2016年 06月 25日
温泉津から石見銀山へ(追記)
早朝8時半に乗り合いタクシーで石見銀山へ向かうことに。
一台貸し切りだと3,600円。3人揃ったので一人1,200円で行ける。
石見銀山の全体を回るには、
範囲が広いのでコースを考えていかないといけない。
ツアーガイドさんをつけて回った方がいいよと、
さんざん運転手さんや世界遺産センターの方が、
親切にアドバイスしてくれたけど、
午後1時半には関西へ戻るためにバスに乗らないといけない。
ゆっくり観光できないので固辞して自分達でツアーコースを組むことに。
まず銀山の坑道を見学できる龍源寺間歩に向かいたいので、
帰りのバスを考えて、石見銀山と街並み地区の境にある
案内所でボストンバッグなどの大荷物を預けていく。
帰りは大森バス停に乗れば、充分間に合う。
レンタサイクルもあるけど、せっかくだから徒歩でいく。
その方がじっくり味わえる。
看板猫のはっちゃんというらしい。
人懐っこく寄ってきてくれる。
急いでいてもモフモフタイムは省略できない私を、
ちょっと困った様子で待っているダンナさん。(笑)
でも、猫のはっちゃんもちゃっかりしてる。
「このヒトたちはウチの自転車借りないんだな~」とばかりに察すると、
すい~と行ってしまう。
本当に看板猫で感心しちゃう。
この春、生まれたみたいな。
子猫は人慣れしてるけど、大人ネコは逃げちゃう子もいる。
ずっと同じ空気と緑と土がある。
手前でボランティアガイドさんが声をかけてくださったので、
一緒に廻っていただくことに。
政府や権力者から労働を課せられていたというのではなく、
一攫千金を夢見て、活気溢れる場所だったみたい。
苔むした古の神社の趣が美しくて。
上まで行ってみたかったけど、時間がなくて仰ぎ見るだけに。。。
野鳥のさえずりの中、古の道を通って坑道へ入り、
じっくりと景色を見ながら歩く。
地元の人たちは「ガイドの説明がないと、山の中を歩くだけだよ」と
言ったけれど、でも、そんなことはないですよ。
建物や遺構を見るだけが観光じゃないから。
充分すぎるほど満喫できました。
山道を過ぎて、なんとか昼前に街並み地区に戻ってこれで安心。
バスの時間まで、この界隈を散策することに。
この数日、梅雨前線の猛威で、
山口県や広島など山陽の方では、豪雨被害があるほどの悪天候。
幸い、梅雨の真っただ中だというのに、
今回の関西&島根の旅は少しの雨で済んだのは本当に幸運。
胸まわりの白い羽毛が揃ってきたようなので、もうすぐ巣立ちかな。
出雲でもそこかしこの玄関先に
つばめの巣があって、中には餌をねだるヒナたちでいっぱい。
手の届くようなところに巣があるのは、地元の人から大事にされてる証拠。
小さなガマ口のような嘴は、まだ黄色い。
じっと観察している間は口を閉じている。ちょっと警戒してるのかな。
暮らしの中に、歴史と自然と世界遺産があるんだなあ。。。
7~8キロの行程距離だったのかな。
かなりのスピードで石見銀山を巡ったので、
気がつくと、お昼ご飯をくいっぱぐれてしまった。
途中のパン屋さんで買った菓子パンを食べていたら、
レンタサイクル屋のはっちゃんがやってきて、
ぴょんとお膝に乗ってきた。
ゴロゴロ、ゴロゴロと甘えてくれてほんとに和む。
ここを去る前に、はっちゃんに会えたらいいなあ、と思っていたら、
ひょいと来てくれたのが嬉しかった。
はっちゃんはずっとお膝に乗っていて、私たちの乗るバスがやって来たら、
ぴょんと降りてふらりと歩いてった。
「じゃあね、またね、はっちゃん、達者でね」
心の中でお別れを言った。
旅の一期一会は人だけじゃないね。。。