山葡萄と革、小物入れなど、日用の道具の日々のお手入れ

袋ものに、山葡萄や革の持ち手を使ったりしているのは、

留め具の山桜と同様に、

使っていくうちに、艶や味わいが出てくる楽しみがあるからです。。。


一般的に山葡萄の素材のものは女性用、

というようなイメージがあるようだけど。。。

でも、本来の山葡萄の籠というのは男性の持ち物なのです。

山仕事で獣道を歩くとき、藪で枝や草木をナタで払う、

蔓を刈る、野草や素材を採集する、

そんなときに使われる背負い籠やナタを入れるケースは、

山葡萄の蔓で編んだもの。

毎日使い込んでいくうちに、男性の手の脂や汗が染み込んでいくことで、

どんどん美しい艶が出てくる。

山葡萄の蔓の籠や持ち手、使用前はかさついたような茶褐色だけど、

そうやって男性の手で使っていくうちに、

ボルドーワインのような深みのあるブドウ色に変わっていく。。。

枯れたような中に生まれ出てくる艶やかな色は、

自然素材ならではの美しさ。

山葡萄の籠や持ち手の袋ものをお持ちの女性陣は、

艶だし用のくるみ油をつけるよりも、

ぜひ、殿方にメンテナンスの為に触って貰うのをお勧めします。

私も愛用している籠など、ダンナさんに「しばらく持ってて」

と時々お願いしたりします。(笑)


それと革製品も同様に、元は男性が主に使用していたアイテム。

ヌメ革などは経年変化の楽しみの多い素材。

山葡萄と同様に、手の脂が革に染み込んでいけばいくほど、

良い艶と味わいが出てきます。


自然素材のものなので、何もしないで放っておくと、

乾燥してちぎれてしまったりします。

使用したら乾いた布で軽く拭いて汚れを落とし、

革はブラシ、山葡萄はブラシまたは棕櫚タワシで軽く磨くのがいいです。

特に革は乾燥させないように、オイルでしっかりケアしていきますと、

長持ちします。

革の持ち手や小物入れや巾着などの革紐の裏側が、

パサパサしてきましたら、水で濡らした布をよおく絞って、

革の裏面をグイグイと拭って磨いてみてください。

裏や側面のコバが整って光ってきたりします。

コバ磨き用の薬剤など使わなくても大丈夫です。

濡れたあとは、しっかり乾燥させて下さい。


紐もグルグル巻いているうちにネジれたクセがついたりしますので、

ひと月に一回か二回、オイル(匂いの少ないもので)を布に塗布して、

よおく磨いて、紐の形を整えてあげてください。



一般的にそういう紐には丸紐が使われていることが多いようなのですが、

薺nazunaで殆ど丸革紐を使わずに、

平たい革紐を使っています。

それには、ちょっとしたこだわりがあるのです。

平たい革紐の裏面のコバが最初はパサパサするのだけど、

使っていくうちに、紐がなんとも言えないくらいにこなれてきて、

使い手のクセのようなものが現れてくるのです。

革紐を使う意義(オーバーかな)は、そこにある、というか。。。

そういう使い込んでいく楽しみ、美しさの出るものを

素材として使いたいと思っているからなのです。


薺nazunaの袋ものに限らず、

何気ない日用品でも、

お気に入りの物を使うことで、

日々の暮らしに楽しみやワクワク感が生まれます。


高価なものでなくとも、何てことのない物でも、

毎日使って、まめに手入れしていくことで、

磨かれ、垢ぬけたように、

時を経た美しさをまとってくれます。

愛着が湧いていくことで、

お使い手の良き相棒になってくれると思います。


Have a enjoy!!






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by nazunanet | 2018-06-30 23:39 | クラフト | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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