2018年 05月 04日
思い出のパリ 。。。~旅のアーカイブ~
パリは朝市で買い物したり、
朝一番でバゲットを買いに行ったりしたかったので、
ホテルではなく、憧れのアパルトマンを借りての旅。
毎日マルシェやスーパーで買い物して台所で食事を作っていたので、
夕方になると、「市場が閉まるから早く戻らなくちゃ!」と、
ちょっとせわしなかった。(笑)
でも、市場で地元の人たちとの会話も楽しくて。
パリの人達はイジワルだと聞いていたけど、皆とても親切だった。
泊まっていたのはサンジェルマン・デ・プレのアパルトマン。
裏にはサン・シュルピス教会があって、
ちょっとしたミラクルな出来事も。。。(それはまた今度に。)
フランスかぶれしていた頃だったので、
念願のパリ旅行に鼻息も荒かった。(笑)
もう言うこと無しの旅だった。
朝一番のバゲットやクロワッサンを買って、カフェオレを作る。
まさに絵に描いたようなパリ生活の毎日だったけど、
旅行したら一気にフランスかぶれの熱がパタリと収まった。。。
日本で長らく想像していた憧れの都・パリでは全く無かった。。。
当時のパリの若者たちは、誰もかれもがアメリカかぶれ(?)していて、
可憐でおしゃれなパリジェンヌなんていなかった。
信号無視の車を足で蹴飛ばして歩くパリジェンヌ。
カフェで座っていると、そんな旅行客の舶来もののタバコをせがむ女の子たち。。。
そんな光景を目の当たりにして、私の長年の”パリ幻想”が幕を閉じて、
やっぱり日本が一番お洒落で女の子も可愛くて、
街もお店もトイレ(ホントに!)も、どこもかしこも美しいと、
日本の良さがはっきり見えてしまった。
ずっと子供の時からヨーロッパで暮らしたい憧れがあったけど、
いやいや、暮すのは日本が世界で一番じゃないのかな、と。
淡い憧れはさっぱり消えて無くなってしまい。。。
アンティークな建物のアパルトマンは、
お風呂のお湯をちょっと多めに使っただけで水漏れして、
階下のレストランから「ノン、ノン!」と大激怒されて、
部屋のオーナーに修理を頼んだら
「すぐ修理に向かう」と電話で言っていたのに、
来たのは3日後。。。
「すぐ」というのは日本と外国じゃ、こんなに時間差があると知ったショック。
水回りもサービスも、やっぱり日本が一番なんだなと。。。
でも、でも。。。
やはり、日本にはない魅力がある。。。
やっぱり捨てがたいパリ。
やっぱり、日本の当たり前のようにある便利さの他は、
何もかもがあるのがパリ。。。
また暮すような旅をしてみたい。

これはベルサイユ宮殿での一枚。
モノクロームの濃淡は、デジタルカメラでは出せない色。。。