何度も何度もチャレンジを繰返し、
ハード系パンの焼成を試みてきた。
そして、やっと光が見えた。。。
これまでは焼き網にクッキングシートを敷いて最終発酵させた生地ごと、
予熱250℃のオーブン中段へセットしていたけど、
どんなに素早く入れても、霧吹きの蒸気や生地などの温度で、
オーブン庫内が50℃から70℃も温度が下がってしまう。
庫内が軽い金属で出来ている簡単な作りのために、
蓄熱力が殆どない。。。
なので、開け閉めしても温度を下げないためには、
やはり蓄熱力のある石系のものが欲しいと思った。
フランスパンはオーブンの石床にそのまま入れて焼く直焼き(ハース)なので、
天板トレイもクッキングシートと焼き網も、
基本的になんか違う、、、と思った。
デロンギで焼いてたときに美味しかったのは、
石にそのまま載せて焼いていたし、そこでぐぐーんと生地が窯伸びしたと思う。
何故、天板トレイや焼き網にクッキングシートでは生地が盛り上がらないのか。。。
ハード系パン焼成の真骨頂、直焼き(ハース)のことを分かってなかった。
それで下段に焼き網、その上にセラミックのピザプレートを載せて、
250℃予熱。
温度計が250℃を指しても、どんどん予熱。
しっかりしっかり、セラミックプレートを熱しておいたところへ、
そこへ直接ハードパン生地を投入。
木のまな板に打ち粉ですべりやすくして放りこんだら、
勢いがつきすぎてゴロンゴロンと転げてクープが下になってしまった!
急いで木べらで修正して、残りの生地も投入!
こんなにもたついて投入の時間のロスが沢山あったのに、
庫内の温度はわずか20℃しか下がらなかった。
やはり、セラミック素材の蓄熱力が有効に働いたみたい。
下段に入れたので、上の電熱線から遠くなったお蔭で、
下ヒーターのみにしなくても、ぐぐーーんと生地が膨らんでいる。
そして、あのパン生地が焼けていく良い匂いがしてきた!
14分くらいで良い焼き色がついてきたけど、
今回はプレートを引き出さずに、庫内にパン生地を投げ込む(?)方法だったので、
細長いバゲット型にせず丸型パンにしたので、
中の水分をもう少し飛ばす必要を感じて、15分30秒ほど焼いてみた。
まあまあ、いつもながらの素朴な見た目のパンですが(笑)
皮と香りがこれまでのものと全然違う。
やっとデロンギのピザストーンで焼いていた時に味わっていた、
石窯パンのような味わいに!!
セラミックのピザプレート、これを下段で最高温度で熱して、
この上に直に載せて焼けば、フランスパンなどのハード系パンがちゃんと焼ける!
クッキングシートなんて敷いて焼くのはフランスパンじゃない!(なんてね。笑)
簡単な作りの、トースターのようなオーブンでも、
セラミックプレートがある無いでは、もう全然違うんだなと実感。
実を言うと、
このオーヤマくん”A”を買ったあとで、
セラミックプレート無しの”B”の方が最高温度が高いというのを
オーヤマくんユーザーのコメントで知り、
セラミック無しの方が良かったかも。。。と少し後悔もしたけど、
やはり、やはり、セラミックプレートがあって良かったのだ!
一番最初にセラミックで焼いたときはオーブン用温度計が無くて、
大体の目安で熱したのと、プレートを引き出して生地を載せたりしたので、
温度が下がったまま焼成したので失敗したのだと思う。
これから冬場に焼くときの温度がどうなるかまだ分からないけど、
セラミックの遠赤外線効果を増やすために、
グリル用の石などを上段にセットするのもいいかも。
そこへ霧を吹いて、蒸気を発生させれば言うことなしかもしれない。
今回成功するまで、試作を重ねてきたハード系パン。
前回のときも、まあまあ、それなりの味だったけど、
デロンギ時代のピザストーンで焼いていたときのあの香りはなく、
いかにも家庭用オーブンで焼きました、というものになっていて、
「スペック的に仕方がないのかもなあ。。。」とちょっと諦めかけていたけど、
パン作りがまた楽しくなってきた。
ダンナさんは、
「デロンギのときよりも今回の方が美味しくなってると思う」って。
「デロンギは焼きムラがあったけど、
これはどの場所で焼いてもムラがない」と言う。。。
確かに。
デロンギの時は焦げやすい場所と焼きが入りにくい場所の差があって、
オーヤマくんはこんなちっちゃなちゃっちい造りなのに、
ムラなく焼ける。
トーストを焼くときも両面均等に綺麗に焼けて香ばしくサックサク。。。
これがオーヤマくんのすごいところなんだな。。。
オーヤマくんをお迎えしてから、
パン焼きの試行錯誤で一喜一憂だったけど、
最終的には光が見えてきたんだもの。。。
もっともっと美味しいハード系パンを焼けるように工夫していこう。
ワクワク。。。