2022年 02月 07日
藍を黒に近いまでに染められた手織りの麻のサコッシュ
藍染めは経年のうちにどんどん擦れやアタリが出て、
味わい深くなっていきます。
そしてヘンプや大麻布も、長年手に馴染んでいくと何ともいえない風合いが生まれる気がします。
いつも使っている昔に織られた布は、
大量生産のものではなく、コツコツと選び抜いて集めた布たちは、
一つ一つ、時間と手間を掛けて作られたものなので、
袋ものとして使っていても、ただ古くなっていくだけのではなく、
風合いや風情、景色が生まれる物のように思います。
それを大事に仕立てて、気に入った方が長く使って頂けたら、それは大きな喜びです。
どんどん生産されて廃棄されてしまうようなものではなく、
手間暇を掛けて手織りの布が作られ、その布を長い年月を越えて大事に残されてきたものだから。
大量消費の現代にあってもそんな布を手にすると、丁寧に使うことの喜びを感じることが出来ます。
薺nazunaとして物づくりをしていると、日々、学ぶことが沢山です。
布や古道具たちに教えられることがいっぱいあります。
自分の針と糸での作業が加わって、またその布の素晴らしさをお届け出来ればと思います。