ハリル氏の再来日記者会見を見て。。。

その違和感たるや。。。

これまでサッカーというものに触れてきて、

また各国リーグのクラブ監督、日本のサッカー監督、

歴代の代表監督のことを振り返ると、

解任されて不当だと訴えての記者会見を行った方は、

殆ど記憶にない。。。

結果が出なかったり、クラブや各国サッカー協会の思惑と異なったりで、

これまで色んな方々が就任しては解任、退任されていったけれど、

解任されて提訴する、という発言も本当に寂しい思いでいっぱいになる。

巷の反応の多くは、

ハリル氏の解任を決断したサッカー協会に対して、

不当で許しがたいというものだったけど、

長年見ている者の多く、またはサッカー関係者の多くが、

解任の時期は遅かったけれどそれでもよく決断した、という肯定する声が殆ど。

もし解任せずに責務を全うされたとしたら、

W杯での結果がネガティブなものだとしたら、

その批判は監督に向かうだろうし、任命責任として協会も批判される。

でも、解任したことで、全ての批判の矛先はサッカー協会に向けられる。

解任しなくてもしても、どちらにしても批判や責任は免れない。

だとしたら、やはりこのギリギリの時期だったとしても、

殆どの世論が否定的だったとしても、

よくぞ解任を決断してくれた、と私は大いにポジティブに評価したいと思う。

たとえ、新監督のもとでグループリーグが突破できなかったとしても。

本当に良かったな、と思う。。。


20代から30代の代表選手にとってW杯に出場するということは、

競技人生の中で大変な出来事。

その大舞台に、やっと胸を張って試合に臨むことが出来る。

これが自分たちのやってきたサッカーなんだという誇りを持って。

何故、そう思うのか。

それは2015年から就任したハリル代表監督が指揮した試合の数々と、

これまでの発言や行動を見ていれば分かる筈。。。

最近の大きな出来事では、

韓国相手に無残に大敗した試合。

その直後にハリル氏が語った言葉、

「韓国の方が強かったから、最初から日本は負けると思っていた」

そんな風に平然と言ってしまう監督を、

今までどのリーグ、どの代表、クラブでも見たことがない。

きっとバルセロナやレアルマドリーの監督が口にしたら即クビだと思う。

どの国もクラブも、ライバル関係は大会の規模に関係なく、

誇りと勇気が試される試合。

あの時点での解任が本来なら妥当だった。

でも、その後の今年に入ってからの国際親善試合の負け試合でも、

「日本代表にはメッシもCロナもいないから」と嘆いていたハリル氏。


戦術もなく、

その場その場で自己保身な発言を繰り返す監督の元で、

ロシアW杯という華々しい晴れの舞台で、

世界のトップに位置する強豪たちと

戦わなければいけない選手たちの苦悩は想像するに余りある。。。


彼らがたとえ強豪相手に負けたとしても、

何も恥じたりする必要などない。

でも、ハリル監督の戦術のない采配や行動や言動によって、

彼らに恥ずかしい思いをさせてはいけない、と思っていた。

だからこそ、解任の決断は英断だった。


けれど、世論の殆どは批判の嵐。

解任理由を明らかにしないと非難が高まっているけれど、

それは協会が監督に敬意を表したかったからだと思う。。。

ちゃんと日本代表のサッカーを見ている人たちは、

あの来日記者会見を見て、どんな風に思ったろうか。。。

私自身は、

「あの記者会見をやらなければ最後に少しは見直したのになあ・・・」

と残念に思った。

日本のことを好きでいてくれたり、

これからも応援しているという言葉は本当だと思うし、そう信じたい。

でも、感情を露わにして、選手の名前こそ挙げなかったものの、

犯人探しのような発言まで。。。

そんな風に言うことは何か解決するだろうか。


かねてから、自分自身についての新聞記事や、

ネットの記事、果ては選手個々のツイッターまで

全て訳させて把握しようとしていたハリル氏。

最後の方は批判を少しでも口にする者を排除にかかっていた。

W杯直前に、メディアなどの周囲の批判で

疑心暗鬼の塊になってしまって、

必要のないところで殆どの選手達を硬直させてしまったのが

解任理由でもあると思う。。。

何度も解任理由は分からないと繰り返していたけれど、

はっきり言わなくてはいけなかったのだろうか。

解任理由を大ぴらにしなかった協会側の気持ちがわかる。

だからこそ、誇りも何も失われた会見だった。

逆に、彼と共に仕事をしてくれていたコーチ陣は去り際も美しかった。



今回、サッカー協会を擁護しているかのような発言だけど、

普段はワタシなどはサッカー協会について好感を全く持ってない。

ブラジル大会中に、まだ総括も今後の検討もできないはずなのに、

すぐにアギーレ監督に依頼交渉したり、

98年のジダン大活躍のフランス優勝で、

フランスの育成がいいとか言って、代表監督をトルシエさんに決めたり、

その後はあっさりとフランス系統を取りやめて、

ブラジル出身の監督経験の少ないスター選手だったジーコさんに抜擢。

黄金世代を擁するチームだったはずなのに、

何も太刀打ちできない惨敗のドイツ大会だった。

その後に任命されたオシムさん。

・・・すごく、良かったね。。。

だから本当に残念。オシムJAPANを見たかった!

あとを引き継いだ岡ちゃんJAPANの窮鼠猫を噛む作戦が功を奏したけど。

まだまだ世界との差が実感した大会だった。

(でも岡田監督の大会中肝の据わった姿勢は誇らしかった。

 決勝トーナメントのパラグアイ戦は最後までもつれてPK戦まで。

 普通はPKを正視できない監督さん達が多い中、

 そんな場面でも岡田監督は微動だにせず。

 最後に駒ちゃんがPK外した瞬間でさえ、表情を崩すこともなかった。

 岡ちゃん、彼こそ武士の魂。。。)


ドイツのサッカーがいいとか、スぺインのパスサッカーがいいだの、

体格的に似ているメキシコのサッカーがいいからアギーレさん、とか。

アルジェリア代表を率いて決勝トーナメントを勝ち進んだからハリルさん、とか。

依頼するのが目先のことばかり。

もっともっと先でもいいよ。

50年、100年先にでも。ワタシは生きているうちに見れないだろうけど、

W杯優勝を未来の目標に、

これまでの代表先輩たちの経験にもっと耳を傾けて、

もっと本当の意味で経験と知恵をバトンして行ってほしい。

負けたから全部ダメ。全部ナシにするのはもったいない。

イイものもいっぱいあった。

全部壊して新しく入れ替えばかりしていたら、知恵も経験も引き継げない。

どういう風に歩んでいくのか。

外国人監督に任せないで、

日本のサッカー界でじっくり検討してほしい。

まあ、そんな感じで全く計画もないままに来たことが露呈したロシアW杯。。。

今はどん底まで落ちていたとしても、

きっと、変わっていくのかも。

その期待を込めて、ガーナ戦を観ようと思う。

頑張れ、ニッポン!


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by nazunanet | 2018-05-01 18:55 | サッカー | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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