前回書いていたのがこの木製の台。
全体に飴色になって、表面の艶感が木製じゃないみたいに思えるほど。
たぶん、大昔のまな板だろうと推測している。
博物館などで江戸時代や明治頃のまな板には、
このような下駄のような足台がついていたのを見たことがある。
路上や浜、港や船上で使われていたものだとしたら納得。
使っているうちに真ん中から割れて、
それを重ねて継ぎ足して、
そして再び気の遠くなるほど使われていたもののよう。
麻布十番の骨董屋さんの漆喰の壁に掛かっていたのを一目惚れ。
自宅で油皿やひょうそく、インク壷などを飾ったりするのに使っていた。
最近は物が増えて手狭になり、文机の下に収納したままに。
木彫のときの作業台にも良さそうで使ってみたけど、
刃物で傷をつけたくないので、どうしようか検討中。。。
それくらいお気に入り。
古いものはいい。
年月が素晴らしい表情を生み出してくれる。
どんなにしても意図して作れない美しさがある。