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猫の集会で会った白い猫と暮す ~猫と出会う その5~

虫やトカゲのお土産を猫から頂いて。

たぶん、宿泊代だったのかも。

それから、ずっと白い猫はうちで暮らすようになった。

トイレは庭があるので、あとはご飯の用意。

仕事から帰ってきたら、猫さんは道の途中まで迎えに出ていて、

一緒に歩いて家まで帰って、

ごはんを食べて、夜は一緒に布団で寝る、というような日々だった。

自分ではすっかり「うちの猫」として、

名前まで付けて可愛がっていたけど、

友人らは「絶対、どこかの飼い猫だと思うよ」という。


確かに野良猫があそこまで警戒せずに懐くわけがない。

でも、もともとのおうちに帰ることが殆どないのだ。

しかも、閉じ込めているわけではなく、

猫がいるときは、いつでも自由に外に出られるように、

いつも窓やドアが開いている。

庭に出たり、表の通りや空き地や畑の道など散歩に行く。

そして、ちゃんとうちに帰ってくるのだ。(喜)

休日など私が家にずっといると、猫もずっと家にいて、

ごはんを食べて、一緒に寝る。

そして明け方、散歩に行きたがるので外に出してやる。

朝ごはんを食べに帰ってきて、また午後か夕方までテリトリーを散策。

そして、夕方帰ってきてご飯を食べて、寝る。


そういう毎日を過ごしていたので、

てっきり、

置いてけぼりにされてしまった元飼い猫、だと思っていた。


そんなある日、表の通りを猫と一緒に散歩していたら、

後ろから勢いよく乗用車が止まって、

年配の夫婦らしき人たちが降りて来た。

その人達の勢いにびっくりして振り返ったら、

白い猫は、「あっ、しまった!」というようなバツの悪い顔をして、

上がっていた尻尾がひゅんと下がって顔をうなだれている。

「え?」

ぽかんとしている私の前で、年配の女性は白い猫を抱きしめて、

「みーこちゃん、あなたどこに居たの?探してたのよ!」という。

(え、ええ~?)

呆然としている私を置き去りに、

またもすごい勢いで猫を車に乗せて行ってしまった。


(やはり、飼猫だったか。。。)

でも、飼い猫が、しかもかなり可愛がられてる風なのに、

こんなに長いこと他人の家で過ごすものなのだろうか。。。


東京での一人暮らしで、

初めて猫と暮した実感と幸福感に毎日浸れていたので、

突然何もかも無くなってしまって、

かなり寂しくなった。

でも、逆の立場だったとしたら、

溺愛している飼い猫が長いこと帰って来なかったら

心配で仕方がないに違いない。

しかも、私と過ごした日数だけ、家に帰って来なっかったとしたら、

迷い猫の張り紙や、毎日保健所や猫探偵にも連絡していただろう。。。


それから白い猫がうちへ遊びにくることはなかったし、

通りの向こうの空き地で野良猫たちが集会を催しているときにも、

白い猫の姿はそこにはなかった。

きっと、もう外には出して貰ってないかもしれない。

もう、あのコと会えないんだな。。。

キャットフードとお皿を処分しなくちゃと思いながら、

落ち込んだ日々を送っていた。



ある晩、またしても網戸をバリバリする音がして、

カーテンを開けると、そこにまん丸な目をした白い猫が

「おれだー、開けてくれー」と張り付いていた。


白い猫との日々は、

もうちょっと続いていく。。。




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by nazunanet | 2017-06-19 00:26 | | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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