2017年 08月 27日
藍と黒のカンタ
白糸ではなく、木綿の黒糸で施したカンタ刺繍。
藍染に黒や藍の糸で刺してある男刺しの、
奥ゆかしい、というか、シャイな糸仕事が好きというのもあって。。。
また、カンタ刺繍の細い糸でびっしりと刺す地刺しが、
テクスチャーの面白さに魅了されているというのもあります。
画像では地刺しが見えにくいけれど、
細かに刺した糸のうねる様子と手触りの対比として、
ツルツルとなめらかな手触りの亮布を
内布やアクセントのパイピングに配しました。
貴州省の少数民族の手織りする藍染布を卵白などを塗布し、
砧でたたき続けることで布とは思えないほどの輝きと滑らかさと、
和紙のような薄さと軽さに変化した木綿の布。
同じ木綿ながら、戦前の日本で手織りされた生成木綿を内布に合わせました。
木綿の繊維が今のものにはないほどに、
ふっくら、ふんわりした手触りのものです。
細かな地刺しを施した部分を亮布に合わせて、
ここでもテクスチャーの対比を遊んでみたり。。。
桜材を手彫りした留め具とビンテージビーズの玉。
手彫りしたあとに数工程の磨きを経て、
赤味がかった木肌と木目は、お使いのうちにどんどん艶が増していきます。
ちくちく縫いのニードルワークと、
先人の匠な手仕事の詰まった古布の味わいを楽しんで頂ければと思います。
長くご愛用頂きたいので、
薺nazunaの製品は、ご購入後のメンテナンスなども承っております。
いつでも、ご遠慮なくご相談ください。