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ギャルソンウォレット

パリのカフェでギャルソンがお会計の時に使っていた

蛇腹のアコーディオンウォレット。

現地で見たときからずっと探していて、

現在ではどこのお店でも扱っているくらい普通になったけれど、

当時はどこにも無くて、

フェリージが作っていたアコーディオンウォレットはあったけど、

ギャルソンの使っていたそのもののお財布がどこにも無かった。



フランス雑貨のお店やアンティークショップで探したりして聞いて回ったり。

一度、恵比寿のアンティーク屋さんに尋ねたとき、

「昔、近所にフラクタルって雑貨屋さんがあったんだけど、

あのお店、確か現地のギャルソンウォレット売ってたよなー」と。

でも、フラクタルというお店は無くなってしまっていた。


ああ、懐かしい、フラクタル。。。

私も大好きな雑貨屋さんだった。

近くに用事があると、なんとなく寄って、ただ品物を見入るだけで嬉しい気持ちになったお店。

フラクタルが無くなったとき、本当に寂しい気持ちになった。


昔、フランス雑貨といえば、カフェオレボウルやエッフェル塔の置物、

雑誌の「オリーブ」で紹介されていたようなトリコロールな雑貨の数々。

心ときめかして、「オリーブ」のパリ的コーディネートに見入ったものだったけど、

実際にパリへ行ったら、あんな雑貨はどこにもないし、

横じまのピカソが着ていたシャツを着た人とか、

トリコロールなコーディネートなんてあり得なかった(笑)

「パリのアメリカ人」の映画に出てくるオードリー・ヘップバーンも、

セシルカットのジーン・セバーグなんて何処にもいない。

交差点で停車している車を足で蹴っ飛ばしたり、

路上で煙草プカプカのパリジェンヌばっかりで、

フレンチポップスのガーリーな女の子なんて存在しなかった。

・・・・思い描いたパリと似ても似つかないパリに遭遇して罹る精神疾患まであるらしい。。。

(主に日本人が罹るんだとか)


確かに行ってもいない頃のフランスかぶれは、

旅行した途端にピタリと無くなった。。。。

でも、ギャルソンがテキパキと使い込んでいたギャルソンウォレットは脳裏に焼きついたまま。



ずっと欲しかったけど、無い。

無いなら作ろう。。。
ギャルソンウォレット_d0221430_17315513.jpg


その後、ギャルソンウォレットの実物を手に入れて、

薺nazuna流にアレンジしたのが、今の「蛇腹式長財布」

ちょっと手間も時間もかかるけれど、作っていこうと思う。
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by nazunanet | 2015-09-06 17:31 | 薺nazunaの手仕事 | Comments(0)

「袋もの屋 薺nazuna」と「nazuna_antique」作家兼店主の日々のあれこれ。布のこと 麻のこと Antique FOOD 古道具 手仕事する人々のこと 


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