薺 nazunaの蛇腹式小物入れ

蛇腹ポケットのある、いわゆるギャルソンウォレットです。
でも、お財布と限定しなくても、
普段、常に持っていたいものを仕舞う小物入れとして。
私自身、蛇腹式小物入れを十数年愛用しています。
お財布として使うのはもちろん、

裁縫道具や小物製作用のナイフややっとこ、彫刻刀を入れたり、
ペンケースとして使ったり、

通帳やお薬手帳やカード類、
そしてジュエリーケースとしても。



カード入れのスリットなどはなく、仕切りポケットが並んでいるだけ。
奥ポケットや前ポケットもあって、
カード類の仕舞う場所、小銭を入れる場所、
お使い手が自分の使い良いように工夫できるものです。
これを使っていると、もう普通のお財布には戻れなくなってしまいました。

今、もう作られていない布の取り合わせで仕立てる小物入れは、
まさにオンリーワンのもの。

今回仕立てました3点は、即日完売となりました。
この取り合わせがそれぞれ気に入ったものなので、
ブログでもお披露目させて戴きます。。。
上記のものは、明治期の手織りの藍染め、そしてかごめ紋様の型染めのもの。
内側の火消しの染め柄が華やかなお品。


網代編み紋様の型染めを表に使い、
内側は手織りの算崩しの織り紋様のもの。



かぶせの前飾りも網代紋様に彫ったもの。
網代編み紋様を際立たせるために、藍染めの無地で粋な取り合わせ。



もう一つは、今年の干支のうさぎにちなんだお品もの。

手織りの雪ん子絣とうさぎの前飾り、
内側もうさぎの染め柄の布を合わせて、うさぎ尽くしの小物入れに。


渋めの取り合わせの多い、薺nazunaの中では、
珍しいくらいの愛らしい布合わせ。

どれも、布の心地よさを味わえるように、
接着剤や糊などは一切使わず、天然素材の糸で手縫いしています。
紐も極上の苧麻の糸を四つ組した手製のもの。

また少しずつですが、
蛇腹式小物入れを仕立てていきます。
お気に入りが見つかりますように。