およそ40年前に再版された豪華本。
「木を植えた男」で知られるジャン・ジオノが謎多き画家
チャールズ・フレデリック・ブランの話しを描いた本。
これはイタリアの手漉き紙を使ったもの。
図版はあとから印刷されたものを貼りつけてあるという仕様。
ジャン・ジオノの死後1973年に刊行された初版のものに比べたら、
チャールズ・フレデリック・ブランの愛らしい絵画図版の上に保護紙がないので、
幾らか簡易な作りというものなんだと思う。
チャールズ・フレデリック・ブランの絵。
こんな本を手にできるなんて、嬉しい限り。。。


紙をめくる指が嬉しくなるような心地の良い紙。
手の脂がついてしまいそうなので、
写真用の白手袋をはめてから手に取るようにしている。
豪華本の出版で有名なFranco Maria Ricciによるもので、
印刷された文字だけを眺めるだけで惚れ惚れしてしまう。
書体の美しさ。
文字そのものが絵画のような。
どんなにデジタル化が進んでも、
紙に印刷された本の楽しみ、美しさは永遠に残っていくべきものと思う。