2017年 11月 10日
東京国立博物館「運慶」展へ
運慶展を観に、上野の東京国立博物館へGO!
上野駅を降りると、修学旅行の団体さん観光客でごった返し。
人ごみに圧倒されながら博物館へ。
案の定、平成館の前には長蛇の列。50分待ちというから、まあ、それほどでも無いのかな。
寒風吹きすさぶ中、二時間待ちというのもあったし、
平日なので、混雑もゆるい方かもしれない。
運慶作の仏像は間近で見る事が出来て目の保養、心の癒し。
八大童子立像の美しいことといったら。
こんがらさんとセイタカさんが特にお気に入り。
お不動さんの脇に控える童子達だったように思う。。。
お不動さんの火焔の中から鳳凰が現わしているのも神々しくて。
慶派の仏師集団の勢い、仏教への情熱がそこかしこに感じる展覧会。
ロビーのギャラリーショップでポストカードを選んでいたら、
「あなた、そんなに買ってどうするの?」という声がすぐ近くで聴こえてきた。
その言葉に思わず振り返ると、
かなり高齢な乙女の方々がずらりと隣でキャッキャと楽しそうに。
私の隣で何枚ものポストカードを選んでいる女性に言っているようだった。
「飾るのよ。楽しいもの」とウキウキした女性の声。
「あなた、そんなもの沢山買っても、もうすぐ捨てなきゃいけなくなるじゃない。どうするの(笑)」
「いいのよ、紙だもの。捨てるのだって簡単でしょ」などとまたまた大笑い。
どうやら「終活」のことを言っているらしいです。。。(驚)
す、すごい。
この世代の乙女達の会話がぶっ飛んでいて面白い。
びっくりしてつい聞いてしまった。っていうか、聴こえてしまったよ。
いつか、お気に入りのものを自ら捨てなきゃいけない日が誰しも来るんだなあ、、、と感慨深く。。。
まだまだ捨てられませんが。(苦笑)
ちょっと茶店で休憩。
新栗でこしらえた栗まんじゅう。美味しい~。
相席させて頂いたご婦人と、一期一会で一緒にちょこっと運慶展の感想など。
見知らぬ人ともさらりと楽しく会話できるご婦人のスマートさが格好良い。
特別展の会場を後にして、常設展も見学。
ここでは写真撮影がOKな作品もある。。。
運慶の作品でもそうだったけど、
木彫の仏像の衣の浮遊感、無重力感に惚れ惚れ。。。
あと、そこかしこに瑞雲があって、雲好きとしては仏教美術はたまらない。
キリスト教美術も、雲間から射し込む光の表現や彫刻にグっとくる。
あとやっぱり、聖人&御仏のまとう衣。。。
結構、たっぷり時間を使って見学したけど、それでもまだ全部廻りきれない。
今度はお弁当を持って一日中掛けてゆっくり見学してみたい。
上野公園内の噴水に、竹で造られた造型が。
写真に撮ってみたら意外に綺麗なんだけど、
実際に見たときは足場を組んだだけのように見えて、
完成品なのか製作途中なのかよく分からなかった。
車のヘッドライトみたいなのが真ん中に3つピカっとさせているだけなのも、ちょっと残念な感じだった。。。
ライティングも、竹の組み方も、もう少し工夫できたら綺麗なのかも。。。(ちょっと辛口感想)
ずっと行きたかった運慶展を観れて、今日は非常に楽しかった。
・・・今回のは人気の展覧会なので予想以上に疲れてしまった。
入場制限があったけど会場内にはかなりの人数で、
人ごみの中をぶつからないように歩くだけでも困難だった。。。
絵画や浮世絵などの展示は壁に沿ったまま列で歩けるし、ゆっくり静かに観覧出来るけれど、
立体造型は展示場所が部屋ごとに様々なので人の動きを予測できないし、
密集した中で振り返ったり移動する動きが速い人や、
人にぶつかっていくことで先に進もうとする人もいて、
特に大きなリュックを背負ってると混雑の中ではあぶないですね。
当るとサンドバックがぶつかって来たような衝撃を受けます。
会場を出た途端、解放されて安堵するというか。。。
博物館、もっと広くて、ゆとりのスペースある展示だといいんだけど、
人気の展覧会は仕方がないかも。。。