2017年 10月 07日
網代編尽くしの小物入れ

見れば見るほどに、まるで煤竹を極細に裂いて編んだ竹細工のような風情。

そんな布の織りから、賛崩しを合わせた網代編尽くしにしようと思い立ちました。

明治期に織られた上布(麻)の算崩しは、琉球のもの。


花田色の算崩しは昭和頃のもの。

様々に先染めした手紡ぎの糸で手織りされた風合いの良い布。
算崩しのアレンジが美しい織りのもの。

アクセントに前ポケットには、太綱をべんがら染めした木綿布。

30年以上乾燥させた山桜を使って、彫刻刀で手彫りしています。

古布や藍染などの布に合うように、色や艶など気遣って作って下さったもの。
穴も紐が痛まないようにと、何度も手を掛けて磨いて頂いています。
今年でとんぼ玉制作を一旦お休み、とのこと。
なんとも残念な限り。。。
手元に残ったとんぼ玉、大事に使わせてもらいます。
長門を使ったアイテムを仕立てることが出来て楽しかったです。
手に入れることが出来たのは、わずかなハギレ。
古い時代のものなので、ところどころの穴や破れも多くて、
まとまって無傷な部分が取れるのは、
小物入れが少しだけ作れるほどのもの。
ほんの少しだけのご紹介となってしまいました。
是非、楽しんで頂けたらと思います。