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南部麻と雲尽くしの小物入れ

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大麻布は、おお麻、ヘンプと呼ばれる草木繊維で織った布のことです。

アジアや欧米でもおお麻の繊維で手織りされた古布がたくさんあります。

アジアや欧米の布も心地よいですが、

そんな中でも大昔に日本で作られた大麻布は、別格の手触りだと思うのです。

大麻布、おお麻、ヘンプという表記では、

日本の東北地方の大麻布とは分からないので、

以前、東北の大麻布のことを「南部麻」と言うと教えてくれた方がいたので、

それ以来、日本の古布の大麻布のことを「南部麻」と表記して

区別するようにしています。

この南部麻(おお麻、ヘンプ)にしても、

苧麻にしても、シナ布、藤布など、

野趣溢れる植物繊維を糸にする工程が、

昔の日本人の手仕事の何と丹念なことかと感嘆してしまいます。

水の中で刈り取った草木の繊維から不純物を取り除く丁寧な仕事、

均一に糸を績む仕事、

どんな日用布に使うものだとしても織り跳びもなく、

織りムラの殆どない目の詰まった丁寧な手織りの技。。。

古布に接していると、全く染織作業を知らない私でさえ、

その見事な手仕事に魅了されてしまいます。

その殆どが、農家の女たちが農作業の合間に生み出していた自家用のもの。

そういう風に作り出された布は大事に使われ、

小豆3粒包める小さなハギレは捨てちゃいけなかったそうで。。。(反省)


そんな風に大事にされてきた布だからなのか、

たとえ、藍染の色掠りがあっても、

手にしたときの、ハッとするような美しさを感じます。



手触りの良い、織りの良い、染めの美しい古布を、

また大切に使って貰えるものに仕立てていけたら、と思っています。

南部麻と雲尽くしの小物入れ_d0221430_01161582.jpg


南部麻の藍染の表に、生成木綿の糸で雲を表しました。


南部麻と雲尽くしの小物入れ_d0221430_01164089.jpg

留め具も空にたなびく瑞雲をモチーフに。

吉兆雲尽くし、楽しんで頂けたらと思います。


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by nazunanet | 2017-08-24 15:33 | 小物入れ | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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