンド、バジル、イタリアンパセリ、にんにく、黒胡椒、
たっぷりのオリーブオイル、そして塩。
オイルは最後に入れないと他の素材がペーストにならなくなるので、
入れる順番も大事。
フードプロセッサーは使わず、ひたすらクロックや石臼でつぶしていく。
前はフードプロセッサー、使ったこともあったけど、
それやミキサーはうるさくて、にゃんこ先生がすごく嫌がったので、
使わなくなってしまった。(猫優先)
オリーブのクロックとインドネシアの石臼で潰したり擦ったり、
そういうのがまた美味しさを呼ぶ感じ!
オリーブのクロックのことはニッキに何度も書いているけど、
これを買うときに誓わされた「絶対に水洗いしない」という約束を、
今の私はちゃんと守ってる。(苦笑)
「オリーブオイルやニンニク、卵を入れてマヨネーズを作ろうとも、
決して洗ってはいけない、紙や布で拭いて下さい。
洗わないと誓ってくれないと貴方にこれを売ることは出来ません」
と真剣に私の目をみて言っていた雑貨店のフランス人オーナー。
「誓います」と言って買わせてもらったものの、
その後、ニンニクとオイルまみれになったクロックに耐えきれず、
何度か洗ってしまった。。。
でも!
何故洗ってはいけないのかを、ある時突如として理解した。
水を含んで乾く時、亀裂が入るんだ。。。
勿論、水を含ませたこともないし、亀裂が入ったわけでもないけど、
乾いた大地の国(主にヨーロッパ)で作られた木製のものは水に弱いのだと理解した。
湿度と梅雨、大雨が多い水の国日本の木製製品とは違う。
日本の木製の道具は水で洗っても丈夫。そして流木のような漂泊されたような美しさが現れる。
でも、ヨーロッパや外国のものは違う。
南仏やスペインなど乾燥した空気の国の木製のものは水を嫌うんだ。
絶対に洗うまい。。。
そう決意してから、オリーブオイルやニンニクなどで何度もクロックを使っているけれど、
ちゃんと拭き取って、虫除けに赤唐辛子を入れて保管している。
その後、クロックの内部に鼻を近づけても、決して変なニオイはしない。
食材のニオイも残ってない。艶やかな樹のニオイがするだけだ。
そういうわけで、オリーブのクロックと、インドネシアの石臼のチャベックは、
我が家の台所で休む暇なく働いている。