2011年の岡本太郎の展覧会。
今、振り返ると、東日本大地震で混乱の真っただ中。
岡本太郎氏のエネルギーが来場者に勇気を与えてくれた気がする。。。
フランス留学した岡本氏は、その後縄文土器から
インスピレーションを得ていく。
規格にとどまらす多岐にわたる岡本氏の芸術活動の様子が展示されていて、
言葉の一つ一つがまた芸術だった。
アヴァンギャルドなポップアートと同じくくりの中へ入れられてる感もあるけど、
ものすごく原点回帰の、ある意味ル・ネッサンス。。。
縄文、そして地母神的な大自然へも。
こんなフォルムや、表情が岡本太郎氏の作品とリンクする。
当時、展覧会会場で大人気のガチャガチャでゲットしたもの。
これをカラフルにしたら、まさにタロウワールド。
古代の縄文人の火焔型土器の装飾は、何をモチーフに象ったのだろう。
長い長い年月、何万年もの間に
育まれていく生活様式と文化、死生観と美意識。
過酷な自然と対峙したとき、
自分たちを取り巻く環境を安楽なものに変えようとしたのではなく、
困難に耐える心を成長させていった森の人々。。。
生活そのものの中に、美と芸術があり、
それを高らかに、謳い上げる必要など無かったんだと想像する。
岡本太郎氏が縄文文化を着目し、
世の人々の再確認を促した功績は計り知れないと思う。