500gの粉で仕込んだパン生地を、
週に二回に分けて、6つずつ焼く。
もう長いことずっと続けている我が家のルーティーン。
以前は月に2回から3回焼いていたのが、
お米を食べるのと同じくらい、食卓に欠かせないものになってきた。
去年の暮れくらいから、パンの出来栄えが非常に良くなってきた。
”オーヤマくんA”の後継機種、”オーヤマくんB”を使うようになってから焼成が安定して、
今ではもう失敗しらずに。(手前味噌)
長年、自家製、我流のパンを焼いてきて、
ようやく「この味だね」と思えるパンが焼けるようになったのが嬉しい。
長時間低温発酵パンは、生地のグルテンの強度がすごくて扱いには苦心してしまうけど、
冷蔵庫から出したあと、生地を常温に戻してから分割して、
十分に膨らんでから成形する。そして、最終発酵も十分に膨らんでから焼成。
普通のパンのベンチタイムや最終発酵の時間よりも長くかかる。
一回、一回の発酵に、1時間から2時間かかるときも。
でも、ゆっくり時間をかけて発酵させるからこその美味しいパンなので、
ここはどれほど時間がかかっても焦ってしまっては失敗してしまう。
じっくりじっくり、待つことで小麦と酵母菌と水がパンを作ってくれるから。
いつもは粉と材料のミキシングのとき、ただ混ぜるだけだったのを、
珍しく篩に二度もかけてみた。
さぞかし美味しい生地になっただろうと思ったら、
いつものあの野生的な食感が損なわれていることに気がついた。
やっぱりこのパンはざっくりと合わせるだけの方がいいんだなと、なんだか不思議な感じ。
変な小細工はいらないよ、俺たち(?)が美味しくしてるんだから、と言っている感じ。(笑)
なぜか男性言葉なのは、女子っぽいパンじゃないからかな。。。
パン屋、粉屋といえば、古代から男の仕事。
そういう、いわゆるプリミティブな古代パンなので、
ざっくり粉と水を合わせた方が美味しさが倍増するんだなと思う。。。
粉の種類、合わせ方、丸め方、そんなものでどんどん味が変わっていく。
シンプルな材料、シンプルなつくりのものほど難しい、というものなのかな。
毎回どんな味に仕上がったか楽しみなパン作り。
こんなに時間を掛けて作るパンは他所では食べられない、と自負している自家製パンです。。。