2018年 01月 27日
the shepherd's purse という名の羊飼いのバッグ JAPAN BLUE
そして薺の英名は shepherd's purse といいます。
直訳すれば羊飼いの財布。。。
パースという単語はポーチや袋物としても使うので、
廻り回って、羊飼いのbag、かばん。。。と銘うちました。
そんな”薺”という名を意図して屋号としたわけではないのですが、
偶然にも相成りました。
そんな屋号を冠したバッグを、ずっと作ろうと思いながら、
去年の春にやっと”羊飼いのかばん、羊飼いのバッグ”を仕立てました。
第一号がこちら。。。
野に生き、野を駆ける、羊飼いをイメージして、
軽やかで、柔らかな、身体に添うバッグ。
旅先へのスーツケースやリュックにポンと入れて、
軽やかに散策する相棒としてのバッグ。
藍染のショルダーも作りたい、と長年思いながら、
それに耐えうる丈夫な藍染め生地を探しておりました。
布としての上質さや、天然藍で贅沢に染められた布は、
現在製造されているものは高価なものになってしまい、
また、古布であってもダメージの少ない、
容量のたっぷりしたバッグに適した丈夫な藍染め木綿は
なかなか見つけられませんでした。
以前のブログ記事にも綴っていますが、
昔木綿のものは、着物や半纏など衣料用に作られたものが多く、
日用の道具としての古布で、ましてや藍染めのものは、
風呂敷やのれん、掛け布などはあるものの、
帆布ほどしっかりした布があればいいのに、と常々思っていたものです。
それがようやっと手に入れて、
藍染めの羊飼いバッグを仕立てることが出来ました。
一見すると、黒一色のように見えますが、
布はどれも濃く深く染められたものなので、
確かに黒に見紛うほど。
でも、お使いのうちに生地にアタリが出て、
色の掠れや枯れ具合で藍や青の色が浮き上がってくると思うのです。
そういう使い込まれていく風情が、
藍染好きにはたまらないところなのです。
柔らかな、軽やかなバッグに仕上げたので、
固い芯などは入っていません。
細部まで丁寧に仕立てたバッグです。
是非、旅やお出かけの相棒として、
羊飼いのかばんをご愛用ください。